【後編】専業主婦が旦那のご飯をレンジで温めることは「やって当たり前」ですか?
旦那さんのご飯を電子レンジで「温めるだけ」なのに、かたくなに「やりたくない」と思ってしまう投稿者さん。「専業主婦なら旦那のご飯を温めるのは当たり前なの?」と悩みが寄せられました。ママスタコミュニティのママたちからは賛否の意見に分かれるものの、たったそれだけのことなのに、どうしてもやりたくない訳とは……? と疑問が残ります。すると少しずつ投稿者さんの胸の内が表されていきました。
投稿者さんの毎日は……
『旦那に「ご飯温めて」って言われると、子どもかよって思っちゃう。きちんと作って綺麗に置かれてるだけで感謝してほしい……。そして専業主婦だからって温めなきゃいけないみたいなのが分からない。10数年変わらない同じ仕事をしているより、家事育児24時間してる方がはるかに大変だと思ってる。家帰ってきて子どもたちは寝ているから旦那は1人でゆっくりお風呂入って、準備されたご飯食べて、ゆっくりテレビみて、1人部屋のベッドで寝る。毎日こんなことできる旦那が本当うらやましいよ……。仕事しかしてない自由な旦那をいいなと思って、私の大変さを理解してもらえてないからかな』
投稿者さんは毎朝6時に起きて、家事や育児をしているのだそう。小学生と未就園児、2人の子どもの生活ペースが異なるため、それぞれに合わせながら合間合間に家事を入れ込んでいるので、ひと息つく暇もありません。専業主婦だからといってゴロゴロしている暇はなく、朝から晩まで忙しく動いているからこそ、自分のペースで動ける旦那さんが羨ましく「ご飯くらい自分で温めて」と思ってしまうのだそう。
『そしてさ、うちは温めたときに限って早く食べないんだよね! 食べるって言うから温めても、携帯ゲームしたりテレビみてたり。「冷めるから早く食べなよ!」って言わないといけないのが、子どもかよって思っちゃう』
せっかく温めたご飯がどんどん冷めていく様子は切ないものがありますよね。そうなると、ますます「ご飯くらい自分で温めて!」と強く思ってしまうのかもしれません。
育児の大半が投稿者さんなら、旦那さんがご飯を温めるくらいはするべき!
『育児は9割投稿者さんがやっているなら、温めは自分でやってと思うけどなー』
『投稿者さんは育児やってるんだから少しくらいの家事は旦那がやってもいいでしょ。しかも温めるだけ』
「専業主婦」の定義は夫婦によって異なると思いますが、旦那さんは外で働くのが「仕事」、投稿者さんは家事を行うのが「仕事」だと捉えているケースも多いでしょう。しかし「育児」は2人の仕事であるはずなのに、その大半を投稿者さんが担っているのであれば、旦那さんに少しの家事を手伝ってもらうことはおかしなことではありませんよね。
ママスタコミュニティのママは、こんな質問を投げかけます。
『温めすらやりたくないなら、投稿者さんも専業主婦を辞めて働けば?』
すると投稿者さんは
『幼稚園入るまでは旦那から家で子どもをみてと言われている。もう7年目……あと1年頑張れば働ける』
早く仕事に復帰したいようですね。
『勘違いかな? 私は24時間主婦業&育児より働くのが楽だと思ってる!』
恐らく毎日同じことの繰り返しで、投稿者さんもすっかりお疲れモードなのでしょう。
『専業主婦は楽と思われてるんだよね旦那に。温めないと「これくらいやってよー」と言われるし、これ言われると余計やりたくなくなるんだよね。やってもありがとうとも言われないし』
頑張ってやっていることを「当たり前」と思われていることに対し、不満がある投稿者さん。するとママスタコミュニティのママからこんなコメントが。
『投稿者さんの気持ちも分からなくないし、私も子どもが小さい専業のときは温めることはしなかったな。寝かしつけとかもあったし大変だったから。今はパートしてるんだけど逆に温めてあげるようになったよ。どう頑張っても旦那より稼げないし、私もパートくらいの働きで余裕ある生活させてもらってることが身に沁みて分かって、逆に感謝するようになったよ』
外で働くことも専業主婦でいることも、どちらがものすごく大変でどちらがものすごく楽……と、一概に決めることはできません。「どっちが大変」と言い争ったところでなんの解決にもならないのです。ではどうすれば……?
温めなおすべきはご飯ではなく……
『うちの旦那もやってることといったらゴミ捨てぐらいだけど、 どんな些細なこともやってあげるとありがとうって言ってくれるから気持ちよくやってあげられる。逆にやって当たり前という態度をとられたら指を動かせばできることだってしたくなくなると思う』
『お互い思いやりがあれば温めてあげたいとも思うし、旦那側もそれくらい自分でするからゆっくりしててってなると思う』
『旦那は「自分でやるよ」と言ってくれるけど、それでも私がやれば感謝してくれるよ。相手への思いがあれば、それが普通だよね』
『私も主婦だけど、稼いできてくれているのは旦那だからご飯くらい温めてあげる。掃除もお風呂もご飯も、その旦那の稼ぎがなきゃできないわけじゃん? お互い「ありがとう」って気持ちは大事だと思うんだけどな』
どんなに忙しくても、どんなに大変でも、互いに「ありがとう」という気持ちをもって接することは大切なのかもしれません。
『お互い「ありがとう」が言えないと、夫婦関係が悪くなるよ』
夫婦関係だけにとどまらず、人が生きていくうえで「感謝」の気持ちをもつことは何よりも大切なことだと、ママたちのコメントが刺さります。
今回「専業主婦なら旦那さんのご飯を温めて当たり前か?」という質問からはじまった投稿でしたが、
『専業だからやってあげたいっていうのはいいけど、専業だからやらなきゃいけないっていうのは、違うよね』
話の結論は「専業主婦だからやってあげるべきかどうか」ではないところへと着地しました。
『専業、兼業の問題じゃなく旦那への愛がないだけじゃん』
浮き彫りになったのは、旦那さんと常日頃どのような関係性を築けているかどうか……という問題。
『ご飯より夫婦仲を温め直すべき』
不安定な時代になったり、いろいろな選択肢が増えたり……と、生き方も時代によって変わってきます。それでも心の奥底に「感謝」の気持ちを持つということは、いつの時代も、きっとこれからの時代でも変わらないのだな……と勉強になった投稿でした。
文・渡辺多絵 イラスト・水戸さゆこ 編集・Natsu
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