HG&住谷杏奈コラム:第7回 杏ちゃんは一生分の仕事を終えたから、家事とかも俺がやるよ
全8回に分けお届けしている HGさん・杏奈さんご夫妻のインタビュー。
第7回目となる今回は、結婚8年目を迎えてもラブラブなご夫婦でいるお2人に、その秘訣をお聞きしました。
「ほんの少しの努力」が、その秘訣だと語る杏奈さん。
常に家族のことを考えているスーパーママであることが、お話を聞くうちに分かってきました。
育児の中で、意識して“パパ”、“ママ”の役割と分けているものはありますか?
杏奈:私は細かいことで子どもたちを怒るんですよ。だから、子どもたちには“怖いママ”って思われてると思うんです。
日常のなかの小さなことは私が注意したり、怒ったりするので良いと思っていて、本当に悪いこと、絶対にやってはいけないことをやった時の“本気の怒り”はパパにやってもらおうと思いますね。
HG:「パパが怒ったらやばいな」ということは子どもたちも分かっているので、そういう親としてのバランスは大事だと思いますね。
杏奈:常に2人で怒っちゃうような親でもダメだし、2人とも怒らないのもダメだし、子どもたちが成長していくなかで、パパとママの怒り方や注意の仕方ってすごく大切だなぁと思うんです。
HG:子どもたちに対しての接し方や、育て方については意見が合うんですよ。
どういう風に育てていこうという話も、2人の時間によくするし、子どもたちがそれで伸び伸びと育ってくれてるなら嬉しいですよね。
パパとしては、もっと仕事を頑張らなくちゃいけないなぁとも思うし(笑)。
お子さんがどんどん大きくなっていくなかで、どんな親でありたいと思いますか?
HG:んー、おっちゃんにはなりたくないなという想いがありますね。
「かっこいいお父さん」であり続けたいなとは思っています。
杏奈:それは大事だよね。
HG:30過ぎてできた子だし、僕ももうアラフォーですからね。
奥さんは20代前半で結婚しているし、出産も若かったからまだまだそういう気持ちはないかもしれないですけど。
やっぱアラフォーになってくると、これからやってくるであろう子どもたちの運動会のこととか考えてトレーニングにも力が入るというか、しっかり身体作っておかなくちゃなと思いますね。
杏奈:トレーニングしてるパパ、かっこいいよね。
息子はそういうの見て、誇らしく感じると思うんですよ。
HG:運動会で活躍して、かっこいいお父さんであることと、息子にそう思ってもらえるようにという気持ちが、トレーニングの中の大部分を占めてるかもしれません(笑)。
杏奈:まだ、そこまで見せ場のある運動会は出てないもんね。
幼稚園だと、30mくらい子どもと一緒に走るくらいの競技しかないので、小学校に行って、パパのリレーとか出ると、パパのかっこいいところ見せられるんじゃない?
HG:そうだね。幼稚園の運動会はまだまだ余裕だったからなぁ(笑)。
杏ちゃんは、どんなママでありたいと思ってるの?
杏奈:私は、夫婦仲良くしてるのを子どもたちにちゃんと見せられたら良いかなぁと思ってる。
パパと仲良しのママで、パパから愛されてるママでいることが、子どもたちにとってもハッピーなことだと思うから。
あとは、かわいいママでいることですね(笑)。
息子にとっても、娘にとっても「かわいいママ」でいてあげることって大切かなって。
あと、「ママ、かわいい」って言われたら嬉しい!
HG:パパにとっても、かわいいママは大事だよ!
杏奈:そうだよね!
あとは、うちは共働きなんですけど、どっちかが必ずお迎えに行くようにしてて、仕事も時間をずらしてどちらかが子どもたちを迎えに行ったり、どちらかが必ず家にいたりするようにはしています。
HG:奥さんが個人で動ける仕事をしているので、僕のスケジュールに合わせて仕事を入れてくれたり、ずらしてくれたりするんですごく助かってますね。
子どもたちがもう少し大きくなっても、家にどちらかがいられる環境を保ち続けたいなとは思っているので、そういうのもありがたいなぁと。
恋人から、夫婦、親になって、お2人の関係に変化はありましたか?
HG:子どもができたことで、絆がより強くなったと思います。
ネガティブな変化は全くなくて、ポジティブに良い関係、絆が2人の間にプラスされていくというか、やっぱり女性が子どもを産むってすごいことじゃないですか?
立ち合ったときに、それを目の当たりにして、もう勝てないなと思ったという変化はありますね。
杏奈:出産に立ち合って「杏ちゃんは、一生分の仕事を終えたから、家事とかも俺がやるよ」って言ってくれたんですよ。
だから、お任せしてるんです(笑)。
HG:確かに、そうは言いましたけど(笑)。もうちょっとしてくれても良いかなぁとは思いますね。
杏奈:やれることはやってるよ(笑)。
HG:よく、立ち合ってから奥さんのことを女として見れなくなるとか聞くじゃないですか?
立ち合う前はその心配も少ししたけど、そんなことは全くなかったですね。
確かに壮絶なシーンですけど、尊敬できるし、大切にしようと思うし、何より感謝の気持ちでいっぱいになるから、女として見れなくなるなんてことはないと思うんですよね。
杏奈:長く夫婦でいるなかで、お互いが男女の関係であり続けるって努力をしていれば大丈夫だと思うんです。
気合いを入れなくても、ほんの少しの努力と思いやりがあれば大丈夫。
HG:常にきれいでいよう、かわいくいようという努力をしてくれてるのはわかるので、僕もかわいい奥さんとして見ています。
杏奈:子どもを産んでからのほうが、身だしなみを気にするようになったかもしれないですね。
近所のスーパーに行くにも、以前はすっぴんでジャージ着て行ってたりしてたけど、子どもを産んでからはちょっとメイクをして、着ていく物にも気を付けたり。
それは、母親としてきちんとしなくちゃいけないという気持ちと、ママになったから気を使わなくなったと思われたくない気持ちの両方がありますね。
少しの努力ですけどね(笑)。
HG:そういうのがちゃんと伝わって来るので、僕も幼稚園の送り迎えのときにパジャマみたいな恰好で行かないようにはなりましたね。
杏奈:前は変なTシャツとか着て送って行ったりしてたんですよ(笑)。
「もうちょっとちゃんとしたTシャツ着たら?」って言ってみたりすると、変わってくれましたね。
HG:ほんとは、もうちょっと怖い言い方ですけどね(笑)。
次回もお楽しみに。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai