<ゴミレベルのおさがり>夫がキッパリ「見るからにゴミだろ!」妥当なお礼は?……悩む【後編まんが】
前回からの続き。私はミキコ。現在、年長・ミナトと2歳・サクラの育児に奮闘する20代後半の主婦です。夫のソウイチははっきりとした性格で、優柔不断が悩みの私とは正反対。ときにその言動に腹立たしさを感じることもありますが、そんな部分に救われることもしばしば。楽しい毎日をおくっています。
先日、ミナトと同じクラスで4人の子どもを育てるベテランママ・ヒロエさんから、サクラにとお下がりのおもちゃをたくさん頂きました。女の子のおもちゃが少なかったわが家には嬉しい話。しかしその中身は壊れているものがあったりボロボロだったり、使えないものが多い状態。拭くこともなく渡されたおもちゃを消毒しながら残念な気持ちになってしまいました。なんだか捨てるものを押し付けられたようで喜べず、お礼をするべきか悩んでいます。
帰宅した夫は「なんだ、この汚いおもちゃ!」と驚きながら、不機嫌そうにきいてきました。
お礼を渡さないと非常識なのか悩んでいたので、ヒロエさんにお下がりのお礼を渡すべきか夫に聞いてみることにしました。
夫の「お礼なんて渡さなくていい」という助言もあり、ヒロエさんにお下がりのお礼は渡さないことに決めました。お礼をしないことで幼稚園でなにか変な噂をされないかという不安もありますが、次から次へといらないものを渡されるのだけは避けたかったのです。
ヒロエさんにお下がりのお礼を渡すのをやめることにしました。次から次へいらないものを渡されるのを避けたかったからです。もしお礼を渡さないことで非常識だって言うような人なら、はじめから深く関わらない方がよさそうだし……! と気持ちを強く持つことに決めました。そして、翌日登園すると……。
ばったりヒロエさんに会ってしまったのです。お返しは用意していないけれど、お下がりをいただいたのでお礼の言葉をしっかり伝えることにしました。
ヒロエさんから「感謝の言葉だけ?」という反応をされたらどうしようかと身構えていましたが、ニコニコと去っていきました。そのことにほっとしつつも……ある決心をしたのでした。
今回のことで私は、お下がりは無料だからといってなんでももらって嬉しいものばかりでないことを学びました。「自分だったら渡そうとは思わない」「自分だったら受け取りたくない」の価値観は人それぞれ。私はいらないものを押し付けられたように感じてしまいましたが、ヒロエさんは本当に心から喜んでくれると思って渡してくれていたのかもしれません。
今後そんな思いの行き違いで誰かを困らせてしまうことがないよう、私が誰かにお下がりを渡すようになったときには、新品のものや汚れが少ないものを選んであげようと思います。かつ、相手が本当に必要としているのかも見るようにすると、みんなが喜ぶようなお下がりになるのかなと感じました。
原案・編集部 脚本・とめこ 作画・高橋ビッキー 編集・横内みか