【前編】不妊で悩む私に「子どもはまだか?」デリカシーのない父にもう限界。ついに爆発!【続編】
私は30代半ばで夫と結婚しました。結婚後2年が経ちますが自然妊娠できず、不妊治療の末に夫や医師と話し合い、体外受精に踏み切ることにしました。かかる金額も心身への負担も今までとは段違いです。でも赤ちゃんに会うため、何とか歯を食いしばり頑張りました。ですが……。
私は疲れ切ってしまい(次もまた駄目だったら……)と怖くなってしまいました。すぐには気持ちを切り替えられません。悩んだ末、いったん1~2か月ほど不妊治療をお休みすることにしました。
そんなある日……実家の母から電話がかかってきました。
「同窓会の案内が来ているから、時間あるときに取りに来て」
実家は車で5分の距離です。家でひとり、欝々とひきこもっているよりは気分転換になるかな……と思い、軽い気持ちで実家へ向かいました。
実家には母だけだと思っていたら、その日はタイミングの悪いことに父もいました。体外受精にチャレンジしたこと、そして今回は駄目だったことは、まだ両親には言っていません。両親の心配そうな顔も、がっかりした顔も、見たくなかったからです。
すると何というタイミングでしょう。 たまたま遊びに来た弟一家と鉢合わせしてしまいました。 弟には可愛い盛りの3歳の娘がいて、そのうえ義妹は第二子を妊娠中です。 (今は小さい子も、妊婦さんも見たくない……ああ、本当に早く帰ろう)
しかし帰ろうとする私を両親が引き留めます。
「せっかく久しぶりにみんなが揃ったんだから、もう少しいいじゃない」
……そう言われては、むげに帰ることもできません。 仕方なく、愛想笑いを浮かべながら会話に混じります。 みんなはもうすぐ生まれて来る赤ちゃんの話題で持ちきりです。 父も母も、弟も義妹も幸せそう。笑顔がきらきらしている。 私とみんなとの間に、見えない、分厚い壁があるような感じがしました。まるで別の世界で生きているみたい。私の世界だけ真っ暗で、不幸。
どうして義妹のところには、どんどん赤ちゃんが来てくれるんだろう。 何の苦労もせずに、あっという間に産んで、そのうえ2人目を妊娠しちゃって。あんなに頑張っている私の所には、赤ちゃんがきてくれないっていうのに。 どうして私だけ……どうして……。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・いちと 編集・荻野実紀子