<義父に弁償10万!?>孫からの精一杯の償い「ずっと大切にします」【第6話まんが:義父の気持ち】
前回からの続き。私はすっかり年を重ねて、今では可愛らしい孫がいるおじいちゃんです。私は鉄道模型収集が好きで、結婚するより前から長く続く大切な趣味となっています。妻は私の趣味に理解を示してくれてありがたい限り。最近では孫のコウヘイも電車を好きになったようで、わが家に来るたびに私のコレクションを眺めています。しかしコウヘイがわが家に遊びにきたある日、私がいちばんと言ってもいいほど大切にしていた模型が壊されてしまったのでした……。
一般的なきょうだいよりもずっと歳が離れていた兄は、私のことをとても可愛がってくれました。初めての給料で鉄道模型をプレゼントしてくれて、とてもうれしかったことをよく覚えています。
「一緒に酒を緒むのが楽しみだ」と口癖のように言っていた兄。私も同じ気持ちでした。しかし……。
一緒に酒を飲む夢は、残念ながら叶いませんでした。私が19のとき、兄は病気で急逝してしまったのです。
私は最近兄のことを思い出していなかったことに気付きました。そして壊れた鉄道模型を目の前にして、「少し前に孫ができたんだよ」と語りかけながら酒を飲みました。
コウヘイが壊してしまった模型は、今は亡き兄が私のためにプレゼントしてくれたものでした。あんなに大切な兄だったはずなのに、最近は思い出すこともすっかり減っていました。しかしコウヘイのトラブルのおかげで私はまた、あの頃のことを鮮明に思い出したのです……。
翌日、コウヘイは大切にしているはずの電車のおもちゃを私にくれました。きっと贖罪のつもりなのでしょう。私はその気持ちを受け入れました。これからは兄がくれた模型も、コウヘイがくれたおもちゃも、どちらも大切にしようと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・ちょもす 編集・横内みか