<勉強漬け>課題や家庭学習に時間がかかるわが子。遊ぶ暇もない状況を打破する一風変わった方法とは?
勉強が苦手・嫌いだと、家庭学習や自学自習が苦手だというお子さんも多いかもしれません。そうなるとママやパパがつきっきりで勉強を見てあげないと、まったくやらないなんてことも珍しいことではなさそうです。なかには「やったよ」といいながら、提出物やワークが真っ白……なんてことも。
子どものためを思い、つきっきりで勉強をやらせていたら、いつの間にか子どもの自由な時間まで勉強時間に費やしていた……なんてことはないでしょうか。今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、仕方がないとはいえ、子どもを勉強漬けにしてしまっている現状に悩むママからの相談でした。
『うちの子は勉強が嫌いで、課題に取り掛かっても鉛筆の進みがとにかく遅いんです。そのせいで課題が学校で終わらせられず家でやることに。加えてテスト勉強などもあるので、土日に遊ぶ余裕がなくなってしまうという勉強漬けの状態です。
しかも見張っていないと勉強しないし、「やった」と嘘をつくので、私がつきっきり状態で指示を出して勉強させています。週末に下の子が旦那と遊びに行くのを見て「私も行きたい! なんで私だけ勉強?」と拗ねるのですが、仕方ないと思いますか? それとも中1でこの状態はやりすぎですか?』
勉強に身が入らず課題などがはかどらない投稿者さんの娘さん。学校で終わらない分のリカバリーに、日々の家庭学習やテスト勉強などをこなすと、土日はほぼ潰れてしまう状態なんだとか。
平日は1コマ40分の塾に週2回通っていたり、部活動などがあったりすることから、自由にできる時間が確保できず不満を漏らす娘さん。このような現状に投稿者さんも不安を感じているようです。
今どきの子は忙しい
『うちの子は、普段は学校の課題だけでテスト前は学校のワークをやらせている。平日2時間・休日4時間くらいかな。塾は行ってなくて、普段は部活漬けだわ』
『うちの中1娘は塾には行っていないけど、学校の課題が多いから、課題と学校が契約しているWeb学習サービスで毎日勉強している。クラス代表をしているから学校ではその仕事もある。部活は文化部で休みの日はないから週末に遊びに行くこともあるよ』
中高生ともなると、勉強だけでなく部活や習い事、生徒会活動などやることがいっぱいですよね。そうなると自ずと遊ぶ時間が少なくなることも否めないのかもしれません。しかしそれでも、わずかな時間をやりくりし、遊びに出かける時間を確保しているという声がいくつも寄せられたのです。
子どもを勉強漬けにしないためのアドバイス
家庭学習と課題のリカバリーで、遊ぶ暇もなく勉強漬けになってしまっている投稿者さんのお子さん。そのような状況を打破し、子どもを勉強漬けから解放するために、ママたちからアドバイスが寄せられました。
発想の転換。全問解こうとしないこと
『学校の課題とか、解答を持っているなら、まったく解らない問題は延々と悩まずに解答を青ペンで書き写すといいよ。自分で解いた問題は赤ペンでなおす。これで課題に取り組む時間は少しでも減らせるんじゃないかな。
何が何でも「自力でやらないとダメ」と何時間もやるより、どういうカタチでもいいから、とにかく終わらせて期日内に提出することにシフトチェンジした方がいいと思う。もし学校側から何か言われたら、担任と相談して、どのようにやっていけばいいかを話し合えばいいと思うよ』
解けない問題を是が非でも自力で解こうと何時間も向きあう作業は、かなり苦しくてしんどい作業ですよね。そのような状態を継続していたら、勉強なんてイヤだと思ったり、解けない自分に自己嫌悪をいだいたりしてしまうかもしれません。
そのようなときは解答を見るのもひとつの方法です。解答を書き写すことで法則や解き方が理解できる可能性もありますので、ぜひ一度試してみてください。
メリハリのある時間の使い方をする
『今日中に課題すべてを終わらせるとか曖昧にせず、タイマーを使って30分でここまでやるとかメリハリをつけるといい。細かく明確に時間とやることを決めることでダラダラすることを防げるかも』
『メリハリをつけたほうがいいと思うけど、課題が終わらないとどうにもならないよね。だから、「土曜日に課題を終わらせて日曜日は遊びに行こう!」とか、「午前中にここまでやったら午後はゲームしていいよ」とか、終わったら楽しいことが待っていると思わせるように提案してみたら?』
ゴール地点が課題やワークをすべて終わらせることとしてしまうと、ダラダラやってしまい時間を浪費してしまう可能性がありますよね。それならば、「午前中はAからDまでの部分を終わらせて、午後からはEとFを終わらせよう」などと、細かく区切りをつけ、短いスパンで何度もゴールをクリアしていく方法はいかがでしょう。
簡単にクリアできるゴールを設けて、最終地点を目指すスモールステップ方式にすれば、子ども自身も「できた」という達成感が得られますので、モチベーションアップにつながる可能性もありますよね。そうなれば、「今日頑張ったら明日は遊びに行こうか」なんて言葉もかけてあげられるようになるかもしれません。
ママは指導者ではなくマネージャーになろう
勉強ができる・できないという問題も大切ですが、課題が未完成な上に提出していないとなると、学校からの評価に悪い影響を及ぼす可能性があります。ママたちからも提出物を出せていないことは、高校進学に向けて重要になる内申書に影響するのではと心配する声が目立っていました。
そこでまず優先すべきことを、「期限までに提出物を提出すること」に変更してみてはいかがでしょう。ママたちのアドバイスを参考にしたり、学校に相談したりしながら、とにかく期限に間にあわせる工夫をしてみることからはじめてみてください。
ママは子どもに勉強をさせるためにつきっきりで見張るのではなく、提出期限から逆算し、1日にやっておく課題の量を明確にする。その上でムリのないスケジューリングをおこない、子どもに提案していけば問題解決に近づいていくのではないでしょうか。
ママは子どものマネージメントに集中し、勉強のわからないところは学校や塾で教えてもらう。このような適材適所が功を奏するかもしれません。ママひとりで抱え込まず、誰かに相談し協力しあいながら、子どもにとって最善のサポート方法を探してみてくださいね。
文・櫻宮ヨウ 編集・井伊テレ子 イラスト・Ponko
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