<新札が常識?>「お年玉には新札だよね」。みんなの家庭はどうしている?
結婚や出産などといったお祝いの際に使用する新札。銀行によっては両替の時間帯が決められており、なかなか訪れることができないときもありますよね。都合がつかなくて銀行に両替に行けないと気になってしまい、ようやく両替できたときには肩の荷が下りたような気分になる人もいるかもしれません。
両替の手間のかかる新札を、投稿者さんは新年のめでたいお年玉に使用することを常識と捉えていたそうですが、そうではない人もいることを知って驚いたようです。
『毎年年末が近づくと、「面倒くさいな~」と思いながらもお年玉用に新札に両替に行く。両親と兄夫婦は毎年、新札でお年玉をくれるしそれが当たり前と思っていたけど、義両親は新札ではないし汚れたお札のときもある。親戚からのお年玉も新札ではない。
新札で渡すのが常識じゃないの? 新札が用意できないならせめて新札風のお札じゃない?』
投稿者さんの旦那さんの実家や親戚は、お年玉のお札に関して新札かどうかは気にしない様子。結婚などで環境が変わると、今まで常識だと思っていたことが当たり前ではなかったり、次第に変わりつつあるマナーなのかもしれないと気付かされたりすることってありますよね。みなさんは、お年玉に新札を使いますか?
お年玉には新札を用意する!常識じゃないの?
お年玉を渡すときは「新札を使うのは常識」との意見が圧倒的でした。
『ちゃんと新札を準備しますよ。給料をおろすタイミングで銀行で新札にする。でもお年玉袋は小さいのを買ったから結局は折り曲げるんだけどね』
『兄嫁もそうだったけど、今は新札でくれる。兄から聞いて「今まで知らなかった、失礼なことしてごめんなさい」と謝られたことがあって、「兄嫁のせいではないよな」と思ったよ』
『新札を用意しますよ。お祝いごとですしね。毎年10月くらいに、お年玉用の新札を両替しに行きます。毎年、誰にいくらあげるか決まっているのだから、銀行が空いている時期に両替すればいいと思っています』
『新札を用意するのを忘れていて、アイロンをかけたお札で渡したことがある』
お年玉は事前に渡す顔ぶれと金額の見当は付けやすいため、年末が近づく前に両替しておくという声も寄せられました。新札両替のために時間を作るのが難しいときもあるので、他の用事のついでに両替しておけば年末に「忘れていた!」と慌てなくてすみそうです。
新札を用意しない。両替は今やハードルが高い?
『前はわざわざ新札準備していたけど、やめた』
『ぼろぼろのお札なら悪いかなと思うけど、普通に折れ線が付いているお札ならあげちゃうよ』
『前は新札を用意していたけど、めんどうくさくなってなるべくキレイなお札を入れている。価値は変わらないのに手間だけかかるから』
新札でなくてもお金の価値は変わらないとの考え方は一理ありますよね。とは言うものの、自分なりに汚れ具合の基準を設けて選別するなど、どんなお札でも渡してよいと思っているわけではないようです。「以前は新札を使用していたけれどやめた」との意見も複数ありましたが、新札への両替が気軽に行えなくなったことも関係するのかもしれません。
新札両替へのハードルが高くなった!?
銀行によっては新札への両替で利用条件が設けられています。顧客か否か、利用は窓口か両替機かなど利用方法もさまざまな場合もあるようです。また、両替できる枚数制限や手数料が発生する場合もありますので、ご利用の際はご確認くださいね。
『1日新札10枚までしか両替できないって言われて数回に分けて両替してきた』
『平日フルタイムで働いていて両替に行けない人はどうしているのだろう? 毎年有給を使って両替に行っていたけど、新札風のきれいなやつでもOKだよね?』
コメントをくれたママさんは両替のために貴重な有給休暇を利用していたけれど、負担に思っていた様子。「折れ目も汚れもないお札ならよしとする」との考え方が徐々に増えれば、常識が変わるようになるかもしれませんね。
ちなみに……お年玉としてお餅を配った時代があった
お年玉といえば現代では現金が一般的ですが、もともとはお餅でした。家の代表者である家長が年神様から賜ったとみなし、家族や使用人に分け与えたのが始まりといわれています。室町時代のお年玉には男の子は凧、女の子は羽子板が贈られていたそうですよ。となると「お年玉は新札」のマナーは、どの時代に創り出されたのでしょうね。
貰う立場としてはこだわらない
子どもはお金を貰えることが嬉しいのであって新札かどうかをこだわっていないはず、との意見も寄せられました。ただし、自分は新札を用意するとのことで、依然として「お年玉には新札」との考え方が一般的のようです。
『新札が好きだから一応しているけど、貰う側としてはそこまでこだわらない』
『私は新札で渡すけど、貰う側の子どもからすれば金額の方が重要だろうね』
『古くてもいいよ』
給食費や習い事の月謝に新札を用意し、直接先生に納めることが珍しくない時代がありましたが、現在では口座振替も利用されるなどキャッシュレス化が広まっています。新札への両替を気軽にできない方もいますし、お年玉に新札を使用することが当たり前ではなくなるどころか、お年玉が現金でなくなる日が来るかもしれません。お年玉がお餅や凧の時代があったように、未来のお年玉が何になるのか楽しみですね。
文・ななみや 編集・横内みか イラスト・Ponko
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