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<何歳でもキレイな髪>適切なシャンプーの仕方は?今の方法で満足していたら悲しい状態に… 第2回

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シャンプーは自分の悩みに応じて選ぶことが大切。ただし自分に合うシャンプーでも適切に使わないと効果は得られないかもしれません。ヘアケア研究所 上席主任研究員 幸克行さんに適切な髪や頭皮の洗い方などを教えていただきます。

1日に何回もシャンプーをしても大丈夫?

――特に夏、汗をかいてしまうと朝、学校から帰宅した後、夜のお風呂のときなど1日に何回もシャンプーをするかもしれません。シャンプーの回数で気をつけることはありますか?

幸克行さん(以下、幸さん):1日のなかでのシャンプーの回数は、これといって制限はありません。汗やニオイが気になる、かゆみがあるなどしたら洗っても問題はありませんね。大切なのは回数ではなく、洗い方です。ちゃんと洗ったと思っても、頭皮がしっかりと洗えていないこともあるのです。

――頭皮をしっかりと洗える洗い方を教えていただきたいです。

幸さん:まずは予洗いが大切です。しっかりと頭皮や髪を濡らしたら、この時点で汚れや汗もある程度は流れ落ちますよ。
その後で、ボトルなどに書かれている適量のシャンプーを手にとって、髪や頭皮を洗っていきます。きちんと泡立てて、泡で髪や頭皮を洗うことが大切ですね。シャンプーの量は多ければ多いほどよいということではなく、髪の長さに合わせた適量にします。
頭皮は爪で洗うと傷つけてしまうので、指の腹を使って全体を洗っていきます。耳の後ろや首後ろの生え際は忘れてしまうことがあるので、気をつけてほしいところですね。髪は円を描くように回しながら洗うと絡まりやすくなるので、手を同じ方向に動かすようにしましょう。
最後はすすぎです。洗浄成分が残るとかゆみや頭皮トラブルの原因になることがあるので、しっかりとすすいで洗い流してください。

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コンディショナーとトリートメントの違い

――とても基本的な質問ですが、コンディショナーとトリートメントは何が違うのでしょうか?

幸さん:この2つは髪の修復効果が違います。コンディショナーは主に髪の表面をケアしていきます。髪の表面をなめらかにすることで髪の滑りをよくして、髪の表面にあるキューティクルの傷みを防ぎます。これによって髪のパサつきなどを抑えることが可能になりますね。
トリートメントはケアする成分が濃く、髪の内部に成分が浸透して髪の状態を整えてくれます。髪の傷みのケアや修復をしたり、髪の質感を変えたりするものもありますよ。コンディショナーとトリートメントをどう考えるかは、メーカーによって異なるので製品の特徴を確認して選ぶことが大切です。

――コンディショナーやトリートメントは、どういった場合に合わないと言えるのでしょうか?

幸さん:ご自身の今の髪の状態にもよります。髪がしっかりとケアされていないと感じるのであれば、合っていないと判断できます。フケやかゆみが出ることもありますが、それよりも自分がなりたい髪に近づけていないのであれば、コンディショナーやトリートメントを変えるといいですね。

――シャンプーの後のトリートメントやコンディショナーをつけますが、その場合も注意点はあるのでしょうか?

幸さん:ダメージなどの自分が気になるところにつけてなじませた後は、しっかりとすすぐことですね。トリートメントが頭皮についてしまうこともあるので、髪だけではなく頭皮もしっかりすすいでほしいです。

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ドライヤーは髪だけでなく根本も!頭皮を乾かす効果は?

――髪の乾かし方について教えてください。髪を傷めないためにはどのようにドライヤーをかければいいのでしょうか?

幸さん:髪の毛が濡れると表面(キューティクル)がはがれやすくなり、ダメージを受けやすい状態になります。そのため髪を洗ったら乾かすのが基本です。
ドライヤーをかけるとき、どこをしっかりと乾かすのかというと根本(頭皮)です。頭皮が湿っていると雑菌が繁殖しやすくなって、頭皮のかゆみやニオイの原因になってしまいます。

編集後記
シャンプーは髪を洗うのはもちろんですが、頭皮もしっかりと洗うことを目的としています。指の腹を使って、耳や首の裏や髪の生え際までしっかりと洗いたいですね。そしてすすぎも肝心です。洗浄成分が残らないようにしっかりと洗い流すことで、頭皮や髪のトラブルを抑えることができそうです。お風呂からあがったら、ドライヤーも忘れずに。

※取材は2025年05月に行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

取材、文・川崎さちえ 編集・いけがみもえ イラスト・猫田カヨ

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