ママもラクになる!子どもも喜ぶ「おこづかい」の渡し方
「子どもへのお小遣いってあげてる?」。小学生ママたちの間でよく話題にあがるこの問題。家のお手伝いをしたときにあげる、毎月一定額をあげるなど、いろんな方法がありますが、ママの代わりに仕事をした時にあげる、という方法もあります。教えてくれたのは、生活コスト削減コンサルタントの生方正さんです。
お風呂やトイレ掃除で、子どもにお小遣いをあげるべき?
子どものお小遣いは、家庭によってあげ方がいろいろあると思います。「お風呂を洗ったり、トイレ掃除をしたら○○円」「マッサージをしたら○○円」というものもあるかもしれません。
反面、「一緒に生活している家族なんだから、自分が汚したお風呂やトイレを掃除するのは当たり前」と思うママもいるかもしれません。そんな場合は、「ママの役に立った時にお小遣いをあげる」という方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
買い物やポスト投函、図書館の本の返却。ママの用事を子どもに依頼
たとえば、「スーパーに買い物に行きたいけど、まとめて買うと重くなるから、きゃべつやダイコン、牛乳などは重くて運びたくない」。こんな場合は子どもを連れていき、1回10円で運んでもらう。または、一人で出歩ける年齢の子どもであれば、買い物自体を任せてしまうのも手です。
買い物以外にも、「ポストに手紙を投函する」、「図書館に行き予約していた本を受け取る」、「クリーニングの受け取り」などもいいでしょう。また、字がきれいな子であれば、手紙や年賀状、宅急便の「宛名書きをさせる」のも手です。人に見られることを意識することで、より字はうまくなり、受け取った相手からほめられたらやる気も出てきます。
任せることで、子どものやる気がアップ
一見すると、どれも簡単なことで、ママ自身が「ついで」にできてしまうことです。しかし、ここで大事なことは子どもに任せること。時間にして5分10分程度ですが、子どもに任せることによって、お小遣いをあげるチャンスができます。またママ自身もわずかながら体を休ませることもできます。また、幼い子の面倒を見るママからしたら、ちょっとの買い物でも代わってもらえたら、出かける回数が1回減るだけでもラクになります。
子どもからしたら「人の役に立っている」「ママが喜んでくれる」ことでやる気がアップ。任せたことがちゃんとできたら、お小遣いを渡すと同時に、しっかりとほめてあげましょう。
簡単なお使いなら1回10円でOK
金額は各家庭で決めればいいと思いますが、手紙の投函や図書館の本の受け取りなどであれば、10円くらいでも十分だと思います。それにママからしても1回頼むごとに100円も上げていたら、「頼むと高くつくから自分でやったほうがいい」となるかもしれません。基本は10円として、「遠くの図書館に取りに行ってもらわなければいけない」「買い物の荷物が重くなる」などのときは、特別に50円渡すというのも手です。決めたルールはノートか紙に書いて、見えるところに貼っておきましょう。
人の役に立つことでお小遣いがもらえ、さらに買い物などを通してお金を使う経験ができる。しかも、ママも助かるという一石三鳥のお小遣いの渡し方、家庭で取り入れてみてはいかがでしょうか。
取材、文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ