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9月1日「防災の日」に向けて備えたい防災グッズ。置き場所問題を解決する「フェーズフリー」とは

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台風や地震などの災害に対する認識や備えを深めることを目的に、9月1日は「防災の日」と制定されています。毎年のように日本各地に被害をもたらしている自然災害に対して、皆さんはしっかりと備えているでしょうか。

「スコッティ ウェットティシュー」シリーズなどを展開する日本製紙クレシア株式会社はこのたび、防災の日を迎えるにあたって「新型コロナウイルス感染拡大以降の防災意識と対策」に関する調査を実施。今回はその調査結果をご紹介します。

新型コロナウイルスによって高まっている災害への不安

調査は20~50代の男女500名を対象に行われました。まず、人々の生活の意識や行動を大きく変えている新型コロナウイルスと防災意識の関係性を調査。「新型コロナウイルスの感染拡大以降、災害への不安は高まりましたか?」と質問したところ、9割近く(87%)が「高まった」と回答しました。

「現在、災害が起きて避難が必要になった場合、移動時や避難先での新型コロナウイルス感染を不安に感じますか?」という質問にも、91%が「不安に感じる」と回答。

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具体的には、

・「避難先は密集が想定されるので感染リスクが高まりそう」(55歳・男性)
・「手洗いなどの対策が十分にできるか不明」(43歳・女性)
・「避難所では除菌グッズなどの物資も不足しそう」(23歳・男性)

といった声があがりました。ほとんどの人が新型コロナウイルスによって災害そのものへのリスクだけでなく、被災した際の避難先での不安を抱えていることがわかりました。

備蓄やストック量が増えた人は4人に1人

巣ごもり時間が長くなったことでおうちの整理整頓や片付けだけでなく、備蓄用品の見直しを行った人も多いのではないでしょうか。今回の調査でも避難時に持ち運ぶ防災グッズにも変化が生じていることが伺えます。

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調査の結果、新型コロナウイルス感染拡大以降に「防災グッズに除菌・消毒アイテムを新たに追加した」という人は約3人に1人(33%)にものぼりました。避難先でも感染防止のためにしっかり除菌や消毒ができる状態にしておくために、すでに防災グッズのひとつとして除菌・消毒アイテムを備えている人が少なくないことがわかります。

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また、新型コロナウイルス感染拡大以降、自宅の備蓄やストック量が「増えた」人は、4人に1人(25%)という結果に。そこで、前問で「増えた」と答えた人に、新型コロナウイルス感染拡大の前後(昨年と今年)で、「家に備蓄・ストックしてあるもののみで生活ができる日数」の変化を聞きました。すると、

【飲料・食品】
家に備蓄・ストックしてあるもののみで生活ができる日数
・新型コロナウイルス感染拡大前(昨年):平均「約4.7日」
・新型コロナウイルス感染拡大後(現在):平均「約8.7日」

【日用品】
家に備蓄・ストックしてあるもののみで生活ができる日数
・新型コロナウイルス感染拡大前(昨年):平均「約15.5日」
・新型コロナウイルス感染拡大後(現在):平均「約25.5日」

と、飲料・食料品、日用品ともに大幅にストック量が増加していることがわかります。新型コロナウイルスの感染拡大防止を意識し、他の人と物の共有を避けるために自分たちの備蓄によってある程度の日数を避難先でも過ごせるようにしている人が多いのでしょう。

防災グッズの置き場所に悩む人はフェーズフリーの考え方を取り入れよう

しかし、防災グッズのストック量が増えれば増えるほど悩みがちなのがそれらの置き場所や食料品の賞味期限。「これまでに、防災グッズや災害用の備蓄・ストックの置き場所に困った経験はありますか?」と聞いた質問では、4割超(41%)が「ある」と回答しています。

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・「マンションの為、スペース的に狭くて困っている」(56歳・女性)
・「車に積んでいる」(27歳・男性)
・「玄関に置いている」(47歳・女性)
・「普段邪魔にならず、かつ非常時すぐに持ち出せる場所を、今も探している最中」(52歳・女性)

というコメントが見受けられました。

こうした状況の中で注目を集めているのが“日常時”と“非常時”という社会の時期や状態(フェーズ)をなくす「フェーズフリー」という考え方です。日頃使っている商品やサービスを非常時にも適切に使えるようになれば、非常時だけ使用するアイテムのために広い収納スペースを確保する必要がなくなります。

巷には、災害時には計量カップにもなる目盛りつきの紙コップや除菌タイプのウェットティッシュなどこのフェーズフリーの考え方を取り入れた商品も増えています。また、普段の授乳にも便利な液体ミルクにおいてもフェーズフリーの動きが。

「明治ほほえみ らくらくミルク」は、今年10月より賞味期限が従来の12カ月から14ヵ月に延長してリニューアル。乳児向け商品で初めてフェーズフリー認証を取得しました。

夏以降は台風が増加するとも予測されています。「防災グッズをもっと増やしたいけど、家に置き場所がない」と悩んでいる人はぜひ、フェーズフリーのアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。

<調査概要>
調査内容:「新型コロナウイルス感染拡大以降の防災意識と対策」に関する調査
調査期間:2020年7月22日~27日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~50代男女500名 (年代・性別均等割付)

文・AKI 編集・山内ウェンディ

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