親と”子育て価値観”に違いを感じる?「親・祖父母世代の子育て今昔ギャップ調査」
子育ての偉大な先輩であるのが、自分の(夫の)親。ただ時代によって子育ての常識が進化しているのにもかかわらず、昔の価値観をそのまま押しつけてくるなど、ときにちょっぴりやっかいな存在になることも……。
ベビー&子ども服およびベビー用品のブランド「ミキハウス」から先日発表されたのが、「親・祖父母世代の子育て今昔ギャップ調査」。調査からは「親と考え方が違う」と感じはするものの、「親は頼れる存在」と思っているママが多いことが見えてきました。
親・祖父母世代からの一番困ったアドバイス「泣いても、すぐには抱っこしない」
Q.親との子育ての考え方に、違いを感じることは?
「よくある(7.6%)」と「たまにある(37.4%)」を合わせると半数近くの45%が「ある」。一方で45.6%の人は「ない」と回答しています。
【フリー回答より】
・泣いていてもしばらく放っておいた方がいいと親は言う。私はすぐにかまってあげたい。(29歳・親と同居)
・時代の違いなのか、アレルギー持ちの息子がドクターの指示で全除去中と話しても食べさせないと良くならないから食べさせればと言ってきた点。(33歳・近居)
・良いものを買ってあげる精神が強すぎる。(22歳・同居)
Q.やってもらってうれしかった、イヤだった親からのアドバイスや行為
濃いブルーが「アドバイスを受けて/やってもらってうれしかった」、薄いブルーが「嫌だった」です。このふたつを見ていくとどんなアドバイスや行為がうれしかったのか、逆にイヤだと感じたのかが見えてきます。
たとえば”うれしかった”で多いのは「生後すぐは外出させないほうがいい」、「離乳食はいろいろな食材を積極的に食べさせる」など。”イヤだった”のは「泣きグセ防止に、泣いてもすぐに抱かないほうがいい」、「寒くないように厚着をさせたほうがいい」、「離乳食をあげるとき、自分の箸や食器を使う」など。最近の子育て法とは違うアドバイス・行為をされると「えっ?!」と違和感を感じる場合が多いようです。
親には「これからも子育てに関わってほしい」人が9割!
Q.子育てへの関わり方について、親に対して感じている気持ち
ギャップを感じてる人は少なくないものの、「これからもお願いしたい」のは積極派・どちらかといえば派を足すと9割近くにも上ります!
【フリー回答より】
・子どもが病気をした時や助けてほしい時に気軽に声をかけられるのは助かる。(31歳・近居)
・洗濯や夕食の片付けをしてくれるので、助かっている。ただ、口うるさいときが多い。(40歳・同居)
少数派の「やめてほしい」人たちからは、こんな声も上がりました。
【フリー回答より】
・かわいいのはわかるけど、子どもの生活リズムなどいっさい考えずにかまうだけ(34歳・遠居)
・子どもの発育の事ですごく細かく、うるさく言われことに腹が立つ。(33歳・近居)
Q.妊娠中・子育て中に親がいてよかったこと
1位:金銭的・物品の援助をしてくれる…68.6%
2位:子どもの面倒をよくみてくれる…64.4%
3位:子育ての相談にのってくれる・話を聞いてくれる…59.7%
4位:子どもを預けることができる…58.4%
5位:家事をしてくれる/手伝ってくれる…52.7%
6位:妊娠中に関する相談にのってくれる…51.0%
7位:季節の行事や誕生日など節目の行事に積極的…41.9%
8位:子育てに役立つ実用的なアドバイスをくれる…28.8%
9位:妊娠中に役立つ実用的なアドバイスをくれる…23.5%
10位:昔の遊びや知恵を教えてくれる…19.2%
【親からもらって役立ったアドバイス・抜粋】
・「子育ては気張らず、ラクをしたほうがいい」(24歳・同居)
・「小さいうちから早く寝る習慣をつけると、生活のリズムがつきやすくなる」(25歳・遠居)
・私が気づかない子どもの変化や成長を伝えてくれる。悪い兆候には「よく話を聞いてあげたら?」とアドバイスをしてくれ、助かった(35歳・遠居)
・「おくるみを使うと安心して寝てくれるよ」といわれ、実践。本当によく寝てくれます(22歳・同居)
今のママたちが親をとても頼りにしていることが、よくわかる結果になりました。ときに「よけいな口は挟まないでほしい」と思うことはあっても、そこはやっぱり子育ての大先輩。今と昔では子育ての価値観にギャップはあるものの、普遍的に変わらないことだって多いのです。ときにうまく受け流して(笑)、ときにありがたく受け入れる。臨機応変にコミニュケーションを取っていければ理想的ですよね。
エリア:全国
回答数:7033名(うち子どもがひとり以上いる人は5631名)