<不登校の原因は?>子どもも大人も関係ない!心が疲れたら…ウチは「特別感」で解決【第4話まんが】
前回からの続き。私はサユリ(38)。夫のダイチ(40)と一緒にエリ(7)とカイト(4)の子育てをしながら仕事をしています。私は過去、いわゆる「不登校」でした。高校1年から3年の間は学校に行かず、高等学校卒業程度認定試験を受けて大学に進学しました。大人になって結婚し、母となった今、子どもたちが育つ環境を見守りながら当時を振り返ることがあります。とくに、エリが小学校に進学してからはエリの姿と過去の自分を重ねる機会が増えました。さまざまな体験を経て、母になった自分だからこそ、子どもに「こう接してあげたい」という気持ちがあります。
日曜日の夜、夫のダイチがエリのノートを見ると、書きとったひらがなに赤が入っています。トメやハライなどを正しく書いてほしいという先生の熱意が伝わってきます。しかしエリにとっては、同じ字を何度も書く作業は億劫に感じるようです。子どもたちにとっても「理解ができない」「理不尽だ」と感じることは世の中にたくさんあると思います。うまくかわしたり誰かにグチを聞いてもらったりするのは大切だと思うのです。
まだまだ親と一緒に遊びたい時期のカイト。一方エリは小学生になり、友達と過ごす時間がぐっと増えました。カイトも成長とともにそうなっていくでしょう。子どもたちの「有休」は私たち親にとっても貴重な時間なのです。「有休」といっても、もちろん子どもたちには給料はありません。ただ、大人と同じ言葉を使うことが子どもたちにとっては特別感があるようで、わが家ではそういう言い方をするようになりました。
私は昔、不登校でした。しかしその経験は自分への理解を深めるきっかけになりましたし、「無理をしない」という考えを大人も子どもも持ってほしい、という今の姿勢につながっています。
もちろん、家族のあり方や子育てに「正解」はありません。ただ私は、不登校を経験しておいてよかった、大人になった今の自分が好きだと思えます。自分の子どもたちのSOSを受け止めたり理解を示したりできるような、そういう母親でありたいです。
子どもたちが今後どのような道を歩んだとしても、自分に誇りを持って生きていってほしいと願っています。
原案・編集部 脚本・もえこ 作画・吉田ぱんだ 編集・みやび