<偏見やめて>シングルマザーのイメージってやっぱり貧困?「実家太いの?」と言われて不服
今やシングルマザーやシングルファザーも珍しくない時代になりました。しかし身近にそういう人たちがいなければ、シングルマザーは経済的に苦労しているというイメージが先行するものではないでしょうか。先日ママスタコミュニティに寄せられたのは「シングルのイメージ」というタイトルのこんな投稿です。
『やっぱり貧困なのでしょうか。旅行や教育費にお金をかけたら怪訝な目で見られる。会社の同僚にです。今まで職場だけの付き合いでしたが、子どもが同じ高校へ進学しまして。大会の応援に行ったり、子どもの持ち物だったりで生活の様子が見えてしまったのかもしれません。「実家が太いの?」と聞かれてビックリしました』
シングルマザーで高校生のお子さんを育てている投稿者さん。おそらく1人で仕事も子育ても頑張ってきたのでしょう。そんななか会社の同僚の子どもとわが子が同じ高校へ進学。投稿者さんが旅行や教育費にお金をかけていることから、同僚からお金持ちなのかと思われたそうです。そのため「それまでは貧困だと思っていたの?」という疑問が湧いてきたそう。そこでママたちにシングルマザーのイメージについて尋ねていました。
シングルマザーの貧困率は社会問題に。だからこそ嫉妬の対象にも?
『会社の同僚なら給料がだいたいわかるからじゃないの? 「この低い給料で買えるって何で? 実家?」みたいな詮索だね。気にしないでいいかと』
『本当にそう、なんか貧困に見られる。でも逆にお金を使っているようなところ見せると、手当もらえていいわねーという感じになる。手当なんてしっかり働いている人ならもらえない人が多数だと思いますけどね』
『一般的には貧困。だからお金があって余裕もあるシングルって、カツカツの人からすれば嫉妬の対象になるんだよ』
2022年に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」によると、ひとり親世帯の貧困率は44.5%。実にひとり親世帯の子どものうち、約2人に1人が貧困ということが政府の調査でわかったことになります。ひとり親とはシングルマザーもシングルファザーも含みますが、離婚後に父親ではなく母親が子どもを引き取って育てているというイメージから「シングルマザー=貧困」になってしまうのは仕方ないことなのかもしれません。だからこそ、シングルマザーの投稿者さんが旅行や子育てにお金をかけていることを知った同僚は、嫉妬の意味も含めて投稿者さんに「実家が太いの?」と詮索を入れてきたのではないでしょうか。また同僚とは子どもの高校も同じということですから、給料や子どもの高校の学費などがある程度把握できるために、そのような疑問を抱いたのかもしれませんね。
貧困よりも子育てが1人で大変そうというイメージだよ
『貧困というか、1馬力で大変だなと思う』
『想像でしかないけど、子どもの精神面のフォローは大変だろうなと思う』
『お子さんが優秀だといい印象なのは、シングル家庭だろうがふたり親だろうが同じだな』
『それはないなあ。子どもがめっちゃいい子に育つか不良になるか、二分化されるイメージ』
『「もう結婚なんてこりごり」というタイプと、「絶対に再婚したい!」というタイプと両極端な感じ。後者は結婚に人生の配点を置きすぎているような。良縁に恵まれて結婚したら「人生イージーだよね」とか急にそういうことばっかり言い出してきたから、疎遠にしたよ』
ママたちからはシングルマザーに対するイメージについて、いろいろな意見が寄せられました。お金を稼ぐことよりも、「子育てを1人で担わなくてはいけない大変さ」に言及している声がありました。また子どもを立派に育てているケースもあれば、子どもと向き合う時間が取れないために子どもがグレてしまうケースもあるというコメントも。さらには再婚や彼氏など新たなパートナー探しに奔走するタイプもいれば、ひとり親として仕事と子育てに奮闘しているタイプもいるとして、あらゆることにおいて二極化したイメージを抱いている様子でした。
シングルマザーの貧困イメージは減ってきているかも?
『最近はシングルの人もそこそこいるし、普通にバリバリ働いている人もいるから、シングルで貧困とは思わない。実家が裕福で戻っているなら、お金も大人の手も夫婦揃っている家庭よりゆとりがあったりするし、一概にシングルはこうとか言えないと思う』
『私の周りにもシングルの人がいるけど、むしろ無駄遣いな旦那がいなくなって貯金できるようになった人も意外と多い。離婚して正解の場合もあるよね』
『離婚と死別ではちょっと違うイメージ。死別のシングルさんは旦那の名義で建てた一軒家(死後ローン返済なし)と旦那の生命保険と遺族年金もあって、お金に困っていない人がいるよ。離婚シングルさんでも本人バリバリ稼いでいる人もいるよね』
同僚との一件からシングルマザーはやっぱり貧困に思われるのかと、世間一般的なイメージをママたちに聞いていた投稿者さん。しかし今回意見を寄せてくれたママたちにとっては、貧困のイメージはそこまで強くないことがわかりました。1馬力で頑張って稼いでいることはもちろん、実家からの援助や養育費などがあれば、経済的には両親揃っている家庭と同じような生活レベルを維持しているひとり親家庭もあるのではないでしょうか。「バリバリ稼いでいるシングルマザーの友達もいるよ」「世間ではそう思われているかもしれないけど、貧困ではないシングルマザーもたくさん知っているよ」と、厚労省の調査データと現実とのギャップに触れているママたちのコメントもありました。ひと昔前とは違って「シングルマザー=貧困」というイメージも少なくなってきているのではないでしょうか。
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文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・Ponko
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