【前編】ひな祭りのお祝いをしない母「私の家はよそと違うんだ……」その数年後……聞かされた真実
私は幼い頃、「子どもにまつわる行事」をお祝いしてもらえませんでした。七五三で着物を着た記憶もないし、ひな人形も家にありませんでした。
母は決まりが悪そうで、何かを隠しているような雰囲気もありました。
毎年ひな祭りになると、お友達の家のひな人形がとても羨ましかったです。私が住んでいた地域では何段にもなる大きなひな人形を持っている子が多く、友だちの家に行くたびに豪華で精巧な作りのひな人形に釘付けでした。
中学生くらいの頃でしょうか。学校で日本古来の行事を学ぶ授業があったのだと思います。「お宮参り」というものがあると知りました。母に聞くのは躊躇われて、自分で赤ちゃんのときのアルバムを見てみましたが、写真は見当たらず、どうやらお宮参りもしなかったことがわかりました。
母も父も愛情深く、私のことを育ててくれました。母はどちらかというと賑やかなことが好きで、行事のたびに張り切るような人でした。誕生日やクリスマスパーティーはプレゼントももらって盛大にお祝いしてもらった記憶があります。しかしある日、私は母の口から驚くべき事実を聞くこととなったのです。
思ってもいない返事に驚きました。おばあちゃんが原因でひな祭りが祝えないなんて不思議でなりません。母は話を続けました。
後編に続く。
脚本・rollingdell 作画・松本うち 編集・荻野実紀子
※この漫画は知人の話を元に作成しています。
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※【後編】ひな祭りのお祝いをしない母「私の家はよそと違うんだ……」その数年後……聞かされた真実
前回からの続き。「おばあちゃんが原因でひな祭りが祝えなかった」と言われた私。母の話によると、ひな祭りだけではなくお宮参りも七五三もできなかったと言います。母の話はこうでした。
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