<インフルエンザ大流行>「妊婦宅に避難!?」「咳してるのに手も洗わない」…非常識な家族にウンザリ
ここ最近インフルエンザなどの感染症が猛威をふるっており、学級閉鎖になるクラスも多いようです。今回は、感染症の流行期に起こった3つのエピソードを通して、自分と子どもを守ろうとする女性たちの姿をお届けします。
エピソード1:<インフルエンザに義家族が感染>義弟が「避難させて!」って正気?妊婦がいるのに
妊娠7か月のユミ(仮名)さんは今、義実家との距離感に悩まされています。義両親と義祖母、義弟が暮らす義実家で、なんと家族全員がインフルエンザに感染。唯一感染していない義弟のダイチ(仮名)くんが「うつりたくないから、しばらく泊まらせて」と連絡をしてきたのです。

「妊婦の家に避難って……正気なの?」驚くユミさんに対し、夫のユウキ(仮名)さんは「弟がかわいそうだろ」と取り合いません。感染のリスクを考えれば当然拒否したいところですが、夫の怒った顔を見ると自分の判断が間違っているのかと自信をなくしてしまいます。

そんなとき、ユミさんは実母に相談しました。母はすぐに駆けつけ、ユウキさんにやんわりと「大人なのだから妊婦がいる家に頼ることなんてしないでしょう?」と伝えてくれたのです。その後ろ姿は、「あなたは悪くない。守るのは自分と赤ちゃんでしょう」と力強い言葉を掛けてくれているようでした。ユミさんは「夫ときちんと話をしよう」と決意。自分の気持ちを押し殺すよりちゃんと伝えなければ……そう気づいた瞬間、ユミさんのなかに小さな勇気の灯がともりました。
<義弟、非常識すぎッ!>インフルエンザに感染した義家族「避難させて!」って正気?【第1話まんが】
エピソード2:<感染症が流行中>乳児のいる家に、咳をする子どもを連れてきた義妹!
Aさんは、夫と生後5か月の息子との3人暮らし。夫の妹のよりこ(仮名)さんには、小6の娘のかれん(仮名)ちゃんがいます。ある日、かれんちゃんから夫に「今日、遊びに行っていい?」というLINEが。けれども今は感染症が猛威をふるう時期。乳児がいるAさんとしては、できればきてほしくありません。

正直なところ、Aさんは義妹親子が苦手でした。会うたびにかれんちゃんは夫にお小遣いをねだり、冷蔵庫を勝手に開けて食べものをつまむなど、行儀が悪くても義妹は注意しません。そして当日、遅刻してきたかれんちゃんは咳をしながら手も洗わずに息子を触ろうとします。

「今、感染症が流行しているってニュースでも言っているのに!」と恐怖がこみ上げるAさん。義妹は「ただの風邪だから」と笑って済ませますが、乳児を抱えるママにとって“ただの風邪”で済まされる問題ではありません。Aさんの怒りはMAXに到達します。
【前編】感染症が流行中「ただの風邪だから!」咳をする子どもを連れてきた義妹!ママはわが子を守るために……
エピソード3:<ママ業2週間休み!>熱を出し寝込んでいるのに……「大げさ!」「メシは?」と家族は冷たい対応
42歳の専業主婦のユウコ(仮名)さんは中高生の子どもを育てながら、家事、送迎、近所の両親の世話と、毎日休む間もなく動き回ってきました。そんなある朝、体調を崩して病院に行くと「風邪」と診断されました。39.5度の熱でふらふらしながら寝込んでいると、中学生の娘は「ノートを買うお金ちょうだい」「大げさ」とまるで他人ごとです。夫も高校生も「メシは?」と気づかおうとしません。

孤独感に包まれたユウコさんに、大学時代の友人、レイカ(仮名)さんから電話が。弱々しい声を聞いたレイカさんは驚き、「無理しないで」と声を掛けてくれました。その優しさに涙がこみ上げ、「もう頑張らなくていいのかも」とユウコさんは肩の力が抜けていきます。そしてレイカさんは治ったら、快気祝いにと京都の自宅に招いてくれました。

ユウコさんはずっと自分を犠牲にて母親であることを優先してきました。ひとりの人間として休息を取ることも大切だと、ユウコさんは気づいたのです。そして完治したある日、彼女は家族を置いて2週間の旅に出掛けます。残された家族がそこで気づいたこととは……?
<ママ、2週間休みます!>熱を出し寝込む私に……「大げさ!」「メシは?」冷たい対応【前編まんが】
家族が大変な時にわかること
感染症が流行する時期に“無神経な来訪者”や“理解のない家族”に悩むママたち。しかしそんな非常事態だからこそわかったことは「守りたいのは、わが子と自分の心の健康」。そうママが気づいた瞬間から、家族との関係も少しずつ変わりはじめるのかもしれません。
文・岡さきの 編集・編集部
人気連載をイッキ読み!