JOY×わたなべ麻衣:第8回「育児も家事も二人三脚だからこそ楽しめる」
タレントのJOYさんと、同じくタレントでモデルのわたなべ麻衣さんインタビュー。8回にわたってお送りしてきたこのシリーズも最終回。今、お二人はどんな子育てをしているのでしょうか。「毎日の食事作りが大変」という麻衣さんが取り入れたいこととは? テレビでは見られないお二人の素顔にも迫ってみたいと思います!
子どもと接するときに一度も笑っていなかった
――子どもと接する上でどんなことに気を付けていますか?
わたなべ麻衣:子どもに自分の感情をぶつけないようにすることです。最初、JOYくんが仕事に行っていて、赤ちゃんのお世話を一人でしなければいけないとき、何をどうしたらいいかわからなくて本当に大変だったんです。
夜、子どもが寝付いてから「あ、今日私はこの子に接しているときに一度も笑えていなかった」と気づいたとき、それがすごくショックだったんですね。同時に「これはこの子には関係ないことだから、私自身で解消できることはしなければいけない」と思って気を付けています。
――そのときは、どのように負の感情を解消したんですか?
わたなべ麻衣:「笑えないかも」と思ったときは、JOYくんが帰ってくるのを待って、いったん子どもと距離を置きました。JOYくんに話して、気持ちがリセットできた状態で子どものところに戻る、ということをやっていました。
あやして子どもが笑ってくれるのが何よりも嬉しい
――JOYさんが帰ってくるまでに、自分が行き詰まってしまうこともありますよね。そんなときはどうしてたんですか?
わたなべ麻衣:そのときは仕方がないので、赤ちゃんを抱っこしながら背中をトントンしたまま一人で泣いていました(笑)。
JOY:そうだったんだ。でも麻衣ちゃんはいい感じに子どもと接していると思うけどね。彼女、子どもをあやすのがめっちゃうまいんですよ。麻衣ちゃんは、子どもと同じようにすごくオーバーリアクションをするんですよ。
――オーバーリアクションですか!
わたなべ麻衣:いつでもどこでも誰がいてもできますよ。たまに外でやるときは恥ずかしいと思うことはありますけどね(笑)。
JOY:「どうしたの? かわいいね」とかじゃなくて、大きな声で元気よく「どうしたの~? かっわいいねー!」という感じでやるんですよ。俺もまったく同じなんですよね。「あららららー! どうしちゃったのかなー!」みたいな、おちゃらけたキャラになりきって、極力赤ちゃんと同じところまで下りていきます。そうすると、子どもはすごく喜ぶんですよ。
わたなべ麻衣:ほんとそう! キャッキャ言って喜ぶんですよね(笑)。
「ダメ」といわない子育て。つい言ってしまいそうになるときは?
――お二人とも、元々子どもはそんなに好きじゃないって言ってましたよね?
JOY:子どもがいないときは、どう接していいかわからなかったからね。でも今はできますよ。
わたなべ麻衣:そう! 子どもが好きじゃなくても子育てを楽しめるようになるんだなと思いました。
JOY:子どもが大きくなってきたら、友達みたいな家族になれると思う。「ダメ」とかも絶対に言わないしね。
わたなべ麻衣:そうだね。「ダメ」という否定の言葉は、私たちが意識して使わないようにしないと言っちゃうから。「ダメ」「やめなさい」という否定するようなことは、口に出さないようにしています。
――子育てをしていたら、つい言いたくなる場面がたくさんあると思います。そんなときはどうしていますか?
わたなべ麻衣:たとえば、子どもが食べてはいけないものを口にしたときは、「これはばっちいからこれに変えようね」と言っています。
JOY:「ダメダメ」と言ってしまうと、子どもが挑戦しなくなるかなと思って、言わないようにしています。
――代替案を出しているんですね。
JOY:たしかに難しいけどね。子どもと接しながら自然とやってきたよね。そういう意味でも麻衣ちゃんは、本当にいいお母さんだなと思うよ。好きだよ(笑)。
わたなべ麻衣:ありがとう(笑)。そういってもらえてうれしいです。結婚前、子どもは欲しいと思ってなかった自分でも、ちゃんとお母さんになれるものなんだなと思いました。
毎日続く食事づくり。上手に手を抜くことためにどんなことをする?
――子どもが小さいと毎日の家事も大変だと思います。家事のなかで何が一番大変ですか?
わたなべ麻衣:やっぱり料理! 毎日バランスを考えながら作らなきゃいけないし。
JOY:僕、家事全般できるほうだと思いますが、料理だけは全くできないんですよね。
わたなべ麻衣:そう! JOYくんは、掃除も洗濯もなんでもやってくれるんですけど、唯一料理だけ一切できないんだよね。料理は献立を考えることも面倒くさいし、常に洗い物をしなくちゃいけなくて手荒れもひどいですよね。
――カットして炒めるだけの食材宅配がおすすめですよ。家族の人数に合わせて食材の量を選べるし、好きな献立のときだけ頼むこともできるんですよ。うちも子どもが小さいときによくお世話になっていました。
わたなべ麻衣:えー! それめっちゃいい! 取り入れますね。自分で考えると、献立が偏るんですよね。これだと品数が少ないからもう1品追加したほうがいいかなとかね。すぐに取り入れます(笑)
JOY:それだったら、料理音痴な僕にもできそうですね。でもまさか麻衣ちゃん、それ毎日使わないよね? この情報を入手したことで「安いし便利だし、食事のバランスいいし、これでいいや」となって、麻衣ちゃんが食事を作ってくれなくなったらさみしい……。
わたなべ麻衣:わかった、わかった! 作るけど、でもその宅配も使わせてよ?
JOY:もちろん!
テレビでは見られないJOYさん&わたなべ麻衣さんの意外な一面
――JOYさん、テレビで見ているときは明るくて元気というイメージでしたが、すごく思いやりがあって穏やかな方なんですね。
JOY:テレビは一部分を切り取っているだけだからね。今日みたいに心の中をゆっくり語ることはあまりないから、人によってはチャラチャラしているように見えるかもしれませんね。
わたなべ麻衣:私もびっくりしました。テレビで見るJOYくんはおちゃらけたイメージがあったんです。「JOYくんと結婚する」といったとき、まわりの人に「なんで!?」と言われたんですよね(笑)。でも、本当のJOYくんはすごく優しくて、周りの人のことを深く考えて行動してくれる素敵な人なんです。このインタビューを通して、テレビではあまり見られない彼の一面も知ってもらえたら嬉しいです。
――麻衣さんは、もっと女性っぽいイメージでしたが、すごくさばさばしてますよね!
わたなべ麻衣:めちゃくちゃさばさばしてますね。私よりもJOYくんのほうが女子っぽい(笑)
――モデルさんは、カロリーオフのドリンクを飲む人が多いから、麻衣さんが抹茶クリームの飲み物が好きというのも意外でした!
JOY:麻衣ちゃん、ジュース好きだよね! 自宅にサイダーや栄養ドリンクとか30本くらいストックしてるよね! ジャンクな飴をめちゃくちゃ舐めるし! 僕は彼女に長生きしてほしいから、本当はオーガニックなど、食べるものに気を使ってほしいんですよ。だから彼女が甘いドリンクを飲んでいるときに「それ、砂糖の塊だぞ!」というと「これがおいしいんよ!」と言いながら飲んでるんですよね。かわいいから許しちゃうんですけど(笑)
わたなべ麻衣:そう。すぐに許してくれるよね(笑)。
JOY:麻衣ちゃんは、男っぽいし、めちゃくちゃおもしろいですよ! めちゃくちゃ頼りになります! 麻衣ちゃん最高最強(笑)。
(編集後記)
取材中、ずっと笑いが絶えなかったJOYさんご夫婦。やりとりが漫才コンビのようでとっても楽しい雰囲気が伝わってきました。お互いに期待しすぎず、言いたいことはユーモアと思いやりを持って伝える。ほんの少し意識を変えることで家庭の雰囲気が変わるきっかけになるかもしれません。素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
取材、文・長瀬由利子 編集・井伊テレ子