<いい夫婦の日>「1年会話ナシ仮面夫婦」「父親としては100点」…様々な2人のカタチに考えさせられる
11月22日は「いい夫婦の日」です。いい夫婦とは、なんでしょうか。ケンカをしないこと? お互いを理解し合えること? 「いい夫婦の日」は、夫婦の幸せについて考えさせられる日でもあります。外からは円満に見えても、2人には誰にも言えない孤独やすれ違いが潜んでいることがあります。今日はいろいろな課題を抱えた、夫婦のお話を紹介します。
エピソード1:<仮面夫婦の憂鬱>1年間ほぼ会話なし。ある日、突然旦那から「話がある」と言われて
Cさん夫妻には9歳と5歳の子どもがいますが、1年ほど前から「仮面夫婦」の状態です。家族で出かけても、互いに子どもを通じて会話をするだけ。きっかけは一年前の些細な口論でした。
ある朝、夫が「今夜、話したいことがある」と切り出しました。その言葉にCさんの胸はざわつきます。“離婚を切り出されるのかもしれない”“他に好きな人ができたのかもしれない”。覚悟はしていたけれど不安がよぎります。

夜、子どもたちが寝静まったあと、静かなリビングで夫婦の話し合いが始まりました。沈黙を破る夜が、ついに訪れたのです……。
<仮面夫婦>1年間ほぼ会話なし。突然旦那から「話がある」と言われて……ついに離婚?【前編】まんが
エピソード2:<父親としては100点>旦那の過去は消せない。幸せな家庭ってなに?
マナ(仮名)さんは夫のダイキ(仮名)さん、そして幼い息子のユウタ(仮名)くんと3人暮らし。ダイキさんは周囲のママ友たちからも“イクメン”と絶賛され、周囲からは「理想の家庭」と見られていましたが……。
実は数年前のこと。マナさんは職場の先輩や同僚と、2泊3日の旅行に出かけました。帰宅後、きれいに畳まれた布団を見て、妙な違和感を抱いてしまったのです。「まさか……誰かが、この部屋に?」

ダイキさんのスマホを調べると、同僚との不倫が発覚。マナさんは夫への嫌悪感で、同じ空間にいることすらツラくなっていましたが、そんなとき、マナさんの妊娠が判明したのです。

そんなタイミングで週末に義両親やマナさんの母を交えての食事会が開かれることになりました。「ちょうどいい機会」です。いっそそのときに「すべての」決着をつけよう、マナさんはそう思ったのです。
<幸せな家庭ってなに?>優しいパートナー「父親」として100点「旦那」として0点【第1話まんが】
エピソード3:<家族ぐるみキャンプに苦悩>ママ友は旦那とラブラブ、うちは仮面夫婦。私だけひとりぼっちになる
カズミ(仮名)さんは夫・ケント(仮名)さんと小学1年生の娘マイ(仮名)ちゃんの3人家族。共働きのふたりは忙しく、平日はほとんど会話がないため、仮面夫婦だと思っていました。せめて休日は家族の時間を大切にしたいと思っていましたが、ケントさんはなぜか「ママ友家族」とのキャンプを企画。今回も娘の友だち・ノエ(仮名)ちゃん一家と一緒にキャンプへ行くことに。
ノエちゃんママは終始ノエちゃんパパばかりを見つめ、会話をしようとしてもカズミさんには目もくれません。話しかけてもノエちゃんママは、ノエちゃんパパに返事をするのです。ラブラブな夫婦を目の当たりにして、みじめに感じてしまうカズミさん。

帰宅後、次の連休にも同じ家族を誘おうとするケントさん。「行きたくない」と告げると、ケントさんは驚いたように「楽しみにしてたじゃん」と言ったのです。その言葉にカズミさんはハッとしました。自分は“行きたくない”という本音を一度も口にしていなかったのです。相手に伝えなければ、気持ちは永遠に伝わらない……その現実を痛感する瞬間でした。
<苦痛!ママ友と家族ぐるみキャンプ>「またか……」貴重な休みムダにしたくないのに【第1話まんが】
それぞれの夫婦のカタチ
見た目には幸せそうな夫婦でも、その裏には誰にも言えない苦しみや迷いがあるのかもしれません。どの夫婦にも、それぞれの「カタチ」と「葛藤」があります。夫婦関係とは、日々の小さな積み重ねのうえに成り立つ、繊細なバランスのようなものではないでしょうか。2人にとって「いい夫婦」とは何なのか、この機会に、パートナーと話しあってみるのもいいかもしれません。
文・岡さきの 編集・編集部
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