<イベント好き義母>支払いは息子夫婦。褒められ嬉しくて「見栄」を張った私【第4話:義母の気持ち】
前回からの続き。私は60代の道枝です。毎月のように親戚や友人知人を家に招いてお祝いの会を開いています。きっかけは十数年前、今は亡き義母の誕生会を開いたことでした。私が仕切ったところお招きした皆さんにものすごく褒められたのです。それ以来、会の主催は私の生きがいと言ってもいいくらいです。
旦那が亡くなった後は仲良しの友だちも気軽に呼べるようになりました。ひとり身のご近所さんに声をかけると「うれしい!」と喜んでくれて、こちらも気分が高揚します。しかしだんだんと規模が大きくなるにつれて費用がかさむようになりました。
息子の結婚後は、お嫁さんのみつきちゃんも喜んで参加してくれるようになりました。しかし2年ほど経つと、いきなり息子が「毎回数万の支払いはキツい」と言いだしたのです。参加者全員の会費制にしてはどうかと言われたのですが、好意でもてなしているから感謝されているのです。今さら「会費をちょうだい」なんてみっともなくて言えません。
すると数日後、少し前誕生会を開いた絹江さんと会ったときに言われました。
「この前の誕生会ありがとうね。でもいつもご馳走になってしまって、やっぱりお代のことがずっと気になっているのよ」
私は「それくらい大丈夫よ」なんて思わず見栄を張ってしまいましたが、絹江さんは驚くようなことを口にしたのです。
一瞬、みつきちゃんに対して「余計なことを」と思いましたが、身の丈に合わないイベントを開いていたのは事実。感謝されるのが気持ちよくてどんどん見栄を張った内容になっていました。その結果、息子夫婦に金銭的な負担をかけてしまっていたのです。
イベントの主催はこれからも続けたいと思っています。ですが、絹江さんの言うとおり会費制にするのがお互い気楽なのかもしれません。「お金をかけなくても工夫して素敵な会にしよう」そう考えるようにしたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子
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