なにしてる?~日々のムスメ~#20
いよいよ娘に会える日がやってきました、帝王切開手術の始まりです。
術前のあれこれで私の羞恥心メーターは完全に振り切れました。
全裸になる事はこの時初めて知りましたが、もうここまで来ると「戸惑い恥じらう」ような事もありませんでしたし疑問にも思いませんでした。「それどころではない」です。
後で考えると背中に麻酔を打ち、切るために大きなお腹を出さなくてはならない事を考えると単純に邪魔になるな…と思い勝手に納得しましたが本当のところはどうなんでしょうか?
全裸全裸言ってますが一時的なもので、お腹の方は見えないように遮られ胸の上までシートで覆われていてずっと丸見えではありませんでした(安心してください)
調べた中で一番不安だったのが麻酔です。局部麻酔で胸から下、つま先までの感覚がなくなります。
小学生の頃盲腸の手術を受けたためか、切る事やお腹の傷に抵抗はありませんでしたが「手術前の注射がとても痛かった」恐怖の記憶がありとても緊張しました。
結局痛みは想像を超えず「私の想像力の勝ちだ!」と思って来たのですがもしかしたら先生の腕の良さだったのかもしれません…(3年目の気付き)
手術台にはりつけられました。両手首をベルトで固定された状態です、胸から下は麻酔で感覚がなかったので足首は固定されていたのかどうか??腕は動くのでパニックを起こして腕を振り回したりするといけないからと言われたと思います。自分の姿を想像して笑ってしまったり固定された事で余計動きたいようなそわそわ落ちつかない気分になったりしましたが看護師さんが握ってくださった手のぬくもりで落ち着くことができました。
娘、誕生。
今回帝王切開になったのは第15回で描いたように「児頭骨盤不適合」私の身体が小柄で骨盤が小さく赤ちゃんが通れないためでした。産まれてから先生が予想されていたよりも大きく「大きいね」と口々に言われ「帝王切開で良かった…」とあらためて思いました。
娘は3歳になりました。私のお腹の傷を見て「ここからでてきたんだよね」と言いながら傷を触ります。大きくなったね。
私は帝王切開で娘を産みました。どちらで産まれて来てくれてもいい、会えて本当に良かった。