我が子には、どんな仕事に就いて欲しい?「専門職・技術職」が69パーセント
大きくなったら子どもには、どんな仕事に就いて欲しいかなと考えることはありませんか?我が子がまだ小さくても、具体的に進路を相談する年頃になっていても、子どもの幸せな人生を願い、目の前の育児に追われているママの毎日。
今春の新卒者の就職内定率は、8年前のリーマンショック以前の水準に回復している事をご存じでしたか?ご近所のお兄さん、お姉さんが、フレッシュマンとして巣立ちの準備をしている姿は微笑ましく、ご本人にはもちろん、これまで育てられてきた親御さんにも、嬉しい春を迎えられて良かったとお伝えしたいですよね。
そんな中、数年後に就活を控えている中学生・高校生のママ達が希望する子どもの将来像が大きく変わったとの気になるリリースが発表されました。
驚きの結果!一番支持は⁉︎
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』によると、これまで大手企業や公務員を望む親像から一転、子どもには「専門職・技術職など手に資格を持って働くキャリア」を選んでもらいたいという回答がもっとも支持されました。
一方、「国内の大手企業に終身雇用で働くキャリア」は、最下位の20%、安定の象徴ともいうべき公務員でさえ31%。一番支持の「専門職・技術職」の半分にも達しませんでした。
そしてフリーコメントには、ママ達の切実な思いが込められています。
「10年先は、どのような職業が残っているのか。社会情勢によって仕事は変わるから。」
「出産後の仕事復帰は難しい。専門職のようなスキルがあれば、色々な意味で復帰できる機会が多いと思う。」
「結婚後に旦那さんが働けなくなる、シングルマザーとして生きるなど、自分が生活を支えていく立場になった時に、何もスキルがないと歳を取るほど就職が難しくなってくるから。」
数年後に就活する子のママは、どんな世代?
今回の調査は、働く主婦で平均年齢44歳の344名が、調査対象になっています。今、44歳の人が就活生だった約20数年前は、すでにバブルは崩壊しており、就職氷河期に突入し「失われた20年」が始まった頃です。就活も厳しい状況ですが、せっかく入社が決まっても数年後に会社が倒産することもあり「勝ち組と思っていたのに再就活」と、友をなぐさめたり、自分もなぐさめてもらったり…。そして、2008年には世界中を襲ったリーマンショックです。
バブル時代までに就職してきた親御さんと、その後のまるでジェットコースターに乗るように時代の荒波を受けてきた親御さんでは、時代の感じ方、読み方が全く違うということなのでしょう。そして、それに伴い子どもへ望む将来像も変わってきているのでしょうか。
子どもが進級・進学する春は、子どもの成長をより感じる季節。振り返ってみると一年なんて、あっという間ですよね。あと何回、春が来たら受験かな、成人式かな、就職かなと数えてみると、案外この先もあっという間に来てしまうかもしれませんね。子どもの寝顔を見つめながら、時には立ち止まり、ロングスパンで子どもの将来を考えてみたいものですね。
<参考>
2017就活が激変?!~働く主婦層が願う「子どもの就職先」アンケート~大手企業で終身雇用より、『専門職』約7割