＜人には聞けない＞産後性欲がなかったのはなぜ？科学では説明しきれない理由、「ずっと戻っていない」という体験談も
妊活でもあり、夫婦間におけるコミュニケーションでもある夫婦生活。「みんなはどんな夫婦生活をしているんだろう」「産後も頻繁にしている？」など他の人の事情が気になるものの、センシティブな問題だからこそ友達やママ友にはなかなか聞きにくいことですよね。ママスタコミュニティには「産後性欲がなかった人！ 今思うと理由は何？」というタイトルでこんな投稿がありました。
『子育ての慢性的疲労？ 子どもが寝た後とかに旦那とのイチャイチャがリフレッシュにもならないってこと？ 子どもの可愛さでときめきみたいなものを十分もらっているから？ 産後性欲がなくなるのはよく聞くけど実体験の理由が気になりました！』
自身のことを性欲があまりないタイプだと自覚している投稿者さん。産後に夫婦生活が復活したママたちに、忙しい子育てのなかでも性欲がでることがあるのか、旦那さんとのスキンシップが子育てのリフレッシュになるのかとママたちに意見を聞いていました。この質問に対してママたちからはさまざまな体験談が寄せられました。
産後のセックスに恐怖心！母乳育児による性欲減退も
『恐怖心から。会陰が肛門と繋がるくらい裂けて心理的に怖くなった』
『疲れ、寝不足、子どもを産んだアソコを「使う」のがなんとなく怖かった』
『会陰が真横に切れたので治っても痕がツレて痛い。あと胸を触られるのがすごく嫌になった。そのままレスに突入したよ』
産後に旦那さんと夫婦生活が復活しなかった経験を持つママたちから赤裸々でリアルな体験談が数多く寄せられました。出産によって会陰を切開したり自身の性器に対する概念が変わったり、やはり出産という一大イベントを終えたばかりのママたちにとっては性行為そのもののハードルがグッと高くなっていたようです。そこには性欲という単純な欲求が減っただけでなく、会陰切開による痛みや恐怖心、性行為に対する嫌悪感などさまざまな背景があることがわかりました。
『ホルモンのせいだと思う。私は母乳育児で分泌量が多くて子どもの泣き声を聞くだけで噴水のように出た。母乳が出るととにかく喉が渇いて体はぐったり。ただでさえ育児で疲れるのにダメ押しの母乳分泌の疲労、鉄分不足でイライラが止まらなかった。母乳ってベタベタするし、そんな状態でやりたくないし、とにかく触られたくなかった』
『授乳中は胸を触られると嫌悪感いっぱい。卒乳したら性欲が戻った』
なぜ産後にこれまで平気だった性行為が嫌になってしまうのか。その問いに対してママたちはさまざまに考察していました。妊娠、出産を経て子育てに突入することで女性ホルモンが大きく変化すること、この女性ホルモンによる変化は、脳がストレスに耐える力を低くさせるともいいます。また赤ちゃんのお世話への責任感や慢性的な睡眠不足、疲労、イライラなどメンタル面も大きく影響しているようです。母乳育児をしているママからは、「胸は赤ちゃんのために授乳するもの」という認識が強くなるという声も。そのため旦那さんに胸を触られることで気持ち悪さを感じたり母親モードから切り替えられなかったりといった事情もあるようです。こうしたママの繊細な心と身体の状況には、多くの人が共感するのではないでしょうか。
産後17年経つけど性欲なんて一切ない！
『産後性欲がなくなる人は元々そんなにするのが好きじゃないんだと思う。好きじゃないけど夫がしたがるからとかコミュニケーションのためとか子どもがほしいから頑張ってしてた人は、産後子育て中は疲れていて気力がなくなる』
『産後から一切性欲ない。もう17年。疲労でもない』
『産後3年経つけどもうずっとない。役目は果たした。性欲なんてもういらない』
「産後に性欲は戻らなかったし、もう二度となくてもいい」というサッパリとしたコメントも数多く寄せられていました。もともと性欲がなく、性行為が好きではなかった人の場合は産後さらに性欲がなくなるのでは？ と推測しているママも。性行為に消極的なママたちからは、子どもを産んだから性欲は戻らなくても問題ないという意見もありました。
『「俺と子どもどっちが大事なんだ」的な発言があって冷めたから』
『自分が母親になり、旦那のことを父親としか思えなくなって性的な感情がなくなった』
さらには性欲ではなく、旦那さんに対する気持ちが変化したために夫婦生活をしたくなくなった人も少なくありませんでした。産後のママは赤ちゃんのお世話につきっきりになり、寝不足や疲労で辛いものです。そんなときに一緒に育児に協力してくれたりママを休ませてくれたりすることなく性欲のままに体を求めてきたり、「子どもより自分をかまってくれ」と言ってきたりする旦那さんは意外と少なくないのかも。そうした行動が重なり旦那さんに冷めてしまったというケースもあるようです。また夫婦だけの恋人のような関係から子どもの父親・母親になったことで、旦那さんを男性として見られなくなったという人もいます。旦那さんに性的な感情を抱くことがなくなったことで性行為をしたい気持ちが自然となくなったママもいました。
とにかく寝たかった！夫婦生活がリフレッシュになるかどうかは産後のママへのフォローが鍵？
『夫のことよりも子どもに手がかかってそれどころじゃなかったかも。子どものことが気になって疲れて、夫にイライラしちゃうから愛してる気持ちを忘れてたというか』
『頻回授乳が辛すぎた。そんな時間があるなら1分でも長く寝たい』
『ひたっっっすらに眠い。だから性欲なんかわかなかった』
『個人差だろうね。ずっとレスの方もいるみたいだし。私は1年経たずに復活したけどそれは旦那の涙ぐましい努力となんとか期待に応えてあげたかった私の優しさによるものよ。性欲って本能だけど抑えるのも旺盛になるのも努力と相性でどうにかなるものかも』
『リフレッシュになるかは旦那の家事育児フォローと行為の上手さ次第じゃない？』
大変な子育て中でも旦那さんとスキンシップを取ってコミュニケーションを取る時間がリフレッシュになるのでは？ とママたちに質問をしていた投稿者さん。その問いに対して「そんなことをする暇があったらとにかく眠りたい」「慢性的な睡眠不足で性欲なんてわかなかった」という声が圧倒的に多かったです。一方で産後数年経って性欲が戻り、夫婦生活が復活したママからの貴重な意見もありました。そこには旦那さんの家事育児のフォローや夜の生活がママの癒しとなるような努力、そしてそれに対するママの歩み寄りがあったことが綴られていました。
産後直後はもちろんのこと産後数年は夜間授乳や夜泣き対応、日中も仕事や家事育児に追われる日々が続くことでしょう。ママは睡眠不足と疲労のなかで奮闘していることがわかります。そんな子育て真っ最中にセックスレスになると、子どもが大きくなってからもレスのまま継続するケースも珍しくないのかもしれません。もちろん性欲は生理的な欲求なので、夫婦生活を復活したいかどうかは人それぞれです。しかし性欲がなくなったママの事情を深掘りしていくと、そこには産後の環境の変化や旦那さんの家事育児のフォローが影響している可能性もあることがわかりました。リアルではなかなか聞きづらい今回の投稿。投稿者さんの疑問に多くのママさんが体験談を教えてくれ、参考になったのではないでしょうか。
文・AKI 編集・kunel イラスト・水戸さゆこ
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