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<結構知らない?車のエアコン>設定そのままの人が多い?内気循環と外気導入の使い分け

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車のエアコンには内気循環と外気導入があります。普段車に乗っているとき、この2つの機能を上手に使い分けていますか? あまり気にしていない人もいるかもしれませんが、エアコンへの負荷や車内の環境を考えると、使い分けた方がよいシーンがあるそうです。

栃木県那須塩原市で車の販売や点検などを行う、「株式会社おまかせオート石川」代表・石川博之さんに車のエアコンの内気循環と外気導入についてお聞きしていきます。

エアコンの内気循環と外気導入はどう使い分ける?

車のエアコン画像4

――車のパネルには、エアコンの内気循環と外気導入の切り替えスイッチがあります。この2つは、どのように使い分けたらいいのでしょうか?

石川博之さん(以下、石川さん):まず、内気循環は車内にある空気を循環させる方法、外気導入は車外の空気を取り込む方法です。外の空気を車内に入れたくないとき、たとえば花粉の季節や排気ガスが多い道路などでは内気循環を使った方がいいでしょう。それ以外は外気導入に設定しておいてください。

――そのように設定する理由は何でしょう?

石川さん:内気循環は車内の空気を使うため、臭いがつきやすい傾向があります。それにずっと外の空気を入れずに車内の空気を循環させているわけですから、乗っている人が酸欠状態のようになって、頭がボーっとするなど症状が出る場合もあります。運転者がそうなると危険ですし、もちろん同乗者の体にもよくありません。ですから基本的には外気導入にしておき、花粉の季節や排気ガスが多いような場所では内気循環にした方がよいでしょう。

――いったん内気循環にすると、つい忘れてずっとそのままの設定にしてしまいます……。よくないでしょうか?

石川さん:言われてみれば、車検や定期点検でお客さんの車を見るときは、どちらかというと内気循環になっていることの方が多いです。
ただ内気循環のままにしておくと、エアコンにも悪い影響が出ることもあります。エアコンを使っている間は、エバポレーター(車のエアコンで使用される機械)に水滴がたくさんついてしまいます。いわゆる結露ですね。ずっと内気循環で使っていると結露が乾きにくいですが、外気導入にして外側の空気に触れることで、結露が乾きやすくなります。そうするとエバポレーターにカビが発生しにくくなります。

――意識して外気導入に切り替える方がよいのですね! 切り替えの目安となるものはないでしょうか?

石川さん:内気循環で長時間エアコンを使っていたとしても、家に着く10分前から外気導入に切り替えるのもよいでしょうね。少し手間ですが、忘れずに内気循環と外気導入を使い分けてほしいです。

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エンジンをかけるときは季節によって「内気循環」と「外気導入」を使い分ける

――内気循環と外気導入を使い分けた方がよい場面は、他にもありますか?

石川さん:夏の暑い日は車に乗る前後に、冷房をつけて車内の温度を下げますよね。そのときは外気導入からスタートした方が、エアコンへの負担は少ないです。夏は車内の温度が高いため、内気循環では熱い空気を冷やすための負荷がかかってしまうからです。外気導入で比較的温度の低い空気を取り入れた方が、効率よく車内の温度を下げることができます。

――そうなると、冬の暖房はいかがでしょう。冬は車内の方が外よりも温度が高いのではと思うのですが……。

石川さん:冬場は車内の温度の方が高いので、最初は内気循環を使って車内を暖めます。でも、フロントガラスが曇ることもありますから、そのときには外気導入に切り替えます。暖気をする場合、季節によって内気循環と外気導入の使い方が異なりますが、車内を冷やしたいなら温度が低い方の空気を、車内を暖めたいなら温度が高い方の空気を使うと思っているとよさそうですね。

(編集後記)
車の内気循環と外気導入は、普段あまり気にしないことも多いかもしれません。筆者自身もずっと内気循環のままでした。でもちょっとボタンを押すだけで切り替えができますから、エアコンへの負荷を考えると手間を惜しまない方がよさそうですね。車は決して安いものではありません。長く快適に乗るためには、普段のちょっとした手間を惜しまない、そして定期的なメンテナンスが欠かせないということですね。

取材・文 川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・猫田カヨ

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