＜嫌われる義母＞「4人は産むべき」発言の理由。亡くなった姉との過去【第2話まんが：義母の気持ち】

前回からの続き。私は最近、娘や嫁に会うとつい「子どもをたくさん産みなさい」と口にしてしまいます。きっと余計なお世話と疎まれているでしょうが、どうしても言わずにはいられません。その言葉には、私がこれまで一度も明かしたことのない思いが込められているのです。

私は5人きょうだいの4番目として育ちました。しかしわが家では女性は見下され、奴隷のように扱われていたのです。私はいつも怒鳴り散らす父や兄たちに怯えながら暮らしていて、決して幸せな子ども時代とは言えませんでした。大きくなると私と妹は逃げるように遠方に就職して家を出ました。やがて母が亡くなると、奴隷のような扱いは実家のそばに唯一残った姉だけに集中するようになってしまったのです。

姉はいったんは結婚したものの、父や兄の支配を受けて離婚させられてしまいました。そのあげく過労もあって亡くなってしまったのです。

ずっと子どもが欲しいと望んでいた姉。叶えられないまま亡くなってしまった無念はどれほどのものだったでしょう。私は強く決意しました。
「お姉ちゃんが叶えられなかった希望は、私が叶える。お姉ちゃんの分まで幸せになろう。たくさんの子どもたちに囲まれて助け合える家族を作ろう……」
最近は嫁いだ娘や、息子と結婚した嫁たちがみな妊娠適齢期です。なのに子づくりを躊躇している様子を見ると、私は「なるべくたくさん産みなさい」と説教してしまいます。ひとりも産めないまま亡くなってしまった姉を思うと、悲しみに突き動かされてつい言わずにはいられないのです。

【第3話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ　文、作画・猫田カヨ　編集・井伊テレ子

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