<孤独死した母>通夜前、深夜に呼ぶ声…… #本当にあった不思議な体験:夏【エピソード16:中編】
前回からの続き。実家の広い敷地に家を建て、母と敷地内同居をしている俺。しかしここ数日、母の姿を見かけていなかったことに気付いた。俺が屋敷へ様子を見に行くと、母は部屋のなかで倒れていた。
縁側には鍵がかかっていて入れなかったので、俺は急いで窓を割った。
俺「母さん! 母さん! 大丈夫か?」
派手に窓ガラスが割れる大きな音で、妻も駆けつけてきた。
妻「どうしたの? え? お義母さん?」
俺「すぐに救急車を呼んでくれ!」
しかし母はそのまま帰らぬ人となってしまった。
葬儀の日取りが決まり親戚などへの電話を終え、屋敷の仏間に母の遺体を安置した。こんな亡くなり方をするなんて「俺がもっと気にかけていたら……」悔やんでも悔み切れない。妻も同じ思いだった。母の方を見つめながら、俺たち夫婦は2人で涙を流すばかりだ。しかし夜遅くなり、幼い子どもたちは次第にグズりはじめる。
俺「もう遅いし、子どもたちを寝かしつけなきゃな」
妻「そうね。ここにずっといるわけにもいかないし、戻りましょう」
俺たちは屋敷の仏間の電気を消して自分たちの家に帰った。子どもたちを眠らせ、自分も横になった。そして夜も更けた頃……。
誰かが家のドアを叩く音がした。こんな時間に訪問者……? 最初は気のせいかと思ったが、音は次第に激しくなる。
「あんちゃん……あんちゃん開けて……。あんちゃん……」
俺を「あんちゃん」と呼ぶのはただひとりだけ。……母さんだけだった。
※演出の都合上、法的な詳細は省略している部分があります。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子
※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。
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