「きょうだいの中で誰が1番好き?」と聞く子どもの心境とは
「ねぇママ。僕と妹、どっちが好き?」
先日ふいに長男が筆者に聞いてきました。一瞬(こういうときは、”あなたが一番”って答えるんだっけ?)と、どこかで聞いた教訓めいた言葉が頭をよぎりましたが、とっさに口から出たのは「2人とも大好き! 2人ともママには1番だよ」でした。
息子は「そうだね!」とそのときは満足したように見えましたが、(これで良かったのかな?)という疑問は私の中に残ったままでした。
こういうとき、他のママたちはどう答えているのでしょうか?
「あなたが1番好き」と言う
『1番下は1歳だからまだわからないけど、上3人はお母さんは自分が1番可愛いと思ってる。小5、小3、年長だよ。これが正しいのかもわからないけど』
『兄弟が複数いると、ゆっくりママを独占できないし、一人一人に「あなたが大事だよ」って言うことで承認欲求も満たさるんじゃないかと思ってる』
やっぱり「あなたが1番好き」と伝えることが大事でしょうか? ママたちの中でも「子どものときに自分が言われて嬉しかった」という意見がある反面、「他の兄弟にも”1番好き”と言っているのを聞いてショックだった」という声も。
「1番大好き」と言われると誰だって嬉しいもの。大事なポイントは、他の兄弟に知られないことですね(笑)。
「みんな1番だよ」といい通す意見も
『なんと言われようが、どっちも同じくらい!って答えるよ。本当のことだし』
『しつこく「どっちか」って聞かれるけど「どっちも同じぐらい大好き!」っていい続ける。上の子に得意気に言うタイプだから。上の子も下の子はお喋りでしつこいのわかってるけど、そういう話聞いたらショックを受けそうだし』
子どもはママが大好き! そんな大好きなママの1番に自分がなりたいのでしょうね。 しかし、兄弟に自慢するタイプの子には注意が必要なようで、何度聞かれても「みんなが1番大好き」といい通すそう。兄弟の性格を考えて、みんなが傷つかないようにしたいですね。
なかには「パパが1番大好き」という変化球もありました(笑)。1度なら使えるかもしれませんね。
それぞれのきょうだいの良い点を褒める
『一番大好き、一番大切は言わない。ほっぺた一番可愛いの◯◯だよ。皆にナイショね。ってギューってしたりはする』
『1番の付け方を兄弟の誰かと比べてじゃなく、あなたの中でこんな所が一番素晴らしい! そしてあなたの存在がお母さんは本当に大好きって伝えてる。
相手がいる1番を伝えると、競争心が強かったりして合わない子もいるから』
これも素晴らしい対応ですね。子どもの長所をそれぞれ伝えることで、子どもの自信にも繋がりそうです。
筆者が息子から聞かれた「僕と妹、どっちが好き?」。なぜ聞いたのか、その理由を考えてみました。
2人きょうだいの妹は2歳になり、会話も少しずつできるようなった可愛い盛り。家族の目が息子から妹に向けられたことで、息子なりに愛情に対して不安があったのかもしれません。
息子の心配な気持ちに気がついてからは、パパや祖父母が妹を可愛いがっているときは、息子が疎外感を感じないよう意識して接するようにしました。突然ギューっと抱きつくと照れながらもとても嬉しがっている様子が分かります。
それ以来息子は「僕と妹のどっちが好き?」とは聞かなくなりました。自分に愛情が向けられていると実感したことで、気持ちが落ちついたのかもしれません。
子どもはママが大好き!
「きょうだいで一番、誰が好き?」と聞かれたときは、愛が足りないサインかも? たまにはギューっと抱きしめて、ママの愛情をたっぷりと注いでみてもいいのかもしれませんね。
文・sona イラスト・加藤みちか
関連記事
※ママの応援が子どものプレッシャーに。わが子に適した「ガンバレ」の量- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 子どもが複数いる人
- 姉妹でどっちが好き?と聞かれ