被害者の9割が女性!「自転車かごカバー」を使用した防犯対策とは
年配の方が使っているイメージがあり、つけたことのなかった自転車のかごカバー。きっかけは、自転車屋の店員さんがかけてくれた一言でした。新しい自転車の購入時、荷物かごにカバーをつけた方が防犯になるよ! と教えてくれたのです。ものは試しと使ってみると防犯目的以外にも意外なメリットがありました。
使ってよかった3つのおすすめポイントとは?
走行中にかごから荷物が飛び出さない
自転車で出掛けて買い物するとついつい荷物でカゴがいっぱいになってしまいませんか? 私は段差を乗りこえる時のちょっとした衝撃で、荷物の一部がかごから飛び出してしまった経験が何度もあります。一度、衝撃によりバッグからスマホが飛び出てしまい、画面が割れてとてもショックを受けました。
かごカバーをつけると、ふたをされているような状態になり、荷物が固定されます。留め具がはずれない限りは、振動をうけてもかごの中身が外に出ないので、荷物が多くても安心です。
突然の雨対策に効果的
かごカバーは、雨対策にもおすすめです。夕立にみまわれたとき、かごの荷物が濡れずにすみました。また、カバーの素材が水を弾く防水性だったので、帰宅後にさっとタオルで拭くだけお手入れも簡単で楽でした。商品にもよりますが、汚れにも強く、使いはじめてから1年がたっても目立つ汚れはありません。
防犯対策として目隠しになる
カバー使用以前は、盗難に合わないかと、バッグや買い物袋をかごに入れたまま自転車のそばを離れるのが不安でした。でも玄関のドアを開けたり、家やお店などに忘れ物したり、少しの間かごに荷物を残したままで移動したいなと思う場面はあります。
カバーをかけていると、ぱっと見た程度では、かごの中に荷物があるか分かりにくくなります。心の持ちようもありますが、安心感を持って少しの間目を離せるのはありがたいです。
大丈夫と思わないで!ひったくりへの防犯対策も心がけたい
警視庁ホームページによると、被害者の9割が女性であり、約半数の被害者は自転車に乗っている状況で被害にあっています。ほとんどの場合で前かごからバッグをひったくられており、前かごへの防犯用カバーやネット装着をすすめています。実際、私もカバーをつけてからは走行中の安心感が増しました。
しかし、かごカバーによる失敗も……。
かごカバーをしてから起こった、想定外の失敗もあります。買い物からの帰宅時、うっかり買い物袋だけしか持たずに家の中へ……。なんとお財布とスマホをかごに入れっぱなしのまま、半日放置してしまったのです。幸い、両方かごに入ってままで無事でしたが、忘れたことに気づいたときは、血の気が下がる思いでした。
反対に、買った商品をかごの中に置き忘れたこともあります。はたと気づいて取りに戻ったころには、冷凍食品がとけてダメになっていました。
前かご用からチャイルドシート用まで、さまざまな種類があります
かごカバーには、柄が入っているものやカラフルな色のものまで種類豊富です。チャイルドシートを荷物かご代わりに使っているママたちには、チャイルドシート用のレインカバーがおすすめです。子どもを雨風や日差しから守る用途で作られており、すっぽりとチャイルドシートごと子どもを覆ってくれます。子どもに対して使うだけでなく、チャイルドシート用のレインカバーをかごカバーがわりに使ってみるのもおすすめです。
本来、かごカバーの用途は防犯用、チャイルドシート用レインカバーは雨対策です。しかし実際に使ってみると、メインの使い方とは違うおすすめポイントを発見できました。荷物の置き忘れには注意が必要ですが、かごカバーを使ったことがない方は一度試してみてはいかがでしょうか?
文・青山あこ