2019/11/02

「おめでとう！」の声続々？義母に”鬼嫁”認定された、帰省時の事件簿

どんなによい人柄であっても、もちろんそうでなくても。親族の中でもしかしたらママたちが一番気を遣う相手は、義母かもしれません。ずっとガマンしてつきあってきた義母とのあいだに起きた、とある出来事。あなたはひどい仕打ちを受けたママに同情しますか？　それとも？

帰省したってなにもよいことがない。ずっと抱えていた不満

ふとした拍子にそれまでずっとためてきた不満が、噴き出す瞬間というのがあります。ママスタコミュニティに投稿された、ある夏の事件簿。ことの発端は、義妹の言葉だったそうです。

『お盆に、ダンナ実家へ帰省したときのこと。私たち家族と、義妹家族が宿泊していました。うちのダンナが自分の妹に「おまえはあっち（嫁ぎ先）の実家に行かないの？」と聞いたところ、「うん。”来い”って言うくせに交通費は出してくれないし、行けば食費や遊びに行くお金を義両親のぶんも負担しないといけないし、家事もさせられるし。うちの夫も”行かなくていい”って言うから」。義妹のダンナはニコニコして聞いていました。すると私のダンナは義母の顔を見ながら、「じゃ、うちも。交通費はたいしてかからないけど、両親どころか妹家族のぶんの食費や遊びに行く金も全部出させられるし。◯◯（私）は家政婦みたいに家事や育児をやらされているから、もう来なくていいかな？」。そこからダンナと義母が大ゲンカになりました。
あと数泊するはずだった予定を変更し、その日の昼前に帰宅。夜に私の携帯に義母から連絡があり、「◯◯さん（私）が言わせたんでしょ？！」と、どなられました。その場にいたダンナがすぐ代わり否定してくれましたが、今度はダンナの携帯に親戚から私を鬼嫁扱いするような電話が来ました。ダンナは全否定してくれていますが、この先私はどうやって向こうの親戚とつきあえばいいのでしょう？』

義実家の母と娘は友達のように仲がよく、これまでもイヤなことや都合の悪いことはすべて投稿者さん夫婦に押しつけていたのだそう。

『外食やレジャーに行くときも甥っ子姪っ子を使い、わざとひとり何千円もかかるような場所を指定してきていました。義妹夫婦と義母はお酒を飲むから、運転手はダンナか私。ダンナはそれに不満を持っていたので、それが爆発したのだと思います』

被害妄想の強い？義母に、振り回されるママたち

世の中にはこんなふうにワガママな義母さんも、実在するのですね。

『私も似たようなものだよ。義母のせいで、なにもかも私が悪者。その話をするとみんな「それでどうして嫁が悪い、ってことになるの？」と言ってくれるけど。なにを言いふらしたのか、先日の葬儀のときも今までよくしてくれていた親戚から無視されたからね』

『うちも似たようなことがあった。「悪いのは、全部嫁のせい」「あんなにやさしかった息子が変わったのは、嫁のせい」と攻撃され、親戚にもあることないこと言いふらされた。義母からは「親戚にも話したら、あんたのことをこう言ってたよ！」って言われたけど、別にその親戚から電話が来て「あの義母さんじゃ、大変だろう。俺たちはつきあいが長いから適当に合わせているけど、お嫁さんにはきついよな」と、同情された。私は義実家から電話があったり、帰省が近づくと動悸がするように。健康診断で引っかかったので、もう会うのはやめた。今はダンナだけ、自分の実家とつきあっているよ』

同じように嫁姑関係で苦労しているママたちからは、同情する声が寄せられました。

「かっこよい！」妻を大事にするダンナさんを称賛する声が、次々に！

ただじつはこのトピックで圧倒的に多かったコメントは同情ではなく、「おめでとう！」「うらやましい！」という声でした。

『読んだだけで、ダンナさんに惚れたわ』

『やったじゃん！　これで疎遠決定！　投稿者さんもダンナさんも、今までよくガマンしてきたね。もうこのさい”鬼嫁”っていう設定でいいんじゃない？　どうせ疎遠になるんだから、鬼嫁の演技して最後にボロクソ言ってやれー！』

『いいダンナさん！　なにを言われてもダンナさんが味方してくれるなんて』

『義実家とのつきあいは、もうダンナさんに任せてしまえばいいんじゃない？　投稿者さんのことを大事にして守ってくれる、カッコよいダンナさんだね。お幸せに！』

ダンナさんを称賛する声が続々と届きました。ダンナさんも今まで投稿者さんががんばってきたことを知っているがゆえの、この姿勢なのでしょう。
今回はたしかにイヤな思いをしたようですが、そのおかげで夫婦仲がより深まったかもしれません。義実家との関係を必要最小限にできた、ある意味ラッキーな事件だった。そんなふうに、発想を転換させてみてはどうでしょうか？

文・鈴木麻子　編集・しらたまよ　イラスト・Ponko