時計が読めない子どもの好奇心をくすぐる「ふんぷんくろっく」。初めての時計に選びたい理由とは
みなさんのご家庭に、「アナログ時計」はありますか? お子さんが成長する中で、アナログ時計の読み方を覚えさせたいと思うタイミングがきます。子どもがアナログ時計を覚えるとき、どんな時計を使うのがいいのでしょうか。
4歳になる娘のためにアナログ時計探しをはじめた筆者、多くのママ友から薦められたのが、「ふんぷんくろっく」でした。
「5ふん」「10ぷん」「15ふん」「20ぷん」……と、交互に繰り返される「ふん」と「ぷん」が「ふんぷんくろっく」の名前の由来となっているそうです。この名前だけでも、子どもの興味をひきそうですよね。
この「ふんぷんくろっく」は、デザイナーの土橋陽子さんが、ご自身の子育て経験を活かしデザイナーとして、母親としての両方の視点からデザインした時計。時間を学ぶだけでなく、「8時になったら、学校へいく」「15分で支度する」といったように、自分の行動を自分自身でコントロールできるようになる工夫が詰まってます。
音、色、数字の工夫で時間の感覚を学ぶ
「ふんぷんくろっく」にはモンテッソーリ教育理論が土台となったデザインが施されています。モンテッソーリ教育は、簡単にいえば子どもの自立心を育てることを狙いとした教育。この時計には、子どもが自分で時間を理解できるようになるための仕掛けがあります。
たとえば秒針のコチコチという音。時を刻むリズムを聞くことで、1分がどのくらいなのか、「時間」の感覚として身に着けることができるのだとか。
赤、黒というシンプルな色使いにも秘密が。シンプルなだけに、「動いてる赤い細い針(秒針)を60まで数えてみようか」と、子どもがすぐわかるようなヒントを出しやすいのです。親とのこのような会話から、子どもが「時間への理解」を深めようとする意識を刺激できるのだそう。
また、数の表示にも仕掛けがあります。「1」から数字を覚え始める子どもにとって、「12」が一番上(最初)にきている時計の表示は、「意外なこと」なんだとか。その「意外」を理解できるように、「12」は少しだけ強調されており、2桁の数字も2桁とわかるようなデザインになっています。
親子の会話の中で「時間」を意識させる
「あと5分で家を出るよ」「ゲームは30分だけね」「8時になったら寝ようね」。
子どもとの会話の中には、「時間」がたくさん出てきます。自分の行動を時間を交えてコントロールする姿勢が育まれると、大きくなった時のスケジュール管理もスムーズに学べそうですね。
生活の中で欠かせない「時間」という感覚を、子どもに自発的に身につけさせる狙いがある「ふんぷん くろっく」。お子さんにとっての「はじめての時計」に選んでみてはいかがですか?
文・鈴木じゅん子 編集・しらたまよ