<こじらせ義姉の事情>「私たち親の力不足だった」謝罪する母に戸惑い【第6話まんが:義姉の気持ち】
前回からの続き。最近のお話です。私(スミレ)は夫のマサヒロと暮らしています。昔から両親は何かにつけて弟ばかりを可愛がり、弟も何かと私よりも上に立とうとしてきました。私はそんな生活が嫌でたまらなかったのです。やがて弟の結婚で、お嫁さんのリサさんが登場し、その娘ユキナちゃんが誕生しました。それに遅れること数年、ようやく私も出産して母に「娘の子ども」を抱かせてあげることができました。それなのに弟夫婦は相変わらず「母の愛情は自分たちだけのもの」と言わんばかりの態度をしています。いい加減に遠慮してもらいたい、そう思った私は……。
リサさんとユキナちゃんに、はっきり忠告をしたのでした。しかしその日の夜……。
私はリサさんの目の前で、母に向かってこう言ったのです。「やっぱり、自分の娘が産んだ子の方がカワイイでしょ? リサさんがいるから、本当のことを言えないだけよね? 本当は実の娘の産んだ孫の方がカワイイもんね?」そしてユキナちゃんに対してもこうクギを刺しました。「ユキナちゃんはもうお姉ちゃんなんだから、おばあちゃん独り占めしないでね~。おばあちゃんは赤ちゃん優先ね! 分かった?」すると母は……。
「今後はジン一家と会うことは控えなさい。帰省もジン一家とずらして来ること。いいわね?」その母からの言葉に、私の心には「またか……」と、絶望に似た思いが沸き上がります。「また、ジンが優先なの?」
「あなた、昔からジンを意識しすぎじゃない?」「意識なんてしてない! お母さんたちがずっとジンばっかりひいきしてきただけでしょ?」「いい加減にしなさい!!」
「あなたが抱えている生きづらさはあなたのものであり、そのことで気持ちをぶつけるとしたら、その相手は私のはずよ?」「…………」「ぶつけるなら、私にしなさい。ちゃんと受け止めるから」そんなつもりじゃなかったのに……。母に頭を下げられ、思いもしなかった状況になってしまって私は戸惑います。
「あなたは……昔から人よりも周りの評価に敏感で……。だからこそ『気にしなくていい』『あなたはあなたらしくいればいい』って言い続けてきたつもりだったけれど……。その言葉が逆にあなたを追いつめてしまっていたのかしらね」
私はただ、母に「やっぱり娘の産んだ子どもの方がカワイイわ」と言ってほしかっただけ。弟夫婦に「やっぱり実の娘の産んだ孫にはかなわないね」って思ってほしかっただけなのに……。こんなふうに母に頭を下げさせてしまうことになるとは、思いもよりませんでした。ずっと弟ばかりをひいきしてきたと思っていた両親。けれど両親は両親なりに、私のことを思って悩んで過ごしてきたのです。なんてことを言ってしまったんだろう……と、私は少しずつ後悔をしはじめたのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子