【栃木県那須塩原市 渡辺美知太郎市長】第4回 実は県議会議員の妻とは住まいが別。でも仲良し家族 | ママスタセレクト

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【栃木県那須塩原市 渡辺美知太郎市長】第4回 実は県議会議員の妻とは住まいが別。でも仲良し家族

栃木県那須塩原市04

那須塩原市・渡辺美知太郎市長へのインタビュー、今回は渡辺市長の子育てについてお聞きしていきます。市長にはお子さんがひとりいらっしゃいます。普段どのように接しているのか、インタビューでは思わぬ話が飛び出しました。

栃木県那須塩原市_渡辺美知太郎市長_プロフィール

妻とは平和的な別居。子育てはそれぞれの長所を活かして分担中

――今回は、渡辺市長の子育てについてお聞かせください。どのような子育てをされてきたのでしょうか?

渡辺美知太郎市長(以下、渡辺市長):やはり大変だったなと思いますね。毎日いろいろなことが起きて面白いと言えば面白いのでしょうが、妻は栃木県議会議員ですから、お互い時間がとりにくいと感じたこともあります。

――ママスタセレクトではよく家事の分担が話題になりますが、渡辺市長のご家庭ではいかがでしょうか?

渡辺市長:実は妻とは住まいが別なのです。もちろん、平和的な別居ですよ。妻と私では選挙区が違うため、妻は宇都宮市、私は那須塩原市に住んでいます。子どもは今は妻の方にいますが、小さい頃は那須塩原市にいました。当時は保育園のお迎えもありましたし、家に帰れば食事の準備や子どもの寝かしつけもありました。子どもが寝てから仕事をしようと思っていたのですが、やはり寝落ちをしてしまって。それならばいっそのこと早い時間に一緒に寝て、3時か4時に起きることにしました。おかげで早起きが苦ではなくなり、今もその習慣があります。

――お子さんが小さい頃は、一緒にいる時間も多かったのでしょうか?

渡辺市長:仕事をしていると、なかなか時間の確保が難しく、もっと一緒にいる時間があればよかったなと思うこともあります。ただ、コロナ禍のときは外出ができずに、子どもと2人で1週間ずっと家で過ごしたことがありました。慣れない状況に、お互いストレスもたまったのでしょう、後日子どもに「パパと一緒で、本当に大変だった」と言われてしまいました。私としては貴重な経験でもあったのですが、まだ保育園児だった子どもにとっては窮屈に感じられたのかもしれませんね。今では笑い話ですが、それも大切な親子の思い出です。

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お子さんのスポーツ系の習い事、送迎は市長が担当

――現在お子さんは奥様と一緒に生活されているとのことですが、定期的に会うようにしているのですか?

渡辺市長:会っていますね。私と子どもは一緒に柔道を習っていますから。他にも相撲をしているので送迎もしています。以前はダンスを習っていましたし、アクティブな子です。スポーツ系の習い事に関しては私が担当していて、勉強に関しては妻が担当です。そういう意味では、子育ての分担をしているといえるかもしれません。

――変な意味ではなく、離れることで夫婦がうまくいくというか……。

渡辺市長:おそらく、今がいちばん家族仲がよいと思いますね。何かお互いに思うことがあれば、「会わない」という選択肢もありますし、今はこのような距離感でもよいのかもしれませんね。

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きょうだい喧嘩ばかりの子ども時代

――市長自身はどのように育てられてきたのでしょうか?

渡辺市長:私は男3人のきょうだいですから、喧嘩が多かったです。弟の方が力が強くなって、喧嘩をして骨折したこともありました。とにかく、家が壊れるのではないかというくらいに喧嘩をしていました。母にはよく怒られていましたよ。今はもう孫にはとても優しい母ですが、男3人ですから大変だったとは思います。

――市長は既成概念にとらわれず、独自の子育てスタイルを確立されているように思います。

渡辺市長:子育てに関しては、今と昔では環境も大きく変化していますし、家庭によってスタイルも様々です。そしてそういった多様な子育てスタイルが受け入れられるようになっていますよね。もちろん虐待などは許されませんが、それぞれの家庭が夫婦で話し合って、ベストな選択ができる時代です。私たちのように一定の距離を保つというのも選択肢の1つですしね。「子育てはこうでなくちゃ」という概念を取り外すことで、もっと気持ちを楽にしてお子さんと接していけるとよいのかもしれません。

那須塩原市としても、市民のみなさんの意見を尊重しつつ支援を進めていきたいと考えています。

編集後記
渡辺市長の夫婦関係や子育ては、ある意味ユニーク。でもお子さんとの関係も良好ですし、このような形の家族もアリなのだなと思えるようなお話でした。
那須塩原市では「好きを、編む。」をパーパスとして、市民が生きがいを持って暮らせるような街作りに取り組んでいます。子育てをする世帯に対しても同じで、那須塩原市で子育てをしてよかったと思えるような政策がとられるものと期待したいです。

※取材は2025年8月に行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

取材、文・川崎さちえ 編集・編集部 イラスト・金のヒヨコ

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