母の再婚相手がいる実家に里帰りしたくない。ワンオペ育児と義父&実母がいる家とどちらが大変?
赤ちゃんが生まれると「猫の手も借りたい!」と思うほど忙しくなりますよね。赤ちゃんの世話をするだけで、自分のことや家事が何もできないで終わってしまうという1日もあります。しかし産後はママも体を休めないといけない時期。こんなときに心を許せるお母さんが赤ちゃんのお世話や家事を手伝ってくれたら、とても助かります。しかし投稿者さんは里帰りをするかどうか、ある”家庭の事情”によって悩んでいるようです。
『ワンオペ育児は大変? 来年に出産予定です。母が再婚して田舎に家を建てたため、「出産したらこちらに帰ってきなさい」と言っています。実際に家を見に行ったら古民家を素人の義父がDIYした小さな家でした。私の部屋も作ってくれたようですが、隣の部屋とは暖簾で仕切っているだけ。トイレとお風呂と脱衣所が同じスペースにあるのに、そこの扉には鍵が付いていません。1人になれるところがないので、よく知らない義父と母と産後、この家の屋根の下で一緒に過ごすことを考えると既に不安でいっぱいです。しかもよく知らない土地なので近くに友達もいなければ、コンビニもありません。母はシフト制の仕事をしているので、義父とふたりきりになることもありそうで本当にイヤです。でもふたりとも「育児は大変なんだから帰ってこい」としか言いません。ワンオペ育児は大変だし、しばらくは里帰りしたほうがいいでしょうか? 初めての育児、出産なのでわからないことだらけです』
育児経験者であるお母さんに「育児は大変なのだから」と言われれば、「里帰りしないとやっていけないのかな」と思うのも無理はないでしょう。しかし義父がいて鍵が付いている自分の部屋もない、いわば“他人の家”に行かないといけないほど産後の育児は大変なのでしょうか? 経験したことがないから育児がどのくらい大変なのかわからない……。初産のママならではの質問ですね。この投稿に経産婦であるママたちからコメントが届いているのでご紹介します。
里帰りをしなくてなんとかなる!
ほとんどのママが「育児は里帰り出産をしなくてもなんとかなる」と答えてくれました。
『1人目? だったら大丈夫だよ。私は旦那が夜に帰って来てくれるまでワンオペだったけれど、里帰りしなくても楽だった。寝たいときに寝て、ゆっくり自分のペースでやったほうがいいよ。きっと大丈夫。里帰り出産をしなくても子育てをやっているママはたくさんいるから』
『私は主にママがひとりで育児をすることをずっと当たり前だと思っていて、“ワンオペ”という言葉すら知らなかったくらい。私の父が仕事で忙しかったから、母がメインで私を育ててくれていたこともあって、そういうのが普通だと思っていて気にならなかったんだ』
産後2週間めくらいまでは赤ちゃんのお世話は授乳・おむつ交換などくらいにして、ママはなるべく布団を敷いたままで寝たり起きたりの生活をする、産後3~4週間くらいになったら少しずつ部屋の整頓などをし始めて、4週間めくらいから部屋の掃除をしたりや買い物に出たりする生活の回復が望ましいとされています。ですからこれらの時期に、実のお母さんのような育児を介助してくれ、こちらも気を使わないで済む存在がいてくれることはとてもありがたいでしょう。
しかし投稿者さんの場合は、里帰り出産をすればお義父さんにも気を使うことから、精神的にも肉体的にもゆっくりとした時間が過ごせない可能性がありますよね。里帰り出産をしてもあまりリラックスできないのなら、里帰り出産をしないほうを選んではというママたちが多数いました。
里帰り出産をしないことで得るメリットも
里帰り出産をしない場合でもそれに応じたメリットがあるようです。
誰にも気を使わないで済む
『私は夫が単身赴任だったから里帰り出産をしようか迷った。でも母は仕事をしているから、むしろ「家にいるんだったらご飯を作っておいて」とか言われそうな気がして、母に「里帰りしなさい」と言われたけれど帰らなかったよ。今思えば里帰りをしないほうが自分のペースで育児ができるから肉体的にも精神的にもすごく楽だった。ご飯は具だくさんで飲むだけで栄養が採れるようなお味噌汁や豚汁を作り置きしておいたり、産前にネットで注文しておいた冷凍のおかずにご飯と納豆で済ませたりとかでやり過ごせたよ』
『産後、義実家に赤ちゃんを見せに行ったとき、義兄の前で授乳しなきゃいけなくてすごく嫌だったんですよね。新生児の頃は一日中おっぱいを出しているようなものだから、義父と生活するのはしんどいと思います。私は体力面よりも心穏やかに過ごせる環境がいちばんだと思いますよ』
すべてのお母さん、お父さんが出産後のママの体に理解があるわけではありません。「ゴロゴロしているのなら、夜ご飯くらい作って、部屋の掃除くらいして」という方もいます。筆者の母親は里帰り出産を強く希望していましたが、実際は「早寝早起きをしろ」「部屋を片付けろ」とうるさく、もちろん助かった面もありますが、メリットとデメリットを比べた結果、「次は里帰り出産をしない」と決めました。
また赤ちゃんが小さいうちは、授乳の時間が頻繁にあります。筆者の場合は冗談抜きで1日20時間ほどはおっぱいを丸出しで暮らしていた状態です。家にいるのならそれでもいいのですが、やはり義父がいると子どもの授乳のタイミングにも困ってしまうかもしれませんね。
旦那さんと赤ちゃんの触れ合いの時間が増え、パパとしての自覚が生まれる
『1人目なら里帰りなんてしなくてもなんとでもなるよ。誰にも口出しされずに自分のペースで育児できるし、旦那の父親としての自覚も芽生えるし、里帰りしないメリットも多々ある』
里帰り出産をしないことで旦那さんにもパパとしての自覚が生まれるというアドバイスもありました。里帰り出産をしてたまにしか会えないよりも、生まれてすぐに一緒にお世話をして成長を見守ってほしいと思うママには自宅育児がよいのではないでしょうか。
里帰り出産はメリットとデメリットで検討して
『親御さんの心配もわかるけれど、そういう事情があるのならお母さんにはっきりと伝えてみてもいいのでは? 私が投稿者さんなら里帰りという選択はない。産後の身体も休めたいときに精神的にも休まらないなんて本当にしんどいよ』
人それぞれ環境や性格が違うので必ずしも里帰り出産をしないほうがいい、したほうがいいと一概には言えません。お義父さんがいる状況で自分は精神的にも肉体的にも休むことができるのか? 里帰り出産をしたらどんなことをしてもらえるのか? 自分は何をすればいいのか? など里帰り出産のメリットとデメリットを比較して検討してみるといいのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・blackcat