＜怖い？＞【後編】両親に託された姉の遺影、夫は「新居にあってほしくない」。考えた末の決断は？
前回からの続き。投稿者さんには、幼いころに亡くなったお姉さんがいます。お姉さんのことは大好きで、結婚をした今でも家に遺影を飾っているのだそう。この度新居を構えることになり、遺影も一緒に引っ越そうと考えていたところ……旦那さんから「遺影は新居には入れないでほしい」と言われてしまいました。お姉さんも旦那さんも大切に思っている投稿者さんは、どうするべきかと悩んでいます。
投稿内のママたちからは「旦那さんの気持ちもわかる」と、やや旦那さんよりの意見が聞こえてきました。なかには「遺影はなんとなく怖い」と率直な声も……。遺影ではなく、姉妹で写っている楽しげなスナップ写真ならばお互いに抵抗なく飾れるかもしれませんね。
遺影は投稿者さんが所有。では仏壇は……？
さてここで、あるママから素朴な疑問が寄せられました。
『投稿者さんは遺影だけ持ってるの？ お仏壇は誰が守っているの？』
話を聞く限りでは、投稿者さんは遺影のみを持っているようです。それではお姉さんの仏壇は誰のところにあるのでしょうか？
『仏壇は両親のところです。両親から「この子（姉）はもう家族ができないから、せめてあなたの家族を見せてあげて」「老人しかいない場所にいるのは可哀想」と遺影を渡されました』
投稿者さん曰く、仏壇はご両親のお家にあるのだそう。ご両親が「お姉ちゃんにあなたの家族を見せてあげて」と託されたことから、投稿者さんがお姉さんの遺影を持つことになったようです。
遺影を妹に託す？あまりないことかも……
投稿者さんの回答に、投稿内はざわつき始めました……。
『ご両親はちょっと変わってるんじゃないかな……写真やアルバムならまだしも、普通は姉の遺影なんて妹に持たせないと思う』
『本当なの？ ご両親はもちろんご存命なのよね？』
聞こえてきたのは、「上の子の遺影を下の子に持たせるなんて聞いたことがない」という戸惑いの声。ご両親が健在ならば、ご両親が持っているべきだと考えられたようです。妹である投稿者さんに託すのは荷が重そうだと判断されたのかもしれません。深く傷ついたであろうご両親の心が、遺影を下の子に渡すことで落ち着いているのであれば悩むところですが……。
今の家族を大切にしよう
ここで、ざわめきに一石を投じるような意見があがりました。
『投稿者さんが今大切にすべき人は誰なのか、よく考えて』
投稿者さんは、お姉さんも旦那さんも、そしてご両親のことも大切に考えているからこそ悩んでいるのですよね。しかし投稿者さんが今大切にするべき人は……誰でしょうか？
『生きてる人を優先してもバチは当たらないよ。せっかくの新居だし、旦那さんと仲良くスタートを切りなよ』
『過去のことは心にしまって、今の家族を大切にしたほうがいいよ。旦那さんは気になると言ってるんだし、勇気を持って打ち明けてきたんでしょ。それを受け入れたら？』
ママたちが出した答えは「大切にするべきは旦那さん」でした。言うまでもないことですが、投稿者さんの今の家族は旦那さんです。それならば今いちばん近くにいてくれる旦那さんを最優先に考えるべきだと、判断されたのでしょう。ママたちのアドバイスを受けて、投稿者さんが出す答えとは……？
大きな決断をした投稿者さん
『いろいろと考えた結果、今の家族を大事にするために遺影は実家に返そうと思います。旦那を変なことに巻き込んでしまって申し訳なく感じます』
投稿者さんはお姉さんの遺影をご両親のもとに返すことを決めました。「新居には持ち込んでほしくない」という旦那さんの気持ちを最優先に考えることにしたのですね。投稿者さんの決断に対して、ママたちからも温かいコメントが集まりました。
『お母さんにとっては姉妹で仲良くしてほしかっただろうし、妹が写真を飾ることで見えない形でも家族としていたかったのかもね。でも姉は母の子どもであり、あなたの子どもではないからね』
『投稿者さんは人の意見を冷静に聞けて、それをきっかけに視点を変えて自分を見ることができる素敵な人ですね。良いご家庭で育ってこられたのでしょうね』
『遺影ではなく写真をたまに眺める程度でも、そしてきっと思い出してくれるだけで、お姉さんは喜んでくれると思う』
冷静な決断をした投稿者さんに対して、称賛の声を寄せたママたち。きっとご両親としても思うところがあって、投稿者さんにお姉さんの遺影を託したのでしょう。「遺影を大切にしてくれる」という自信があったからこそ、投稿者さんに渡したのではないでしょうか。そして投稿者さんはその役目をしっかりと担いました。亡くなったお姉さんのことをこんなに大切に思えるような愛情たっぷりの投稿者さんならば、今後の新生活でも旦那さんに対して思いやりを持てるはずです。
お姉さんの遺影のことで悩んでしまった投稿者さん。お姉さんのことはもちろん、旦那さんや両親のことを大切に思う気持ちがあったからこそ、真剣に悩んでしまったのでしょう。大きな決断をした投稿者さんが、これから始まる新生活を楽しく過ごせるといいですね。
文・motte 編集・みやび イラスト・わたなべこ
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- 姉の遺影を新しい家には持って来ないで欲しいと言われました。