凶悪ニュースや自殺報道。子どもに見せる?見せない?
Eテレの「いないいないばあ」「おかあさんといっしょ」キッズアニメ、ディズニーチャンネルだけで一日が終わる時代は終わった……。娘、小学二年生。
アニメやファンタジーばかりでなく、社会のことも少しずつ覚えていってほしいと思い、テレビのニュースをつけると、その瞬間消したくなるような凶悪ニュースが流れることがあります。
100歩ゆずって、うらみつらみの殺人は、まだ子どもに説明できる(もちろんどんな理由があっても殺人はいけないことと教えますが)。でも猟奇的な殺人やサディズムの果ての殺人、理解を超えた凶悪犯罪の数々。それも繰り返し繰り返し。緊張感あふれる音響とアナウンサーの声。親も絶句してトラウマになりそうなニュース。
子どもたちに見せていますか?
結局、見ている
「迷うけど、パパがつけちゃうから見ている」
「上の子が見てるから自然と見てしまう」
「自分も見たいから子どもにも見せている」
というご家庭が多いのではないかと思います。
録画して子どもが寝てから見る、ネットで見る、という方法はありますが、おじいちゃんやおばあちゃんがいてさまざまな世代が同じテレビを見る場合、なかなか難しいですよね。
映画や本に「R指定」があるのに、ニュースにはありません。
子どもへの刺激……うちの場合
うちの娘は感受性が強く、映像がフラッシュバックしてしまうタイプ。過保護かなと迷いもありながら、あまり見せないようにはしています。刺激が強すぎるということもあります。
それから最近多いのが、イジメと自殺の報道です。大変重要な事件で、子を持つ親としてはどういう子がどういう経緯で、何を気に病んで死を選んでしまったのか、知りたいし、知るべきだと思います。しかし「自殺」の低年齢化の原因の一つは、「自殺という方法がある」とニュースを見て子どもが学んでしまったことであるような気がします。「自分で死ぬ」などという考えは、私が子どもの頃には想像すらできませんでした。
終了した番組たち
BS-TBSで放送されていた「ニュース少年探偵団」、NHKの「週刊こどもニュース」もずいぶん前に終了してしまいました。とても残念です。現在安心してつけっぱなしにできるニュース番組は「池上彰解説塾」あたりでしょうか。でも長時間だし、低学年の子には難しいかも。
学校で「ニュースの時間」という時間を作って、時事問題を説明して話し合う授業があればいいのにと思う今日このごろです。
文・yuki イラスト・ゆずぽん