プロ選手を目指すわが子がレギュラーから控えに。「本人よりも辛い」とこぼすママに隠れた感情とは?
みなさんの周りにスポーツで抜きん出ているお子さんっていませんか? もしもわが子が上級生に交じって練習したり、試合に出場したりするなど学年を超えた活躍をし続けたら、嬉しさのあまり誇らしい気持ちになってしまいますよね。しかし、逆に突然レギュラーから外されてしまったら……。
投稿者さんの息子さんはプロバスケ選手を目指す小学5年生。チームのレギュラーから控えになり、本人よりもママの方が心を痛めているようです。
『バスケをしている息子は、幼いころからレギュラーで上学年の試合に出場することもありましたが、コーチがかわったところ控えになりました。本人よりも私が辛いし、ほかのママたちの目も気になってしまい、辞めたいとまで思ってしまいます』
息子さんにではなく、ほかのママたちに対して気持ちが向いてしまっている投稿者さんは、さらなる心のうちを明かします。
『息子がチームメイトから「おまえ、落とされたなー。残念!」と笑われたそうで、泣きたくなります。本人は「将来のためにバスケを練習しているから今は関係ない」と言っていますが、辛いです。どうすれば気にならなくなりますか?』
自力で逆境を乗り越えようとしている息子さんは素晴らしいですね。辛いと訴える投稿者さんに寄せられたママたちのアドバイスをご紹介します。
息子さんを見守ることが大切
「息子さんを見守って」、「応援して」とのメッセージがたくさん届きました。
『親は見守ることが大事ですよ。息子さんが嫌がっていなければ続けさせていいと思います。練習は嘘つかないです』
『親が変に期待しすぎて他人の目を気にしているのって、子どもによい影響を与えない。レギュラーだろうが控えだろうが、子どもが頑張りたいなら応援するのみだよ』
ほかのママたちの目を気にして動揺する投稿者さんの姿を目の当たりにした息子さんが、自分の将来のためではなく「喜ぶママのために」バスケをするようになってしまったら……。それこそよい影響ではありません。レギュラーでも控えでもママが心から応援してくれるなら、息子さんはきっと安心感からさらなるやる気や自信を得られますよね。
『コーチがかわればメンバーもかわるのはよくあることだよね。本人が前向きに捉えているなら、親が「辛い」って言ってもしょうがないよ。見守るしかない』
『「将来のためにやっている」って言える息子さんはスゴイよ。本人が一番ショックだったはずなのに、弱音を吐かずそんなふうに言える子は絶対に努力するし、強くなる。母親が周りを気にしてどうするのさ。全力で応援してあげようよ』
プロバスケ選手の夢に向かって邁進する息子さんを絶賛する声もありました。そんな息子さんを信じて全力で応援し続けるとの「覚悟」を持てば、投稿者さんは周囲の目を気にする「暇」などなくなるかもしれません。
息子さんが成長するよいチャンス
努力が実らなかったときに、なげやりになるか反省点を見つけて改善するかによって、その後の進む道が大きく変わるといったコメントも寄せられました。
『息子も18年スポーツをしていますが、監督がかわれば使いたい選手もかわる、のが当たり前。のし上がるためには、「今するべきことは何か」を知ることです。今よりきっと強くなりますよ!』
指導者によって考え方はさまざまですが、勝ちたい思いはみなさん一緒ですよね。新しいコーチの理念や方針を小学生が理解するのは難しいかもしれません。ただ将来を見据えて「今やるべきこと」を真剣に探したいのなら、コーチの采配を見ることがヒントになりそうです。
『人生何事も全て自分だけが脚光を浴び続けるなんて不可能だし、そういう挫折みたいなものを早めに味わうのはいい経験だと思うな。そのときに親がネガティブな発言をしたり雰囲気を出したりするとよくないよ!』
『うちは全国連覇していた強豪高校で大学もスポーツで進学したけど、小学生時代の補欠経験はあってよかったと思う。心が折れる場面なんてたくさんあった。持ち直せるかが重要だよ』
早めの挫折がその後の人生によい経験をもたらす、とのコメントも複数届きました。わが子の失敗や悔しい出来事を成長するチャンスと捉え、親はそっと見守ったりさり気なく手を差し伸べたりすることが大切なのかもしれませんね。
子どもの活躍=ママの優越感だった。反省……
ママたちの声援により、投稿者さんは自分の気持ちに気づいたようです。
『息子は小さいころから「すごい」と言われ続けていたので、なかなかこの環境がきつくて……。正直、子どもの活躍が私の優越感になっていたのだと反省しました』
わが子が幼いころから頭角を現し、周囲から特別視されたり期待され続けたりすれば、親として優越感を抱いてしまうことは誰にでも起こり得るのではないでしょうか。息子さんの所属先ではわかりませんが、スポーツの種類に限らず、指導者へのお茶当番や試合会場での場所取りといった親の役割を、子どもの活躍の度合いによって免除するクラブもあることを筆者は聞いたことがあります。こういった暗黙の制度も、親の優越感を刺激するのかもしれません。
何かに励めば誰にでも浮き沈みはやってきます。親の一喜一憂が子どものやる気や成長を妨げると知っていても、取るべき行動に迷いが生じてしまうこともありますよね。そのようなときは、わが子を信じて見守ることが解決策の一つとして大いに役立ちそうです。目標達成のために日々頑張っている子どもたちを、私たちママは応援団長になって全力でサポートしたいですね。
文・ななみや 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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