<ガチ後輩が図々しい!>「もう一緒に練習したくない」サイアクの事態【第3話まんが:モエの気持ち】
前回からの続き。私はモエ。中2です。私が入っている卓球部は、今までみんなで仲良く楽しく活動をしてきました。でもこの春、卓球ガチ勢の1年・サエキさんが入ってきたことで部の雰囲気が一変。練習メニューもサエキさんが組んだハードなものに変わり、へとへとの毎日です。でも一番イヤなのは、練習中サエキさんから「どうしてこんなこともできないの?」とでも言わんばかりの指導をされること。はっきり言って私たちのほうが先輩です。だけど実力はサエキさんのほうが上だから、私たちがサエキさんに従うしかないのでしょうか。
次は私がサエキさんのサーブを受ける番。しかし、足が動きません。卓球台の前に進めないのです。
部長が「みんながイヤだって言っている以上、私は「やりなさい」って強制はできない」と、みんなの気持ちを代弁しました。するとサエキさんはしばらくうつむき、黙り込みます。そして、直後、顔を上げ、声を荒げます。
サエキさんは「どうしてなんですか!? 私は強くなりたいだけなのに! こんな状況じゃ勝てないって思ったから、必死になって先輩たちの実力を底上げしたいってがんばってきたのに! ああもう、こんなところで止まっていられないのに……!」と取り乱します。
サエキさんは今まで溜めていた怒りや悔しさなど、いろいろな感情が爆発したのでしょう。体育館の中で声が響くというのに、大声でワンワン泣きはじめました。
私たちは完全に困ってしまい、その場に呆然と立ち尽くします。他の部活の人たちが「何?」といった顔でこちらを見ています。しばらくすると顧問の先生が駆け付けてきました。私の一言がきっかけで想像以上のトラブルになってしまいました……。でも、私も部員のみんなも、もう限界だったのです。
その日帰宅すると、お母さんが心配そうに声をかけてきました。
お母さんが共感し、一緒に考えてくれたことがすごく嬉しくて、ずっと抱えていたモヤモヤが軽くなっていくのを感じました。気持ちが少し落ち着いてきたところで、明日の話し合いで今後どうしていきたいのか、私は具体的に考え始めました。これ以上息苦しい部活になってほしくない、友達と楽しく卓球をしたい、それでいてサエキさんとも共存できるように……。
明日は勇気を出して今の思いを伝えてみたい。うまく伝わらないかもしれないけれど、がんばって発言してみよう……そう思いました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・ちょもす 編集・横内みか