おもちゃは「特別な日」だけ買う?子どもに大切な「しつけ」とは
子どもにとって、ワクワクがいっぱい詰まったおもちゃ。数えきれないほどのおもちゃの中から、自分が「コレ!」と思うものを選び、それを手にしたときの幸福感と達成感。さらに子どもは、おもちゃを通して様々なことを学んでいきます。
そんな子どもの日常に不可欠なおもちゃは、誕生日やクリスマスなどの特別な日にあげるのが一般的なイメージ。しかし、なんてことのないごくごく普通の日に子どもがおもちゃを欲しがったら、みなさんどうしていますか?
欲しがるんだから買ってあげる? それとも「特別な日」まで我慢させる?
まっぷたつに分かれたママたちの意見、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「あり」でしょ!欲しいと思ったときが与えどき
『ありでしょ。誕生日やクリスマスは子どもの欲しいと思う高額なオモチャを買うけど、日常的に頑張ったときのご褒美は高額なものじゃなくても子どものやる気に繋がるよ』
『5000円以上のものは誕生日やクリスマスなどの特別な日だけ。ガチャガチャやちょっとした小物は家計次第だけど買ってあげちゃう。病院頑張ったからシルバニアとか、買い物ついて来てもらったから食玩とか。でも毎回買ってもらえると思われるのも良くないかな?と思って買わないときもある』
『普通に買うよ。今だと仮面ライダービ○ドはボトルも武器(?)も発売する度に買うよ。ベルトは発売したときに買うとガシャットがついてくるから3時間並んでゲットした親バカです』
『3歳の頃、戦隊モノが出る度に買い与えてたけど、子どもも買ってもらえるのが当たり前になっちゃって、欲しいものはすぐ要求、買ってもらえないと駄々こねて帰らないって感じになってしまったのでやめた』
『最近年中の娘がおもちゃでも本でも1、2回遊んだら飽きて「また新しいの買おう」って言うようになったから与えすぎたのか、と悩んでる』
特に多かったのが普段でも購入「あり派」のママたち。
その中でも特別な日>普通の日で価格を分けるという意見が目立ちました。相場はだいたい5000円が見極めラインのようですよ。戦隊モノやプリキュアは、大きなアイテム(高価)を買っても、そのあとに小さなアイテム(安価)をちょこちょこ買い足すことでさらに遊びの幅が広がる……なんていう見事な商法になっており、それにまんまとハマってしまうんですよね(笑)。
そして、むやみやたらに買い与えるというよりは「ご褒美」という位置づけでおもちゃを与えているのだそう。子どものモチベーションも上がりますね!
ただ、それを受け取る側の子どもの要求がエスカレートしてしまうのも悩みどころ。やはり「買う」ときのルールが必要になってくるのかな?
「なし」でしょ!おもちゃは特別な日にだけ
『うちは基本なし』
『あまり買い与えると物を大切にしなくなりそう』
『おもちゃは買わない。本だけはケチらず欲しがったら買うようにしてる』
『2歳4歳7歳の子がいるけど今月子どもの物は落書き帳と折り紙を買い足したぐらい。先月も貰った図書券で絵本買ったのみ。
誕生日とクリスマスは多少値の張るおもちゃ買ったりもするけどそれ以外はたまにガチャガチャするぐらい』
『うちはイベント時以外は買わない。必要と思わないから』
『我慢我慢で育てた子は、将来自分でお金が持てるようになったときに反動がすごいよ』
おもちゃは基本、特別な日だけという「なし派」のママたち。またおもちゃは買わないけど、本にはしっかりお金をかけるという声もありました。確かに新しい絵本も、おもちゃみたいにワクワクしますよね! また特別な日にだけ買ってもらえるおもちゃは、手にしたときの感動もひとしおです。待ちにまった分、末永く大事にしてもらいたいですね。
一方で、我慢で育てると将来反動が……なんてコメントも。もちろん子どもの性格にもよりけりだとは思いますが、果たしてその真相は? 気になります。
買う、買わないは家庭の自由。本当に大切なことは?
『私は何でも買ってもらえるのが当たり前で、小学校入ってお友達の家に行って何もおもちゃなくてビックリしたことある。それも一人や二人じゃなかった。低学年の私は友達に「何もないからつまらない。うちにおいでよ」と言って泣かせてしまったことがある。意地悪とかじゃなくて素直に言ってしまって、すごく後悔した』
『買ってあげるのは家庭の方針でいいけれど、そうでない家庭の子を見下すような発言する子が多いのよね。そこまでしっかりしつけられるのであればいいと思うけど』
たくさんおもちゃを買ってもらえる子どもはそれが「当たり前」になり、そうではない子を見下してしまうという意見も。なるほど……、正直な子どもの世界だからこそ起こりうることですね。
本当に大切なのは、買ってあげたあとのしつけなのかもしれません。
子どもにとって、おもちゃを買って貰えるか貰えないかは、親の考え方ひとつで決まってしまいます。子どもがその考えを背負って社会に出て行ったときに、間違って誰かを傷つけてしまわないようにしつけることも、物を与える側の役目ではないでしょうか。
また人生という長いスパンで見れば「欲しいものがすぐに手に入る」のは決して普通のことではありません。おもちゃを買う上でも「買ってもらえるのが『当たり前』でない」という現実を子どもに教えるのも、必要な「しつけ」なのかもしれませんね。