子ども部屋が汚すぎ!整理収納アドバイザーが教える片付けポイントは?
子どもが物を散らかして片づけない、教科書やプリントを失くすから毎回探すハメになることで、困っているママはいませんか? ママスタコミュニティに、自室の整理整頓ができないとお悩みのママから投稿がありました。
『子どもに片付けさせても、一週間後には足の踏み場がなくなる。毎回そう。時間割りで使わなかった教科書、脱ぎ散らかしたり目的の服を探すためにクローゼットから出した着ない服、部屋に持ち込んで飲食したコップや皿、使用済みマスク、学校のプリント類、何だかわかんないゴミゴミした物々……。毎週のように掃除させたら、土日がそれでつぶれて勉強やらない。勉強やらないと平均点取れないから掃除に費やせない。私が掃除して1週間後にまたこんな有り様だと怒りが込み上げる。部屋の掃除はママがやってあげてますか? どうしたら片付けられる子になりますか?』
部屋を片付けられないママのお悩みに答えてくれたのは、整理収納アドバイザーの江間みはる先生。江間先生の回答は?
ママが片付けを手伝ってはいけないワケ
まず大切なことは、子どもの部屋は散らかっていてもママは放っておくということです。家の中は、リビングなど家族みんなが使う共有スペースと、個人が使う個人スペースに分けて考えることが大切です。共有スペースでは家族みんなが共同で使うため、個人が持ち込んだおもちゃや本、ノートなどは使い終わったら片付けるルールにしておきます。反面、子どもの部屋など個人スペースは、子ども本人に管理を任せて親は口出しをしない。
ママは、子どもの部屋が汚いとつい気になって片付けてしまうことがあると思いますが、これは子どもの自立を妨げることになります。子どもからしたら「自分で片付けなくてもママが片づけてくれるからいいや」となって、いつまでたっても片付けができない子どもになってしまいます。
子ども自身が困った状況になったとき初めて改善する
では、どうしたら「子どもが部屋を片付けない」という困った問題が解決するかといえば、子ども自身が「困った状況になるのを待つ」のです。たとえば、学校に提出しないといけないプリントが見当たらない、教科書がどこかにいってしまったという状況になってはじめて、子どもは「片付けないと大変なことになる」と実感します。「困った」という状況を1回体験したくらいではなかなか変わらないと思いますが、何回も繰り返すうちに徐々に自分で改善策を考えて、行動できるようになります。
逆に、いつもママが先回りしてやってあげてしまうと、大人になっても片付けられないままに成長してしまう可能性があります。いつも洋服や靴下を脱ぎ散らかし、食べたものを片付けない、なんて人が、子どものほかにも家族の中にいるかもしれませんよ。あえて手伝わないことで、子ども自身が徐々に成長していけると思ったら、たとえ部屋が片付いていなくても、見守ってあげることができるのではないでしょうか。
やっていいこと、悪いことは張り紙で注意をひく
「子どもが部屋でお菓子を食べて食べかすが落ちて汚い」など、行動が気になるときは、紙に大きくやるべき行動を書いてあげるというのも手です。たとえば、勉強机だったら「勉強と読書」を書いて貼っておく。部屋でお菓子を食べてはいけない場合は、お菓子の絵を描いて大きくバツ印を書いておくのもいいでしょう。場所と行動を一致させることで、やっていいこと、悪いことを認識できるようになるので、ママが注意しなくても自然とルールを守れるようになります。
プリントを散らかしてしまう場合は、プリントケースを作ってあげ、「帰ってきてカバンを開けたらプリントはここに入れてね」「学校に持っていくプリントは、もう1つ横にケースを置いておくから、そこに入れてね」と伝えてあげる。そのときにプリントケースに「ママに渡すもの」「先生に渡すもの」とそれぞれ書いておいてあげると、子どももどっちに何をいれたらいいかわからないということがなくなります。
家族はチーム。リーダーはママ!
どれも最初からうまくいくとは限りませんが、繰り返し伝えることで徐々にできるようになってきます。家族は1つのチーム。ママがリーダーで、子どもやパパがチームメイトと考え、うまくチームメイトをまとめ上げてください。リーダーであるママの意識が変わってくると、家族みんなの意識が変わりはじめ、徐々に家全体が整うようになってきます。ぜひ試してみてください。
取材、文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ
関連記事
※片付けられないパパ vs 家の散らかりを阻止したいママ- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 部屋の掃除