<愛された記憶ゼロ>後悔の多い子育て「長女ばかり優先してしまった…」【第3話まんが:母の気持ち】
前回からの続き。私はサエコ(60)。マキ(33)とモモ(30)、2人の子どもは手を離れ、私は1人自由な時間を過ごしています。夫は病気で2年前に他界。夫とは仲よく過ごしていましたが、なにしろ多忙な夫だったので、姉妹は私が育てたようなものです。私はつくづく、姉妹の子育ての難しさを実感しました。姉のマキは結婚し子どももいます。モモにも婚約者がいて、一度会ったことがありました。モモが幸せになれるのであれば、結婚は親ばなれ子ばなれできるきっかけになるのではと思っています。
モモの高校の制服は、さまざまなデザインが選べるようになっていました。そのなかで、リボンがついたデザインは、親の私から見てもかわいい制服でした。しかしマキは、モモが自分よりもかわいい制服を着ることが気に入らなかったのでしょう。そして、モモはそれを感じとってしまう子でした。あのころの私は「マキが怒り出さないように」という理由でモモにガマンさせてきたように思います。
私はモモのために、マキをたしなめたことがあったでしょうか。悔やんでももう遅いのは、わかっています。
結局私にできたことは、引っ越しの費用の一部を負担しただけでした。
モモからサクトくんを紹介されたときは「ああ、これでモモはこんな私から離れられる」と安心したのを覚えています。
ずっとガマンさせていたモモ。愛してくれるひとができて、幸せになれるかもしれません。
本当は母親の私が、モモにもっと愛情を注がなくてはいけなかったのに……。私はマキの機嫌を優先させて、うまくモモを大事にすることができませんでした。
至らない母親が自分の役目を他人に託すなんて情けない。
でも、これからのモモは、自分の好きなものを選んで自由に生きて、愛される人生をおくってほしい……これは、子どものころのモモにそうしてあげられなかった私の本音です。
そして、その気持ちをモモに伝えるために、マキときちんと話し合わなければならないと思っています。
【第4話】へ続く。(明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます)
原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・春野さくら 編集・塚田萌