長期休み、家でダラダラしている子どもを許していいの?イライラしない考え方とは?
家庭は子どもがリラックスする場所でもあるので、読書やゲーム、テレビなどを見てくつろぐお子さんも多いですよね。でも帰宅後や長期休みなどに、ずーっとだらだらしていたら……子どももやりたいことはあるだろうと分かってはいるものの、イライラしてくるママも多いかもしれません。ママスタにも、同じような悩みを持つママが投稿していました。
『幼稚園から続けてきたスイミングをやめた6年の息子。やめてから、毎日家でゲームか漫画。お腹が減るような運動なんかしてないのに、「腹減った」、「なんか買って」と言う。土日も遊びに行かず家でダラダラ。もうこんな状態が7カ月も続いている』
投稿者さんによると、お子さんは頑張ってきたスイミングを、理由もはっきり言わないままやめてしまったのだそう。
『今まではスイミング頑張ってきたから、休みの日はいろんなところに連れていってたけど、何も頑張ってもいない息子に無駄な金はかけたくない。スイミングもやめたから運動能力も落ちて、学校のスポーツも活躍できなくなった。努力もしなくなった。本当に頭にくる』
今まで打ち込んできたスイミングをやめ、お子さんは何も努力していないように見えるという投稿者さん。ダラダラしているだけなら外に連れていくこともしたくないのだそう。
こんなとき、どのように考えたらいいのでしょうか?
うちの子もダラダラ……どうしたらいいの!?
同じように、それまで頑張っていたスポーツをやめ、家でダラダラしている子どもにイライラを募らせるママは他にもいるようです。
『うちもクラブチームやめて部活に入ったけど、今まで休みなしで活動してたのが急に暇になった。やめてからは今までの反動か、休みの日はゲームしたり友達と遊んでばかり。イライラする。小遣いばかり使うし。勉強はあまりしないし』
『わかるー。うちも6年生の今ごろにスイミングやめて、部活も活躍のない部活。活動しないからお金はかからないけど』
子どもがやりたいことに没頭できる貴重な期間だと割り切る
それまで熱心に打ち込んできたスポーツをさまざまな理由でやめた子どもたち。きっと頑張っている間は、我慢してきたこともたくさんあるのかもしれません。今まで頑張ってきた分、子どもにゆっくりさせてあげたらいいと考えるママのアドバイスが寄せられました。
『あなたから見たらダラダラした時間に見えるだろうけど、息子さんにとっては貴重な時間なんだよ? もうすぐ中学生、ゆっくりさせてあげたらいいじゃないの』
『疲れちゃったのかな?
ずっとがんばってきたなら、少しそっとしておいて休ませてあげてもいいと思う。中学になったらまた頑張ればいいんじゃない?』
中学生になったらまた部活や勉強に時間を割く必要が出てくることもあるでしょう。それまでの間はやりたいことをやらせようとママが割り切ることも大切なのかもしれません。
家庭学習に力を入れる
ゆっくり過ごしたらいいと考えてはいるものの、あまりに長期間ダラダラしているのも気になるもの。スポーツをやめたことを機に、勉強に目覚めた子もいるようです。
『男の子で、ダラダラしてばかりで暇を持て余してるのはあまりよくないよね。
でも、活躍できないから、頑張ってないからお金かけたくないというのは違うと思う。ゲームか漫画は時間を決めて、そろそろ家庭学習に力いれてみるのもいいかもね』
『うちの子は勉強に目覚めて、検定を受けまくったり成績も学年上位になった』
自分でやりたいと思えるものがみつからないようなら、家庭学習に力を入れるように声かけしていくのもいいかもしれません。
長期休みにダラダラするのは当たり前!?
ママはダラダラする子どもをみてイライラすることも多いでしょう。しかし教育評論家の親野智可等先生のサイトには、子どもが長期休みにダラダラするのは当たり前のことだとあります。
『夏休み中の子どもがダラダラしているのを見て、イライラがマックスのママさんも多いことと思います。
でも、ご安心ください。
夏休みにダラダラするのは当たり前ですから。
これが普通の姿なのだと諦めてください。
そもそも夏休みは「休み」ですから、子どもは正しい行動をしているとも言えるのです』
欧米の夏休みに比べて期間も短く、宿題も塾や習い事もある日本の子どもたちは意外と大変なのだそう。子どもも大変だな、仕方ない、と考え方を切り替えるとママの気も楽になるかもしれませんね。
やるべきことは見える化する
とはいえ、日々やるべきこともやらずにダラダラするのは問題。ママたちは、子どもがやるべきこともせずダラダラしていることにイライラするのであって、しっかりやるべきことをしていればそこまでイライラしないでしょう。親野智可等先生が言うには、やるべきことをやらせるためには口で叱るだけでなく“合理的な工夫”も必要なのだそうです。サイトには子どもがやるべきことをカードにして見える化する「カード式」という方法が紹介されています。
『ある家では、朝食の前に次の5つのことをやることになっています。
「洗面・手洗い・うがい、髪をとかす、着替える、脱いだ服をたたむ、勉強の準備をする」
それで、これら5つを5枚のカードに書いて、ホワイトボードに貼ってあります。
そして、朝起きたらカードを見て5つのことを順番にやり、やったらカードを裏返して貼ります。』
カードを使ってやるべきことを見える化すると、子どもも自分のやるべきことがはっきり認識できるのだそう。お子さんによっては、カードの裏にイラストなどを貼っておくとやる気につながるそうです。
カードにするのが手間な場合はホワイトボードや画用紙にやるべきことを書くだけでも効果はあるとのこと。ママは叱ったり小言を言うだけでなく、子どもがやることを見える化することで、子どもが自ら動くことにつながるかもしれませんね。
今までがんばっていたスポーツをやめ、それまでスポーツに打ち込んでいた時間が漫画やゲームになってしまい、それを憂いているママのお悩みでしたが、漫画やゲームが一概に悪いというわけではありませんよね。他に打ち込むものが見つかるまで、好きなことに没頭して過ごす時間も貴重なのかもしれません。その間、やるべきことは子ども自らするような工夫を、ママも取り入れてみてはいかがでしょうか。
文・山内ウェンディ 編集・井伊テレ子
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