<美人は幸せになれないの?>亡くなってしまった親友が最期に残したメッセージ【後編まんが】
前回からの続き。幼なじみのサユリは昔から誰もが認める美人でした。しかし相手から熱烈に求婚されて結婚しても、結局は浮気されてしまうのです。しばらく連絡を取っていなかった間に、親友のサユリは三度目の離婚をしていました。久しぶりに会ったサユリは変わり果てた姿になっていたのです。
私が数日電話に出られなかったとき、サユリが私の職場にまで来てしまったこともあります。建物の外から大声で「ミサー!」と叫び、警備員さんに止められる始末です。このままでは私の生活が破綻する……そう感じた私は思い切ってサユリの一人娘に連絡をとりました。
娘さんがサユリを病院へ連れて行くと、健康状態が良くないとのことですぐに数日間の入院が決まりました。その後は医師の紹介でアルコール依存症の対応ができる病院に転院、長期入院となりました。娘さんから話を聞いた私は「これで一安心。良くなってくれるといいな」と願っていました。
入院してからもサユリは病院の公衆電話を使って電話をかけてきました。
突然のサユリの死の知らせ。私なりに必死にサユリと向き合ってきたつもりでしたが、もっと別の方法があったのかもしれないと猛烈に後悔しました。
「もっと私が手を差し伸べれば、サユリは死ななくてすんだのではないか」
「まさかサユリがこんなに若く逝ってしまうなんて」
なかなかサユリの死が受け入れられません。最初の離婚の後、小さな娘さんを抱えて懸命に生きようとしていたサユリを思い出しました。あまりに理不尽で、なんて儚い人生……。
失意のなか、サユリの病室の遺品を娘さんと整理しに行くことになります。そこには、学生の頃に私と一緒に写った写真が飾ってありました。
大切な人との思い出は、心の糧となり人を強くさせるのかもしれないと、サユリに気付かされたような気がします。
娘さんからは「母はミサさんの話をよくしていました。助けになってくれてありがとうございます」と言われ、気持ちに一区切りもつきました。私はサユリとの思い出を胸に、前向きに生きていきたいと思っています。
脚本・rollingdell 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子
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