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高橋ユウ:第1回「幼少期は喜怒哀楽の激しいタイプのマイペースな子どもでした」

今回からスタートするママスタタレントコラムに登場するのは、ファッションモデルや俳優として活躍中の高橋ユウさんです。姉の高橋メアリージュンさんとは”美人姉妹”としても知られていますよね。2018年にK-1ファイター卜部弘嵩さんと結婚、2020年1月に第1子である禅清(ぜんせい)くんを出産しました。
幼少期のことから結婚、妊娠、出産、育児と全8回に分け、たくさんのお話をうかがっていきます。

家族みんなで歌って踊って。音楽に囲まれ育った少女時代

━━まずはご自身の子ども時代のことを教えてください。どんな女の子でしたか?
高橋ユウ
本当にマイペースな子でしたね。といってものんびりとした”マイペース”ではなく、喜怒哀楽の激しいタイプ。基本的には、泣き虫です。イヤなことがあっても泣くし、うれしいことがあっても泣く。気持ちをうまく伝えることが苦手だったので、そのもどかしさでもよく泣いていました。「言いたいことがあるんやったら、ちゃんと伝えて?」って父と母が待っていてくれるんですけど、「あのな、あのな、あのな……」しか言えないんですよ。「”あのな”しか言わへんのかーい!」って、いつも笑われていました(笑)。その一方で、歌や踊りが大好きな目立ちたがり屋でもありましたね。

━━多面性のある女の子ですね!

自分でもややこしい性格だったなと思います(笑)。家族全員音楽が大好きだったので、家ではみんなでよく歌ったり踊ったりしていたんですよ。母はもともとお店で歌う仕事をしていたこともあり、家の中でもずっと歌っていました。音楽をかけながら掃除をしたりとか。父は楽器が好きで、よくギターを弾いていました。父と母と末っ子である弟(プロサッカー選手・高橋裕治さん)、あとは父の友達でバンドを組んでいたこともあるんですよ。当時弟は小学生だったんですけど、ドラムを担当していました。
それくらい音楽がいつも身近にある環境で。母が音楽を流して「みんな、カモーン!」って私たちをリビングに呼ぶと、ダンスタイムのはじまりです。よくかかっていたのは、オールデイズ(オールディーズ)といわれる1950~60年くらいの音楽ですね。エルビス・プレスリーとか、ツイストしたくなるような曲が流れていました。

━━そうした環境で育ったことは、今のユウさんに何か影響していると思いますか?

すっごく思います。音楽は今も大好きで、つい踊りたくなっちゃいますし(笑)。あとはやっぱり性格が明るくなりました!

”褒めて育てる”高橋家?母からのレディーになる練習も

━━そんな高橋家に何か教育方針のようなものはありましたか?

否定しない、っていうのかな? 「やりたい」と言ったことはなんでもやらせてくれました。あとは、すごく褒めてくれる。それが教育方針だったかどうかは、わからないですけど。自分が親になった今思うのは、褒めて育てようとしてくれていたんだなということ。それはすごく感じますね。

━━例えばどんなことを「やりたい」と言ったのですか?

バレーボールにピアノ、踊るほうのバレエもそうですね。根気のあるタイプではなかったのでちょこちょこですけど、「やりたい」と言ったことは全部やらせてもらいました。
とくに大好きだったのは、歌うこと。小学6年生のときに「歌のオーディションを受けたい」と言ったんですけど、「お! じゃあ、やってみよう!」とすぐに連れて行ってくれました。そのオーディションで歌ってみたいなと思った曲が、中島美嘉さんの「STARS」で。すごく好きな歌だったんですけど、難しいんですよ。めちゃめちゃヘタクソだったので、父には「この曲でオーディションを受けたいと思っている」とは言えなくて。お風呂に入っているときにひたすら練習していたら、ある日のお風呂上がりに父が「ユウちゃん、『STARS』ええやないか!」って(笑)。褒めてくれる、認めてくれる感じは常にありましたね。

━━ごきょうだいのなかで、女の子と男の子での育て方に違いはありましたか?
高橋ユウ
基本的には同じだったと思います。プールに行くと「頑張って泳げ!」って、わざと水の中に落とされたり。

━━あ、けっこうワイルドなんですね!

そうなんです。落とされてハァハァ必死になってもがきながら、父のところまで泳いでいっていました。それはきょうだいみんな男女関係なくやっていたので、基本的に違いはなかったかなって思うんですけど……。あ、でも母は女の子たちには、「女性らしく育ってほしい」という気持ちがあったかもしれない。姿勢のこととか、笑い方とか。

━━笑い方ですか? レディーになってほしかった……のでしょうか?

そうだと思います。母に「はい、スマ~イル!」って言われると、口を閉じたままニコッとする練習をしていました。それは姉(ファッションモデル・俳優の高橋メアリージュンさん)と私だけ。「誰かに『かわいいね』と言われたら、否定しちゃダメよ」とも言われていましたね。「『ありがとう』って言いなさい」って。

 

いつも明るい笑顔を絶やさないユウさん。自己肯定感を育もうとするご両親のやさしさと、音楽に溢れた環境がそのバックボーンにあるのでしょうね。
次回はそれぞれの分野で活躍されているごきょうだいについてお聞きします。

取材、文・鈴木麻子

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