<ワタシ抜きで飲み会>子どもに罪はないけれど……娘のトモダチ預かるべき?断るべき?【中編まんが】
前回からの続き。最近のお話です。私(アミ)には小学5年生の娘サクラがいます。サクラはいつも仲良し5人グループで楽しそうに遊んでいます。次第にその保護者同士も交流を深め、いまでは母親5人で飲み会を開くほどの仲です。
明日はサクラと特に仲がいいレナちゃんがわが家にお泊まりにくることになっています。しかしスーパーでばったり会ったナツミさん(仲良し5人グループのひとり)に「明日の飲み会、残念だね」と声をかけられました。なんのことか分からず聞くと、明日の夜はレナちゃんのママ・カナコさん主催の飲み会があるのだそう。そしてカナコさんから他の3人へは「アミさんは用事があって来られない」と伝達があったというのです。
私から事情を聞いたナツミさんは「それは……ちょっと嫌だね……」と眉をひそめます。「今回はなしにしよう! 他のママたちに言って……」と言い出したので、私はあわててその言葉を遮りました。「ううん。もしかして何かの手違いかもしれないし、気にしないで楽しんできて! カナコさんにも確認してみるから」せっかくの保護者同士の良い関係を、私の手で壊したくはありません。その日はそのままナツミさんとは別れましたが、私はずっと悶々と考えていました。お泊まりの夜に飲み会が重なったのは偶然? それともカナコさんが私をのけ者にするよう仕組んだの……? 「アミさんは用事があって来られない」なんて嘘なのに、すぐにバレるって考えなかったのかな……なんでこんなことをしたんだろう……。
いろいろ考えた末、思い切ってカナコさんにメッセージを送ってみることにしました。「明日は居酒屋行くんだって? 土曜日だし、子どもたちは旦那に預けて私も行こうかな」しかしメッセージを見ているはずのカナコさんからはなんの返信もありません。今ごろ、カナコさんは何を考えているのでしょうか。そんな思いを馳せながら夕飯の支度をしていると、明日のお泊まり会をとても楽しみにしているサクラの声が聞こえてきました。
私にレナちゃんを預けて、「アミさんは用事があって来られない」と嘘をついてまで飲み会を開こうとしているカナコさん。このまま黙ってレナちゃんをお預かりして良いものか悩みます。もちろん子どもに罪はないし、サクラだってこんなに楽しみにしています。けれど、このままカナコさんの思惑通りに子どもを預かることに、抵抗感もあるのです。せめて返信くらいくれてもいいのに……。次第にショックだった気持ちより、腹立たしさが増してきました。いっそグループ全員あてのメッセージで暴露してしまおうかという気にすらなります。
ナツミさんも「ありえない」と怒ってくれていましたが、このまま飲み会がダメになってしまうのも申し訳ないので、ひとまず平気なふりをしてその場を収めました。しかし考えれば考えるほど、カナコさんがどうしてこんなことをしたのかが分かりません。私抜きで飲み会を開いたとしても、「用事があって来られない」なんていう嘘がバレないとでも思ったのでしょうか。直接連絡をしてみましたが、結局返信はきませんでした。はたして明日、レナちゃんは泊まりに来るのでしょうか。サクラの笑顔を見つめながら、私はお泊まり会の計画を続行すべきかどうか悩んでしまうのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・マメ美 編集・井伊テレ子