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やっぱり体力勝負!そう思った私の男の子育児

男の子と女の子。男の子だからとか、女の子だからとか、性別の違いを強調するより「その子らしさ」を尊重してあげることが大切。それはわかっているのですが、やっぱり

「男の子ママは体力勝負!」

と思ってしまいます。筆者自身が男の子ママとして大変だなと思ったのはこんなときです。

とにかく外が好き。家には帰れない……

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男の子は動きが激しい子が多いと思いませんか? 筆者の息子も家で遊ぶより、とにかく外で遊んでいたいタイプでした。

まだ歩けない赤ちゃんの頃から、家にいると泣いてばかりで、外に出て散歩すると眠る赤ちゃんでした。抱っこしたまま家に帰るとすぐ目が覚めて泣いてしまうので、家に帰れませんでした。公園で一人途方に暮れることもよくありました。

ベビーカーで散歩するようになると、ベビーカーが止まると機嫌が悪くなるので、散歩の時間はずっと歩き回っていました。自分で歩けるようになると、公園遊びはもちろん毎日2回。雨が降っても長靴やレインコートで外に出かけていました。機嫌が悪くぐずりっぱなしの息子と家で過ごすくらいなら、雨でも外に出た方がましでした。

その後娘が生まれて、「雨が降っているから家で遊ぼうね」と家の中で1日娘と遊べることがすごく新鮮でした。

言葉が遅い? 発達に悩むことも……

筆者の息子は特に言葉を話し始めるのが遅かったかもしれません。「ママ」とはなかなか呼んでくれるようになりませんでした。3歳過ぎてようやくという感じで、しかも「パパ」が先でした。「男の子は言葉が遅い場合も多いし、心配する必要はない」と周りの人たちに言われたこともあり、気にしないようにしていましたが、やはり内心は心配していたものです。

そして筆者の娘は、下の子ということもあって、話し始めるのも早く、気がついたら「ママ」と呼んでくれていました。「イヤ」という言葉を使い始めるのも早くて手を焼いたような気がしますが。

終わりなき凝り性にとことん付き合う

凝りだすととことん大好きになってしまう、という男の子は多いのではないでしょうか。電車や車などの乗り物、恐竜や動物、昆虫などなど。あらゆる種類を覚えたり、おもちゃを大量に集めたり、飽くなき探究心に付いていく親もなかなか大変なもの。

筆者の息子の場合はなぜか、BB弾(遊戯銃用の弾丸)集めにすごく凝った時期がありました。3歳くらいのとき、公園に落ちているBB弾を集め出し、2年くらい公園に行くたびに親子で拾っていました。ビニール袋いっぱいのBB弾を見るたびに「この根気はどこから?」と思いましたが、一緒に拾っていた筆者や夫もかなりがんばったと思います。

娘は全く何かにアツく熱中することはなかったです。でも、「お気に入りの服を毎日着たい」「自分が選んだ服でないと着ない」という洋服へのこだわりは息子にはないものでした。同じ親から生まれた兄弟でもこんなに違うのか、と戸惑っていました。

病気はしょっちゅう。長く続く看病もしんどい

筆者の息子の場合、小さいときは病気ばかりでした。1歳で保育園に入り、集団生活が始まってから、毎月1回以上は熱を出していました。熱もすぐには下がらず、一度発熱すると、数日は上がったり下がったりを繰り返し。3歳になるまでずっとそんな調子でした。発熱以外の病気も多かったです。病気でつらいのは子ども自身ですが、看病する親もしんどいものでした。しかし、大きくなるにつれてだんだん病気もしなくなり、健康体の小学生になりました。

娘は体が強く、熱を出すのは数ヶ月に1回あるかないか。熱を出しても3日以内には下がることがほとんど。男の子の方がよく熱を出す子が多いと言われることがよくありましたが、うちの場合は本当にその通りでした。

それでも、男の子ママでよかったこと

子どもが小さいときは、男の子ママは大変と思っていた筆者ですが、子どもたちがだんだん大きくなってくると、男の子ママの醍醐味もあるなぁと思います。

「とにかくママにとって、男の子はかわいい!」

娘は言葉も達者でママに手厳しいことも言うことがありますが、息子は普段ぶっきらぼうでも、やっぱりママにはやさしく、荷物を持ってくれたり、先に行ってドアを開けてくれたり、ママにもレディーファーストで接してくれます。

あり余る元気を発散できたら、と思って何となく始めたスポーツにも本人がハマり出すと、凝り性の性格からか一生懸命練習するようになりました。筆者の息子はテニスが一番好きなようです。試合に出ると、勝ったり負けたりで決して上手なわけではないのですが、

「あー、息子が将来、錦織圭選手みたいになったらどうしよう!!」

なんて妄想する時間は筆者の至福のときかもしれません。体力勝負で臨んだ子育てだから、スポーツに熱中する息子に期待して妄想が膨らむ……そんな時間をひとりでこっそり楽しんでいます。

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文・野口由美子 イラスト・193

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