<10年間、夫にご飯を作ってナイ>息子が自宅で経験できてない「家族団らんの食卓」【第7話まんが】
前回からの続き。私はチエ。夫のタロウと息子のダイキと暮らしています。夫・タロウは私が妊娠中に浮気。私が仕事をしていなかったため、離婚は踏みとどまりました。ただ、夫が浮気していると知らずにご飯を作って待っていた日々がつらくて……。夫の食事は作らないと約束していた私たち夫婦。私・チエは、すべて息子のためだと思っていたのに、トモヨは「本当にダイキくんのためなの?」と核心を突いてきます。
息子のダイキは、夫が家でご飯を食べないことを理解はしているようですが、本当は疑問に思っているようです。外食したときに「みんなでご飯が食べられて嬉しい」と言っていたのですから、家でもは3人で食卓を囲みたいと思っているのでしょう。
夫が家でご飯を食べないことに、ダイキががっかりしている様子なのは知っていました。でも、浮気した夫は許せない。せめて他のことは普通の幸せな家族として過ごせるようにと私なりに気を配ってきたつもりです。
友人・トモエの言葉は私の心に刺さりました。薄々わかっていたことの核心を突かれた気がしたのです。
先日、息子のダイキを見て、トモエも思うところがあったのでしょう。1番に大切にすべきは何なのか、私たち夫婦はどうしていくべきなのか……。第3者だからこそ見えている現状があるのでしょう。
夫のタロウは「許される努力」をしてこなかったのか……? そう問われると、私の心に疑問が生まれました。
夫・タロウの浮気は許せません。でも、あれから10年もの間、タロウが家族のために一生懸命働いて堅実に過ごしてきてくれているのは、私にもわかります。
トモヨの言葉のひとつひとつが私の心に突き刺さります。夫の浮気が発覚しても、息子のためだと思って離婚を選択しませんでした。息子から「父親」を奪いたくなかったから……。けれど私はその代わりに、家族みんなで家の食卓を囲むことを拒絶してきました。私のかたくななやり方は、息子から「家庭の食卓」を奪ってしまったのかもしれません。トモヨの言葉で、ダイキへの申し訳なさをあらためて感じました。
【第8話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・Natsu