＜成人年齢が18歳に＞もう親の印鑑はいらない！？大学入学前後、親はどこまでフォローしてる？
大学受験を終えて「はぁ～やれやれ」と思ったのも束の間。入学前後には、さまざまな手続きが待っています。家から出て下宿するお子さんがいると、ますますバタバタしそうです。
そんななか、大学入学を控えたお子さんの様子を見てイライラしているママからの投稿が、ママスタコミュニティにありました。
『入学式や入学後のこと、どこまで把握してフォローしてましたか？ うちは科目登録や健康診断の予約も全部自分でやると言いつつ、全然できてない状況にイライラ。見守るしかないのかな』
「教科書もウェブで申し込みだから、クレジットカードが必要なのにまだ全然手をつけてない」とのこと。自分でやる気があるのは立派ですが、行動を伴っていないようです（笑）。さて先輩ママたちからは、どんなアドバイスが届いたのでしょう。
「ほとんど把握もフォローもしてない」が多数
『入学式には行ったけど、その後のことは全く把握してない。たまに楽しそうにやってる画像が送られてくるから、生きてるなって思うだけ』
『子ども1人でやってたよ。私はアパートの契約と生協の手続きのみ』
「親が関わるのはお金のことだけ」、「入学手続きまではやったけど、履修登録や健康診断など入学後のことはノータッチ」といったように、大学生になったらお金のこと以外は自分で……という方針の家庭が多いようです。「入試からそうだけど、今の時代、ネットでなんでもやるようになり親は把握しづらい」という声も聞かれました。
そんななかでも、あえて声かけをするとすれば？
『「学費の振込み日いつ」とか、「明日お弁当いるいらない」ぐらいかな。「大ピンチになる前には声かけて」とは言ってるけどね』
『「留年だけはするな！」と口酸っぱく言ってる』
親があれこれ声をかけても、かえってスルーされるだけ。“これだけは”と的を絞って伝えた方が、わが子の心に留まるのではないでしょうか。
つまずきや失敗がないわけではない
もちろん、みんながみんな子ども任せで順調にいっているとは限りません。お子さんたちのエピソードから学ばせてもらいましょう。
子どものタイプによっては冷や汗もの
『自分でやる・やれると言ってて、いつまで経っても入学式の案内がこないから電話した。締切1日前だったわ。うちの子は自分の都合のいいように人の話を解釈しちゃうからヒヤヒヤする』
『長女はしっかり者だから何事もなく終わったけど（あっても自己解決してたのかな）、次女は抜けてて結構失敗してる……。自力で解決・反省して次に繋げてるわ』
やはりお子さんのタイプによりますよね。わが子がどんな失敗をしがちか分かっているママだからこそ、余計にイライラしてしまうのでしょう。さすがに入学できないのは困ります。「ここだけは親がチェック」と目安をつけておく必要がありそうです。
ウェブ関係に弱いと危険！
『パソコンの使い方がわからず、あれこれ聞かれる。早く自立して』
『新型コロナウイルスで入学式もガイダンスも吹っ飛んで、急遽、履修登録がオンラインに。同級生では履修登録失敗して、1年目に数単位しか履修できなかった子が何名か出たらしい』
イマドキの子ならウェブ関係も得意なのでは……と親世代は考えてしまいがちですが、普段はスマホばかりでパソコンはよく分からないという子もいるようです。とくに「履修登録は結構ややこしい」との声が。しかも履修登録が終わらないと教科書が購入できない、ノンビリ構えていたら教科書が売り切れてて大慌て……など、段取りが悪いと苦労する様子も伝わってきました。
失敗を防ぐための工夫とは？
「分からないことがあれば周囲に聞け！」と教えているママもいるように、うまく人に頼るスキルも必要です。大学の窓口や学部・学科の先生に聞くのが基本でしょうが、他にも方法があれば心強いはず。
『ラクに単位が取れる講義とかあるみたいで、先輩やネットで調べてる。教科書もメルカリを覗いてから買ってるよ』
『オリエンテーションで友達になった子たちと情報交換し合って、何とかやってるみたい』
「同じ高校出身の先輩に聞いた」というお子さんもいました。入学が決まってすぐに先輩と連絡が取れるようであれば、早めに話を聞いておくとよさそうですね。
18歳から成人に。大学入学は子離れのチャンス？！
2022年4月1日より、成年年齢が18歳に引き下げとなりました。つまり今後、大学生になる子どもたちは基本的にすべて“大人”として扱われるのです。
『うちも今年から大学生。4月から成人だからか、学校に提出する書類に保護者としてサインするものは一つもなかった。改めて子どもの成長を感じて頼もしさ半分寂しさ半分よ』
なんと保護者としてサインすること自体なくなるとは……時代は変化しているのですね。「急に巣立つと虚しい」「手を離すって、こんなに不安なものなんだと思った。我慢我慢」とママたちが正直な気持ちを吐露するコメントもありました。しかし親もいつかは覚悟を決めなくてはいけません。
『子離れしましょう。すでに何から何まで”自分で”やらなければならない年齢です。やらないならそれは本人の意思、痛い目を見てもそれは自分の責任』
「大学生の親が出ていくのは、子どもが精神的なものも含め病気になったり、依存症になったりしたときだけ」とのアドバイスも続きました。これは家族であれば当然ですよね。
コミュニティのコメントを読んで、思うところがあったママたちもいたようです。
『なるほど、私が過干渉なのかな。ちゃんとできるのか不安だけど、18歳でもう成人と言われる年齢だし、見守ります』
『本当勉強になる。と同時に、みんなきちんと子育てしてるんだなと感心。私は子離れできない親だ。見習わないと』
筆者にも、もうすぐ18歳になる長男がいます。正直、成人と言われても親も子もピンときていませんが、徐々に手を離す心づもりをしていかなければと改めて思わされました。就職せず進学したならば、大学は“大人”として修練していく最初の場。多少の失敗は恐れずに、「見守ることが親の務め」なのだと理解して、子ども自身に任せていかなければいけませんね。
文・千永美 編集・すずらん イラスト・Ponko
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