「交通の利便性」「治安の良さ」など、住宅を購入した人がエリア決めで意識したこととは?
家族でそろそろ家を買おうとなったとき、購入の決め手の一つとなるのはその立地ですよね。どのエリアでどのような暮らしがしたいかを想像しながら検討しますが、実際に購入する前はさまざまな判断材料が欲しいもの。不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」では「都心に家を購入した人、郊外に家を購入した人調査」の結果を発表し、すでに住宅を購入した人がエリアを決める際に意識したことや、実際の住み心地についての声を紹介していました。住宅を購入する際のヒントとなるかもしれませんよ。
都心に住むメリットは「買い物のしやすさ」、郊外に住むメリットは「静か」であること
「LIFULL HOME’S」では東京23区内に家を購入した200人(都心居住者)と、東京23区以外に家を購入し、かつ自宅から1時間以上かけて東京23区にある職場へ通う300人(郊外居住者)に調査し、その結果をサイト上で公開しています。
実際に住んでみて「よかった」と思うことは、都心居住者は、「買い物が便利である」「自分が通勤しやすい」「公共交通機関が充実している」と言った声が上位3位に挙がりました。
1位 「買い物が便利である」46.5%
2位 「自分が通勤しやすい」45.0%
3位 「公共交通機関が充実している」41.0%
4位 「治安が良い」30.5%
5位 「土地勘がある」28.0%
一方、郊外居住者は「静かである」「自然が豊かである」「治安が良い」が上位を占めています。
1位 「静かである」39.7%
2位 「自然が豊かである」33.7%
3位 「治安が良い」32.3%
4位 「買い物が便利である」31.7%
5位 「土地勘がある」28.3%
エリアを選ぶ際に意識したことは「交通の利便性」、「治安が良いこと・防犯」
エリアを選ぶ際に意識したことについての調査結果では、「交通の利便性」「自分が通勤しやすいこと」「治安が良いこと・防犯」と上位3位は都心居住者と郊外居住者ともに同じ結果となりました。これらのポイントは実際に住まいを購入しようと考えたときに、欠かせない条件と考える人が多いようです。
1位 「交通の利便性」65.5%
2位 「自分が通勤しやすいこと」51.5%
3位 「治安が良いこと・防犯」33.0%
4位 「住まいの資産価値が下がりにくいエリアであること」27.5%
5位 「病院や医療機関が充実していること」19.5%
1位 「交通の利便性」41.7%
2位 「自分が通勤しやすいこと」33.0%
2位 「治安が良いこと・防犯」33.0%
4位 「自然環境の豊かさ」30.3%
5位 「子育て環境・教育環境」28.3%
4位以下についてみると、都心居住者は「住まいの資産価値が下がりにくいエリアであること」「病院や医療機関が充実していること」が続いたのに対し、郊外居住者は「自然環境の豊かさ」「子育て環境・教育環境」が挙がり、居住エリアによる違いが見られました。都心に購入した場合は、将来売ることも検討に入れて購入していることが伺えます。
また、6位以降には、「自然災害の少なさ・防災」といった項目も入っていました。自然災害によって住むエリアや住宅が大きいダメージを受けると住み続けることは難しくなります。大きな買い物となるので、自然災害時のことも想定しておくことは必要かもしれません。
家族なのか独身なのかでもエリアを選ぶ基準は異なりますが、働いていれば通勤時のアクセスや、子どもがいる場合は子育て環境も重要なポイントになってきますよね。ご家庭によって選ぶ基準はさまざまなので、住宅購入の際には何を重視するかご家庭でよく話しあってみてはいかがでしょうか。
【実施期間】2018年5月25日~5月27日
【調査対象者】都心居住者:事前調査で「ご自身または配偶者が購入した家に住んでおり、東京23区に住んでいて、東京23区内にある職場へ通勤している」と回答した人
郊外居住者:事前調査で「ご自身または配偶者が購入した家に住んでおり、自宅から1時間以上かけて東京23区内にある職場へ通勤している」と回答した人
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】都心居住者:200サンプル、郊外居住者:300サンプル
文・山内ウェンディ 編集・横内みか