何もせずダラダラ過ごす中学生の息子と激しいケンカ。ママが言い放った言葉に「そりゃないよ」の声
わが子には、血のつながりがあるからといって何を言ってもいいわけではないと感じることはないでしょうか。親子といえどあくまでも他人。なんの気なしに発してしまった言葉のせいで、親子関係がこじれてしまうことは珍しくありません。
今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、ママが発したあるひとことのせいで、子どもと激しいケンカになってしまったというお話でした。
『中3になる息子と激しいケンカになった。私が洗濯物を部屋にもっていくと、息子はベッドでスマホ動画を見ていたから、「よ! ニートさん、楽でいいね」って言ったの。そしたら「なに? なんつった、もっぺん言ってみろ!」ってキレたから、「言われて当たり前でしょ」って言ったんだけど』
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言のさなか、お子さんは学校に行きたくても外出することもできず、自宅待機を余儀なくされていたのでしょう。自宅待機の長い期間、ずっと一緒にいたことで、親も子も不平や不満が出てきてしまったのかもしれません。思わず口をついた嫌味なひとことのせいで口火を切ってしまった親子ケンカ。このことについて、ママスタコミュニティにいたママたちはどのような反応を見せたのでしょう。
中学生に「ニート」なんて言わないであげて
『なぜニート? 子どもながらにいろいろな思いや大変さがあると思います。小学生なども同じだろうけど。やる気をなくす言葉は控えたほうがいいと思う』
『未成年の義務教育段階でニート呼ばわりは冗談でも空気読めないよ。中学生って思春期の年頃だからね、発言には気をつけなきゃだよ』
『学校に行けない、友だちにも会えないってその年頃の子にはツライよ。うちの高1男子もダラダラしている日もあるけれど、メリハリつけて生活しなよっていうくらい。むしろ気分も安定していて偉いと思っている。ニートなんてプライドが傷つく言い方をしたら、そりゃ怒るでしょ』
ママたちからは、「ニート」だなんて冗談でも言わないであげて欲しいという声が次々と寄せられました。今回は新型コロナウイルスによる自粛期間のため、子ども自身は学校に行きたくても行けない状況。しかしなんの問題もない週末のお休みでも、嫌味として「ニート」というのは少々子どもにとっては気の毒な気もします。
そもそもニートって?
ここで気になるのは「ニート」という言葉の意味合いです。ニートとは正式名称「Not in Education, Employment or Training」で、「NEET」と略しており、日本語では「若年無業者」と称します。文部科学省によると、ニートの定義は以下のように定められているようです。
『非労働力人口のうち、年齢15歳~34歳、通学・家事もしていない者』
この定義からすると投稿者さんのお子さんは中学校に籍を置き、休校期間であるから自宅で外出自粛をしているためニートではありませんよね。本来は通学しているわけですから、今だけ「ニート」と言われることも違う気がします。
子どもに嫌味のひとつも言いたくなる気持ちもわかる
『私は中3の息子に「引きこもり」っていうよ。別に怒らないけど。ダラダラされたらイラつくよね』
『わかるわ。毎日スマホ、スマホでやることやらなかったら嫌味の一つも言いたくなるよね。反抗期? 思春期? 関係ないわ! 手伝いぐらいしろ! 最低限やれ! って思うときもある』
『中学生なんてそんな感じだよね。自分が機嫌のいいときはベラベラ話しかけてくるくせに、機嫌が悪いときはこちらが少し冗談で言ったことにもガチギレをする。毎日怒るポイントが違うから疲れるよね』
反抗期なのか思春期なのかお子さんたちの本当の気持ちはわかりませんが、ママたちにはママたちの言い分があるようです。今回は言葉のチョイスが悪かったのかもしれませんが、やることもやらずダラダラと過ごされていたら、嫌味のひとつもいいたくなるかもしれません。お手伝いの一つでもしてくれれば、何も言わずに済むかもしれないですが……。
冗談のつもりでも心に傷を残してしまうこともある
『ニートくらい嫌味、冗談の掛け合いだけどなぁ。子どもに気を使うってどんな親子関係よ。ケンカするのも会話があるからだよ』
『冗談通じない子なんだね。うちの中3の子は、「おーい、暇人さーん!」って呼ぶと、「んー?」って返事する』
『ニートそのままの意味のつもりで投稿者さんは言ったんじゃないでしょ』
親子関係次第では、軽く受け流せる言葉もあるでしょう。「ニート」という言葉は、ちょっとした冗談のつもりではないかという声も寄せられました。しかし同じ言葉でも受け取りかたは千差万別。自分は冗談のつもりで言ったとしても、子どもによっては深く傷つく可能性もあります。
『「引きこもり」なら今みんなそうだからいいけど、「ニート」は何かネットでもバカにするときに使われるし、言われていい気はしないんじゃないかな』
投稿者さんが嫌味のひとつも言いたくなるお気持ちは、筆者も高校生になる子どもがいるので非常によくわかります。投稿者さんと同じように実際に嫌味をいうこともあります。しかしやはり言葉のチョイスに関しては、たとえ親子であっても注意が必要なのかもしれません。売り言葉に買い言葉や、あまりにもイライラして思わずひどい言葉が口をついて出てしまうこともあるでしょう。そのときは後からでもきちんと謝る潔さも必要かもしれません。
言い方一つで受け取りかたは変わる
『手伝ってほしいなら素直に言えばいいのに』
『お願いします手伝ってくださいじゃないの?』
『手伝って欲しいならそれなりの言いかたがあると思う。「ニート」なんて言いかた、子どもが嫌な気持ちになってもおかしくないと思うよ』
たまりかねて思わず発した投稿者さんの言葉が、お子さんの気持ちを逆なでしてしまったことが発端と思われる今回の親子ケンカ。いくら言ってもやることをしない、頼んでもお手伝いの一つもしてくれない、そのようなことが蓄積されていくと、嫌味の一つも言いたくなりますよね。
下手に出るほうがいいとはいいませんが、少し言い方を変えるだけで何か変わるのではないでしょうか。お願いしたいことがあるのなら嫌味を言うのではなく、コレをしてほしいと素直に伝えるといいというアドバイスが寄せられました。親の伝えかた次第で親子関係も変化していくかもしれませんよ。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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