トイトレの「ストレス」を親子の「楽しみ」に変えた考え方 #育児は大変で楽しい
オムツ卒業に向けた一大イベント「トイレトレーニング(トイトレ)」。
ママ友からの「うちはトイトレ始めたよー」とか「2歳からやってるよ」という声、実母から受けた「夏に始めるのが良い」といったアドバイスなど周りの声に後押しされて、私は長男が2歳になった夏、トイレトレーニングを開始しました。
しかし、もちろんすんなりオムツ卒業とはいきませんでした。
不快な気持ちをトイトレにつなげる「紙製のトレーニングパンツ」
トイレトレーニングのスタートは「トレーニングパンツ(紙おむつタイプ)」を試すことから始まりました。このパンツの特徴は子どもが履いたままおしっこをすると、濡れた感覚があること。つまり、濡れた感覚が不快でトイレに行くようになる。
……という作戦だったのですが、息子はパンツが濡れても全然気にしない派だと判明。濡れている感覚が「慣れてしまった」のか、私が「おしっこで濡れて気持ち悪いでしょ?」と聞いても「ふふ~ん」とお構いなしの我が子。
だめだこりゃ。
トレーニングパンツ代が無駄になる気がして、次は別の作戦に。布タイプのトレーニングパンツを履かせてみる事にしました。
「布製のトレーニングパンツ」でも、やっぱり……
まず最初は布パンツ+吸水シートで試してみることに。
定期的に声をかけてトイレに連れて行くものの、やはり漏らしてしまう結果に。
その後も吸水シート無しでやってみたり、思い切って下半身丸出しで過ごさせてみたり……。(リビングにばらまかれたので即止めました)
……というわけで、なかなか上手く行きませんでした。さらにう〇ちはいくらトイレに座らせても出ず、布パンツの中でしてしまう日々。
「私の声掛けのタイミングや仕方が悪いのか?」
「まだ始めるのが早かったのか?」
「どうしたら上手くいくんだろう……」
毎日毎日汚れたパンツを洗うたび、悩み、焦っていたように思います。
検索魔となって、ネットでトイレトレーニングについて探す日々。
そもそも息子は、トイレに行く事にあまり関心を示していないように感じました。そんな毎日で、いけないと思っていても、つい声を荒げてしまうこともありました。
振り返ってみれば、私も子どももトイトレがストレスになっていました。
結局、トイレトレーニングは途中で中断することに。
しばらくの間、昼間は布パンツ+吸水シートで過ごし、夜はオムツ。気が付いたら声掛けもする。お出かけの時は昼間もオムツ。なるべく私がイライラしない事を意識していました。
そして息子が3歳になった頃。暖かくなって、いざトイトレに再チャレンジすることにしました。
3歳で再チャレンジ!トイトレを「楽しむ」ための作戦
ネットで検索魔になっていた頃、「ご褒美シールでトイトレ成功した」という情報を目にしました。これだと思い、自分なりに「シール表」を作りました。
材料は全て100均アイテムです。とても簡単です。
A4サイズのバインダーに、画用紙を挟み、マス目(30コくらい)を書きます。スタートとゴールを書いて、途中のマス目(10コ目、20コ目、スタート、ゴール)に動物や海の生き物、食べ物などの子どもが好きな絵を描きます。
トイレでおしっこが出来たらシール1枚、トイレでう〇ちが出来たらシール2枚を貼れるルールです。これを息子に伝えました。
この頃は3歳ですから、会話も十分成立します。子どもと意思の疎通ができることは大きなメリットでした。息子がトイレに行きたくなるように「今日は何のシールがあるかな?」「お母さんはマグロのお寿司貼って欲しいなあ~」と言いながらトイレへ誘導。息子は便座に座りながらニコニコして貼りたいシールを選ぶ。初めてトイレでう〇ちが出来た時は、「すごい! シールが沢山貼れるね!」と大喜びな息子。
そのうちに「お母さんトイレ~!! 早く行こう!」と自分から行きたがるようになりました。さらに私が「トイレでおしっこ、う〇ちが出来るなんて大人! かっこいい!」と褒めると「えぇー、そうかなぁ? お母さんもしてごらん!」と照れる息子。ありがとう。お母さんもします。
こんな風にあっという間にトイレトレーニングが成功しました。そして我が家の「おトイレシール表」は息子がオムツを完全に卒業した後もしばらく続きました。
もちろん3歳という年齢のおかげもあると思いますが、一度失敗してわかったのは、「子どもに合わせたペース」が大事だという事。
子どもの成長は人それぞれ。周りがオムツを卒業しているから、と焦って始めても上手く行かないこともあります。結局は我が子のペースに合わせてあげる「余裕をもつこと」が大事なのだと思いました。子どもは「楽しい」事は進んで挑戦してくれます。子どもの気持ちを上手く「のせて」あげられるよう親も一緒に楽しむ事が大切です。
皆いつかはオムツを卒業するもの。会話できるようになった、3歳過ぎで卒業してもいいじゃあないか、とどーんと構えていた方が育児は楽しいかも。そんな風に思います。