【後編】子どもの頃の母親の言動が納得できない。思い出すと切ないこと
母親にまつわるあまり思い出したくない記憶はありませんか? あるママは、現在良好な関係を築けている母親の、過去の言動がどうしても解せず、悲しくなることもあるとママスタコミュニティに投稿してくれました。似たような思い出を抱えるママたちも少なくないようですが、中には気持ちを上手に切り替えたという人もいます。
気持ちをどうやって切り替えた?
母親も一人の人間だと考える
『ヒステリックに怒られたり、きょうだいと差別されたりとか。でも、もう年々どうでも良くなっている。母なりに頑張って育ててくれたことは事実だから』
『子どものときは、ただただモヤモヤしているだけだったけれど、大人になってから「親も人間だよな」と気がつけた。まだ消化はしてないことも多いけれど、「そんなこともあったよな」くらいで抱えていけるようになったよ』
思えばけっこうひどい仕打ちを受けていたのかもと思っても、「母親も人間なのだからイライラもするだろうし、怒りが爆発することもあるよな」と考えるようにするというママたちの声です。
いつもは冷静に優しく注意する母であっても、ときに母としての役割を忘れてしまうほど感情がむき出しになってしまうときもあるでしょう。
親になった自分だからわかることもある
『恨んでいたけれど、自分も子どもを産んで育児の難しさ、イライラ、上と下への愛情の違いを感じたり、親だってダメな部分がある人間だと思った。子どものことで悩む度に、母はあのときよく怒らなかったな、母はあのときどんな思いだったろうと、自分の子ども時代のわがままや問題行動を思ってみたりする』
また自分が親になると理解できることも増えます。人知れずしてくれていたことがあったのだといまさらながら気づいたりして、そうすると母親の厳しかった面が一掃されてしまうなんてこともあるのではないでしょうか。
『確かに子どもを持って理解できるようになった部分もあるけれど、自分の子どもをかわいく思えば思う程「あの頃、お母さんは私のことをかわいいと思っていなかったのでは?」と疑ってしまうんだよね』
ただ、投稿者さんの場合はその反対のよう。いざ自分が子どもを持ち、子どものためにいろいろなことをしてあげていると「自分は同じことをしてもらった記憶がない」とむしろ疑問に感じてしまうのだそうです。でも……。
自分の子育てに生かせるかもしれない
『自分が親になれば、思い出しても何とも思わなくない? 自分も子どもに厳しくし過ぎたり、感情的になってしまうこともあるから』
『なんだか子どもたちに申し訳ない気持ちでいっぱいになったわ。感情で怒ることなんてザラにあるし、辛いときは面倒くさくて相手にしないこともある。暴言を吐いたこともあるわ。ダメだなぁ。将来、子どもにこんな傷が残るのか。ゴメンみんな、私が謝る!』
過去に母親からされたことで心が傷ついてしまったのであれば、それは投稿者さんにとって辛い出来事には違いありません。でもその経験を今の子育てに生かせるかもしれないと思ってみてはどうでしょうか? 母親を反面教師にして、「自分の子どもには決して同じ思いはさせない」と配慮できることも少なくないことでしょう。
自分はどうだったのだろうと考えるきっかけに
『子ども側である自分自身も親を傷付けてしまったり、親に対して配慮のないことは絶対にあったと思う』
母親に対して残るわだかまりは、なかなか消えてくれないものなのかもしれません。それでもあえて、当時母親はどんな気持ちだったのだろうと考えてみるのはどうでしょうか。たとえば子どもとはいえ、母親に失礼なことを言ったり、してしまったりしたことはありませんか?
こんなふうにちょっと視点を変えてみると、母親の違う顔が見えてきて、辛い思い出も別の色に塗り替わるかもしれませんよ。
文・こもも イラスト・Ponko 編集・blackcat
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