<方言の問題>夫婦で出身地が違う場合、子どもの方言はどうしてる?居住地に合わせるべき?
皆さんは、どちらのご出身ですか? どんな方言を話しますか? いまは故郷から離れて暮らしていても、実家の両親や昔からの友人と話していると、つい懐かしい訛りが出てしまう……なんて人もいるでしょう。慣れ親しんだ方言というのは、なかなか抜けないものですよね。
そんな方言について、ママスタコミュニティに相談がありました。
夫婦で方言が違う!子どもには、どちらを覚えさせるべき?
『夫婦で出身地が違う方にお聞きします。お子さんは、夫婦どちらの出身地の言葉(方言)を話していますか? ちなみに私は新潟県出身で、現在の家も新潟です。旦那は広島県出身です。東日本、西日本ということもあり結構イントネーションや方言が異なり、子どもにどちらの言葉を覚えさせたら良いのか困っています』
悩める投稿者さんが、今のところどうしているかというと……。
『方言への批判をするつもりはないのですが、私的には今住んでいる地域の言葉(方言)を覚えさせた方が、今後の子どものためになるのではないかと思い、子どもが旦那の方言を使っていたら訂正するようにしています』
投稿者さんの心配に共感するコメントはごく僅か。圧倒的に多かったのは「気にする必要はないのでは?」という意見でした。
自然と友達に合わせるようになる!心配いらないよ
『そんなの意識したことない(笑)。子どもは幼稚園へ通うようになったら、居住地の話し方を自然と話すようになったし。私自身、親が福岡と神奈川だけど、いちいち指摘された覚えないよ』
『子どもは普通住んでる場所の方言使うでしょ? 友達がそうなんだから。親の言葉が影響するのなんて小さいうちだけだよ』
投稿者さんのお子さんは、まだ入園前なのかもしれませんね。家族以外と話す機会が少ないと、親が話す言葉の影響が強く出そうです。いずれ多くのお友達に囲まれて生活するようになったら、自然と周りに合わせて喋るようになるのではないでしょうか。
もしかしたら投稿者さんは「お友達と違う言葉を喋ったり、イントネーションが違ったりしたら、周囲から浮いてしまうのでは」といった心配があるのかもしれません。でもママたちからは「子どもは適応能力が高いので、すぐに順応できると思う」とのアドバイスが届きました。もう少し肩の力を抜いても大丈夫! まずはお子さんの様子を見守ってみてはどうでしょう。
旦那さんの方言を訂正するのはちょっと……
お子さんが喋る方言については“ノープロブレム!”という意見が多数でした。しかし投稿者さんの“ある行為”については指摘が……。
『旦那さん、かわいそう。わざわざ訂正までしなくてもよくない? 子どもからしたら「父親が間違っている」みたいになるじゃん』
『別にどんな方言使おうがどうでもいいと思うけどなぁ。それも含めて個性じゃん。わざわざ訂正するとか、ご主人のことも、その県のことも否定しているようでなんか悲しいな』
「逆に自分が方言を話しているときに、旦那から訂正されたら嫌な気持ちになるかも」と、わが身に置き換えて考える人もいました。
そもそもお子さんが旦那さんと同じ方言を話すのは、普段から旦那さんの言葉をよく聞き、一緒にお喋りを楽しんでいる証拠ではないでしょうか? ちゃんと父子のコミュニケーションが取れているからこそ、ですよね。「広島ではこうだけど、新潟ではこうだよ」と双方の違いを教えるのであればいいですが、小さいお子さんだと理解するのはなかなか難しそうです。かと言って「それは違うよ」と訂正するだけでは、お子さんに「パパの言い方は違うの?」という印象を与えてしまうかもしれません。
投稿者さんは「今後の子どものためになるのではないか」と、居住地の方言を覚えさせようとしています。けっして旦那さんの方言を否定しているわけではありません。けれど結果的に旦那さんやお子さんに「訂正=否定」と捉えられてしまう可能性があることは、心に留めておいたほうがよさそうです。
もっと広い視点で、言葉の違いを楽しんでみては
投稿者さんは「日本国内での方言の違い」で悩んでいますが、よりグローバルな視点からのアドバイスもありました。
『旦那さんと話すときは、旦那さんの方言の言葉で話して良いと思う。いちいち訂正しなくていい。バイリンガルな子どもはそうしながら使い分けているし、同じ日本の言葉ならもっと簡単に使い分けできるよ。子どもの言語習得力や使い分け能力はすごいよ』
「言葉の違い」をどう捉えるか、もっと広い視点で考えると新しい世界が開けそうです。
『別に方言がごっちゃでもいいじゃん。訂正する必要ないよ。新潟と広島のハイブリッドと思えばいい。日本は陸の孤島だから投稿者さんみたいな概念ができるのかもしれないけど、いろんな方言を言えた方が何かしら将来使えると思うよ』
『方言といったって、その地方の人がみんな同じ言い方をするとは限らないし、方言に正解なんてあってないようなものだよ。別に訂正なんかいらない。自分なりの言葉を使えばいい。言葉は生き物。同じ日本語でも時代で変わっていくんだよ』
筆者は転勤族なので、さまざまな方言と出会ってきました。つくづく感じるのは、方言はその土地の立派な“文化”であるということ。知れば知るほど奥深く、おもしろい世界です。たまに同じ言葉でも他県や標準語では違う意味になる場合があるので、トラブルになりそうなときにだけ子どもたちに「よそでは意味が違うから注意して使うように」と教えています。しかし基本的には方言を直すことはなし。子どもたちはいろんな方言がミックスされた状態で、たまに友だちから「イントネーションが変」と言われることはあるようですが、とくに困ったことはありません。むしろ、よその言葉を知っているからこそ分かる違いを楽しんでいるようです。
投稿者さんのお子さんも、自宅にいながら「異なる言語文化」に触れているわけです。むしろプラスに考えて、家族みんなで方言の違いを楽しむのもおススメですよ。
文・千永美 編集・秋澄乃 イラスト・Ponko
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